「もみあげ」 の由来

不思議なものです。
小さいころは何もなかったのに、思春期を過ぎるとだんだんと侵略されいつの間にやら征服。
気を許すと更に進行し、友軍と合流。
いつしか大陸を支配する一大勢力となってしまいました。

何のことか?と申しますと、それは「もみあげ」のことでございます。
髭の生える前は何もなかったのに、だんだんと下に伸びてきて今ではアゴ髭なのか、もみあげなのかその判断が付かないほどに合体してしまい、髭剃りと同時にカミソリによるもみあげの始末も当たり前になってしまいました。
男性的なホルモンが多いのだから仕方がないわけですが人間てのはない物ねだりの性質があるので私はつるっとしたビジュアルに憧れがあります。
髭が濃い、つまり青々とした姿はなんともおっさん臭く感じるのもそれを受け入れられない理由の一つでしょう。
更にその先に待つのはハゲ。
毛が濃いと後に響くので非常に心配になります。

■「もみあげ」も由来

さてその「もみあげ」の由来です。
重力や生え方から、下がって当然のものがなぜ「あげ」なのでしょう。
その由来は江戸時代、寛永から正保の時代までさかのぼるようです。
そこ時代、下級の武士達の間では耳の前にある髪を「揉んで上げる」というワイルドさを強調する髪型が流行していたといいます。
しかしこの部分は一番上げづらい場所であったため、ロウソクの溶けたものに松脂を加えたもので持ち上げていたようです。

耳の前の髪の部分の「揉んで上げる」ところその「揉み上げる」が、「もみあげ」と呼ばれるようになったきっかけと言われています。
同様に女性も、日本髪を結う際に鬢付け油をもみ込みながら、ひねり上げていたようです。
この部分を持ち上げるのが大変だったのは男女共通の悩みだったのでしょう。
このことについては、その使用例が「落穂集」に漢字で「揉み上げ」とあるそうで間違いなさそうです。

しかし、同じ江戸時代に「耳脇毛」が訛って「もみあげ」になったといった説があったと主張する方も多いようです。
その中には、下がっているのに「上げ」はおかしいという私と同じような疑問を持つ方が多く含まれています。
実際にお年寄りには「もみあげ」を「もみさげ」と呼ぶ人もいるそうですがなぜ揉むのかと聞かれたらおそらく返事はできないのではないでしょうか。
そんなわけで、今のの時代であれば同じ江戸時代でも上方で呼ばれていたとされる「はえさがり」でいいのではないかとう意見もあるとご紹介して喧嘩になるのでここまで!

私の意見を最後に書かせていただくと・・・「はえさがり」でもいいのではないでしょうか。
だって・・
上方の意見だけに・・・髪型にはうるさかったはずだから。


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著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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