「HIS(エイチアイエス)」 の由来

当時は何も知らなかった。
家族に無理やり誘われて訪れたバリ島。
出迎えてくれたのは、HISの現地スタッフ。
ものすごく目立つアロハ風の青いシャツに「HIS」というロゴが所狭しと綴られている。
どこにいても一目で見つかったので有難いといえばそうなのかもしれない。
値段は確か一人六万円くらいだったかな。

行きの飛行機からしてトラぶって、時間通りに日本を離れることが出来ずにトラベルな気分になるまではずいぶん時間はかかりましたが、帰りの飛行機でたまたま飛行場の裏を散策してみたら、そこは「おいおい 本当にこの飛行機大丈夫なの?」ってくらいの緩い空気が流れていたから、どうやらバリ島って場所がそんなものであったらしい。
確かに東南アジア(インドネシア)ですからね。

それから少しして大学の就職活動の頃になったら、安かろう悪かろうといったイメージがまだ残っていたはずのHISという会社は、僅か数年で飛躍し大手と人気を二分するほどの成長企業になっていた。
確かその時の就職課のお偉いさんか何かの話では「この会社はまだできて10数そこそこで、新宿の雑居ビルの一角から夫婦で始まったのに・・・」みたいなことを言っていた気がする。
隣に座っていた同じ学科の優等生の女の子は確かそのあとHISに入社したって風の便りで聞いた。

■「HIS」の由来

旅行業界のベンチャー「HIS」の創業者兼初代社長は澤田秀雄さんというお人。
「HIS」は1980年株式会社インターナショナルツアーズとして設立されました。
商号が株式会社エイチ・アイ・エスとなったのは1990年のこと。
1995年には日本証券業協会の開設する店頭売買有価証券市場(ジャスダック)に登録。
2002年には株式会社東京証券取引所市場第二部に上場。
更に二年後には東京証券取引所市場第一部に指定。
そしてなんと2006-2007年には海外旅行取扱人数において、JTBを抜いて旅行業界首位に。
僅か25年ほどで業界トップに!驚くべき成長スピードです。

社名「HIS」の由来については、当時、商品のブランド名「秀インター」からきているとのこと。
これはもちろん、創業者である澤田秀雄さんの一文字をとったもので、秀インターナショナルサービスを略して「H・I・S(エイチ・アイ・エス)」となります。
ちなみに現在は、「Highest International Standards(最も優れた世界標準)」という意味も追加されているらしい。

HISは現在、国外に76都市100拠点のネットワークを有しているそうで、バリ島(インドネシア)やプーケット島(タイ)といった新興リゾート地に強く、そのシェアは日系旅行会社の中で群を抜いてトップなんだって。
反面、ハワイなどの伝統的な観光地のシェアはまだまだ少ないらしい。
なるほど、当時の伸び盛りを支えた旬なバリ島に私は紛れ込んだようです。
そして今では胸を張って「HISで海外旅行にいってきます。」と言える時代になりました。
名前はあげませんが同業他社もがっばって欲しいと切に願います。

去年利用した会社・・・酷だったな。
本音で次はHIS!だろうな。
時代も変わったなぁ。


HIS 机二つ、電話一本からの冒険


日本の人





著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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