「土左衛門(どざえもん)」 の由来

見たことが無いものってのは経験も無いわけで、説明するのも難しいものです。
でもそれをみたいかと聞かれたら大抵の人は、それは勘弁してくれと言うに違いありません。
今日は水死体について知識を深めてみたいと思います。

水死体はどのように腐敗が進行していくのか?詳しい説明が見つかりました。
当たり前のことですが、水死体は浸かり続ける日数が長くなるほど腐敗が進行します。
どこがはじめに腐敗していくのか?それはまず顔からだと言います。
やはり浮いているのがいけないのでしょうか?
仰向けなら顔、うつ伏せならお尻から?まぁその辺の具体的な話は次回にでも。

最初に角膜が濁り、死後2週間ほどすると手足の皮膚が剥がれ落ちるのだそうです。
まぁこのくらいでも興味本位で見るのも困難な状況ではないでしょうか。
間違いなく飯は不味くなりそうです。
やがて腐敗ガスにより全身が膨らむと言います。(巨人様化というらしい)
寒い時期でも死後3週間ほどで頭の髪の毛が自然に抜け落ち、
死後1ヶ月ほどで頭蓋骨が一部露出。

うわ~もうきつい。
虫とかも湧いているんでしょうね。

死後1ヶ月たつと死蝋(しろう)化といって、身体が石鹸のような様態になるのです。
まぁここまでくると見る影もなく、人物の特定も難しいのできっと割り切った死体といった感じでしょう。(動物の死骸のようだから見れなくもない)

まぁここまで詳しく説明しても、私ですらその想像は難しいものがあります。
だからといって見たいか?と聞かれたら、ご飯も毎日美味しく食べたいので特別な機会でもなければ望んでみることはないでしょう。

■土左衛門(どざえもん)の由来

さてその通称、土左衛門(どざえもん)について知識を広めた後で今度はそのお名前、なぜ土左衛門というのかということにせまってみたいと思います。
もちろんその名前からして、江戸時代以前につけられた名前であることは想像に難しくありませんがなぜそのような人の名前なのかはやはり疑問です。
すごく昔から不思議でした。

実は、土左衛門さんは実在の人物からとった名前だと言います。
1720年代、それは享保のころの相撲界に成瀬川土左衛門という力士が実在したのだそうです。
彼は色白でぶくぶく太っていたので、水にふやけた溺死人のような風貌。
実際に水死人を見た人が、「土左衛門のようだ」と言い始めたことがきっかけでそれが瞬く間に広がっていくのでした。

昔はけっこう浮いていたんでしょうね~~~
全く土左衛門さんには迷惑以外の何者でもないお話。
土左衛門さんが本業の相撲でどれだけ名前を残したかは知りませんが、おそらくそれ以上に、この不本意な形で名前を残したのは間違いありません。

でも気付いたのですが、水死体を実際に観察することは無くてももしかしたら、年に数回15日間ずつ夕方NHKで中継しているあの放送を見れば、その姿を想像するのは容易なのかもしれませんね。

例えばスリムなモデルがそのような状況になったらどうなるのでしょう。
例えば土左衛門さんがそのような状態で見つかったらどうなるのでしょう。
やはり興味は尽きません。でも見たいかと聞かれたら・・・
やっぱり見たくはないものですよね。


64(ロクヨン)


死体は語る (文春文庫)





著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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