「公文式(くもんしき)」 の由来

私は人生でほとんど学習塾には通っていません。
あの雰囲気が苦手なんです。
初めて見学に行ったのは、高校受験を目前に控えた12月のある雪の日。
徹底的に勉強をする!と決めたものの若干の不安がありました。
そこで新聞広告で見つけた、その場所を訪れたのです。

そこは荒れはじめていた公立中学の雰囲気とは真逆で、勉強をしたいものだけが集められた特別な空間といった感じ。
席がものすごく狭くて、カリカリカリカリと鉛筆の音だけが不気味に響いていてドアが開いてもこちらを見る生徒は誰一人としていません。
覚悟はあったものの、その状況に耐えられる自信が自分にはなかったのでその場を後にしました。
ただ、その反動があったおかげで「あの雰囲気でやるくらいなら自らの力で自らを追い込む」と決めて自主学習に努め、見事進学校への切符を掴みました。

■公文式(くもんしき)

そんな学習塾の中から、今日は「公文式(くもんしき)」を選びました。
理由は簡単で、20年以上通る道沿いの家が「公文式」なのですが、その家が年々豪華になっていて、近年では遠くからでも目を引くクリスマスの派手なイルミネーションを一月以上やるほど。
よほど儲かるのだろうな・・・と考えたわけ。

公文式(くもんしき)は大阪に本部を置く「日本公文教育研究会」がフランチャイズ・運営する学習塾、また同会が提唱する学習法のことです。
その名前の由来は驚いたことに、この勉強法の創設者からきていると言います。

その人の名は、公文公(くもん とおる)さん。(嘘のような本当のお話)
高校の数学教師であった公文さんが始めた学習指導法を「公文式」というのだそうです。
その学習方法はというと・・・気になりますよね。

塾に通うのは週2回程度で、席に着くとそれぞれに自学自習プリントが配布。
解説を見ながら各自問題を解きます。
終わると採点者のところへ持っていき採点してもらい、やり直しをしてすべて正解できたら次の段階のプリントをもらうといった流れ。

んん?これって本当に塾なの?

教材は、公文公・前会長が自分の子供のために作りはじめた計算プリントが元になっているそうで、本人の実力に合わせてどこからでも始められるというのが大きな特徴。
だから学年も関係なく本人のレベルに合わせてはじめられるというわけ。
これが学校の授業についていけなくなってしまった子供にとって、大きな救いとなっているという。
確かに、算数は途中で躓くと先が見えなくなるから有難いですね。

教育理念は

「個々の人間に与えられている可能性を発見しその能力を最大限に伸ばすことにより健全にして有能な人材の育成をはかり地球社会に貢献する」とあります。個人の能力と学習スピードに合わせたそれぞれを尊重した勉強法。」

それが「公文式(くもんしき)」のようです。
先日偶然教室を覗く機会がありました。
席は横並びではなく、それぞれの空間を作り出すような配列。
誰一人としておしゃべりすることなく黙々と取り組んでいます。
学校の勉強についていけないならそれは「オチコボレ」かもしれませんが、彼らの勉強する意欲をみたら、それは全く感じませんでした。

私も数学はまぁまぁでしたが、英語が全く苦手でした。
このような学習法があったなら通っていたかもしれないなと今は思います。


くもんのヒミツがわかる本 (コミュニケーションムック)


「公文式・読み聞かせ・バイオリン」で子どもは天才に育つ!





著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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