「風呂」 の由来

前回好評(勝手にそう考えている)だった、「蛇口」。
今日はさらにその水に関連して「風呂」について書いてみたいと思います。

そもそもお風呂に入る習慣がある国なんてどのくらいあるのでしょうか?
海外旅行なんてそれほど行きませんが、日本ほど恵まれた国もないと思わせるほど世界のお風呂は貧相な気がします。
それでもそのサービスは我々日本人が満足できるだけのものを「わざわざ」用意していただけたのでしょうから感謝しなければなりません。
果たして、、日本人がよく風呂に入るのは他国より清潔を保ちたい気持ちが強いからだけなのでしょうか?
例えばお隣の韓国。
知り合いがうちにやってきたときに「お風呂が沸いたから先にどうぞ。」と促したら彼は風呂に入らなければならないほど自分が汚れているのかと不快感を示しました。
(後で誤解を解きました)
アフリカの場合を考えてみましょう。
あの猛獣蠢く埃っぽい環境の中に置かれたら我々は一日でも風呂に入らなければいられないことでしょう。
しかし、あの高温と砂漠地帯では水は大変な貴重品です。湯船など夢の話、コップ一杯の水で体を洗わなければならないのです。
では欧州はどうでしょうか。
欧州でも浴槽はあまり使わないようです。
ホテルに宿泊してもシャワーだけなんてよく聞く話ですよね。
南の方ではシャワーとビデのみでバスタブなしなんてケースもよくある話のようです。
温泉はどちらかといえば「医療行為」の色が強いようですね。
浴室には絨毯が敷かれていたり、バスタブと便器が置かれています。
それでは寛げないよと我々日本人は考えてしまいますよね。
でもそれらの事実から・・
「風呂は汚れを落とす場所である。暖まったりリラックスする場所ではない。」
という考え方が導きだされるのです。
それと水事情があります。
もとからボイラーに蓄えるお湯の量は少なく、全身浸かるほどお湯をはろうとするとだんだん水になってくるそうです。
シャワーでも長時間出しっぱなしにすると冷たくなってきてしまいます。
そもそも欧州でも水は「貴重品」なのです。
「そんなに使うな!もう十分だ。」
とライオンの蛇口が怒ると水になるってことですね。
アメリカ、カナダにはリラックスの為の温泉文化があるようです。
日本人ほど湯船に長々と浸かることはないようですが。
国土の広い水資源の多い国ほど「贅沢」をしているってことなのですね。
カナダはといえばナイアガラの滝、雪解け水がありますからね。
もっとも外国人の皆さんから見れば同じお湯に家族全員が入浴する日本人のほうが不潔に感じるというのだから、やはり文化や考え方なのでしょうか。
香水が臭い消しなのは有名な話。
長風呂して香水つけまくる日本人はよほどの清潔好きなのかニオイ付きなのか。
ただ確かなことは我々は恵まれているということ。

ではそろそろ英語のバス、日本語「風呂」について由来を二つ
1、窟(いわや)や岩室(いわむろ)の意味を持つ室(むろ)が転じた説
2、抹茶をたてる時に使う釜の「風炉」から来たという説
だそうです。

この室って漢字がよく理解できないから調べてみました。
簡単な解釈は「部屋のこと」
単独で使われることは少ない。 室内 満室 など。
部屋の数を表す助数詞。ってことです。
だから単純に岩室は岩の部屋ってことでよろしいのでしょうか?
ついでに風炉も調べてみると、写真参照。風呂釜のほうの解釈が導き出される。
これらから由来1岩室は浴室を意味し、風炉は浴槽を意味する気がしてくるわけです。
英語でいえばバスルームとバスタブ位の違いがある気がします。
皆さんはそんなに気になりませんか?
すべてひっくるめて「風呂」なのでしょうか。

風呂って何?との問い。
「漆器の漆を乾燥させるため、蒸気を満たした室のこと。」
これはサウナに近いのでは?由来1なのだろうか。
「様々な浴槽(バスタブ)や水源・泉源の近くに掘った地面に湯を満たして人が浸かる設備。」
「温浴のための専門の部屋、室など。」
つまり、広義で使われるようですね。大きくひっくるめて「風呂」
まとまったのかな?私はもう少し掘り下げたいけど、、

今回は由来よりも「日本は水資源が豊富だけど無駄使いはいけないよ。」ってことのほうが大切に感じました。

たまたま出てきた温泉を一つ。語源は地名なのかな・・

新潟県 岩室温泉
http://www.iwamuroya.com/




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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