「グリコ」 の由来

菓子類ではロッテ・森永製菓・不二家・ブルボン・・・
食品類では、ハウス食品・明治・エスビー食品・・・
ライバルはたくさんいます。
それでもあの笑顔で先頭を駆け抜ける(ようにみえる)マークのように、他社を圧倒してゴールテープを切るのでしょうか。
調べてみたら「ゴールインマーク」というらしいです。

今日は「グリコ」について。
「グリコ」は正式には、江崎グリコ株式会社(えざきグリコ)というのだそうです。
本社は、大阪府大阪市西淀川区歌島四丁目。
江崎については、やはり創業者に関係あるようで、1919年(大正8年)に江崎利一さんが創業しました。
ずいぶん歴史があるのですね。

チョコレート、スナック菓子、ガム、アイスクリームなどの菓子類が主な商品ですが、最近はレトルト食品も多数発売しているそうです。
更にカレールーや炊き込みご飯の素、各種サプリメントといった食品事業も展開しています。
ここでいくつか私とグリコについて考えてみます。

●酵母菓子「ビスコ」:子供が食べるお菓子。一番記憶が古いがあまり食べた覚えはなし。
●グリココーン(現:ジャイアントコーン):あの甘さがたまに食べたくなるが大人になってからはさすがにごぶさた。
●パナップ:なんだかいつもCMの女の子が気になる。
●パピコ:未だにたまに食べたくなる。二つに切り離すのがたまらない。
●アイスの実:常習犯。食べたいものがないときには必ずこれにする。口の中がすっきりする。
●キスミントガム:キスの味が知りたくて十代に愛用。
●ポッキー:いつもCMが豪華だが、それほど美味しいとは思わない。

・・・とまぁ こうしてみると色々お世話になっていますね。
これからはレトルト商品ほか食品事業にも参加してみましょう。

■グリコの由来

さて、そんな「グリコ」の由来は「グリコーゲン」からきているそうです。
「グリコーゲン」とは簡単に言うと、動物の体内でエネルギーを一時的に保存しておくための物質のこと。
エネルギーに変換されやすい栄養素である糖質(ブドウ糖)がたくさんつながった構造になっています。
必要な時にはこのグリコーゲンをどんどん分解して糖質を取り出すことができるので、グリコーゲンを内臓や筋肉に蓄えておくと、運動をする時にフルパワーで動けるというわけ。
力の源というわけですね。
創業者の江崎さんは当初から、カキの煮汁からグリコーゲンを採取し、それをキャラメルの中に入れた菓子「グリコ」を製作していました。
想像してみるとそれほど美味しそうではないです。
そんな栄養素グリコーゲンを食べやすく、おいしくしたのがグリコというわけです。
この名前には、全く新しい栄養菓子を創りたいという願いも込められました。

創業者江崎利一さんは同時に「健康」をイメージしたマークを考案していました。
が、なかなかいい案は浮かびません。
そんなある日、江崎さんは散歩中に神社の広場で遊んでいた子供を観察していました。
その時です!ゴールインポーズをしているのを見て「これだ!」とひらめいたのでした。
すぐさまゴールインマークを作成します。
これがゴールインマークの誕生です。
ランナーのランニングシャツには「グリコ」の文字のほか上部分には英文表記の「GLYCO」が加えられていたのだそう。
しかし、体格も痩せ型で、表情もどこか険しくとてもゴールの喜びや健康のイメージがなかったといいます。

このゴールインマークを見た女学生からは「顔が怖い」とのきつい一言。
しかたなく2代目に変更となりました・・・
ちなみに現在は7代目(1992年 ~)となります。
実際に7代すべてを見てみましたが、確かに群を抜いて怖いです。
皆さんも検索してみてください。

コチラのページで一覧を見ることが出来ます⇒ゴールインマークの歴史

ほんとうに健康を意識していたのか?と若干疑うほどの貧相です。
でも未だに道頓堀には時代錯誤のランニングシャツが君臨しています。
それがいちばんすごい気がします。


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著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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