「ぬか喜び」 の由来

Photo By 乳酸菌でカラダいきいき! おウチでぬか漬け

「ぬか喜び」 の由来

天気予報をどのくらい信じていますか?
天気ってどうにもならないので、どうしても晴れてほしい時には祈るような思いです。
中止とか延期となるとお金も動くし日程も(他の予定も)動くしやるきもなえるし…
この日だけ絶対晴れて!という日を皆さんも人生でなんどか迎えたことがあるでしょう。

私は天気予報をそれほど信じていませんでした。
だから週間予報を必死にチェックする友人を笑っていたものです。
一週間も先なんてどうなるかわからないでしょと。

さて今年の10月は台風が多い。しかも決まって週末に直撃。
もう二週連続で休日に外に出られないという日が続いた。
仕方のないことなのだが、さすがに来週は勘弁してほしい。
遠出の予定を立てて、宿もレジャーランドのチケットもおさえてしまった。
もちろんそんなっことはわかっている。
10日も先の天気予報なんて当たる確率が低いということを。

恐る恐るデータ連動・・・ 晴れ!!!!!

「そんなもんぬか喜びだろ。」

いつも天気予報を崇拝している友人がなぜかその時だけ冷たかった。

■「ぬか喜び」の由来

あてが外れて、喜びが無駄になること、またそのような束の間の喜びのことをぬか喜びと言います。
ぬか喜びはやはりあの米糠からきているのだそう。
コイン精米をしたときに隣のドアを開けると埃まみれのあれです。
糠漬けに使うあの糠です、こんな話、理解できるのは田舎の人だけでしょうけど。

でも「糠喜び」って・・・何が喜んだらそんな由来になるの?

糠は、その形から細かい、とかちっぽけなといった意味で用いられていました。
「小糠雨」ならこまかい雨のことをいい、「糠星」なら空にちらばって見える、無数の星といったように。
そこから「はかない」「頼りない」といった意味ももつようになり、更に進んで儚い喜びのことを「糠喜び」というようになったのが最初だそう。

この「儚い喜び」というのがいいですね。
ぬか喜びの解釈に「儚い」をつけただけでなんだかロマンチック。
天気予報も所詮は儚い夢なのかもしれません。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

2コメント

  1. すがも - 2014年11月4日, 6:54 PM Reply

    糠喜びは「雀の糠喜び」が語源でしょう。糠の山を見つけた雀が、中に米が入っているに違い無いとせっせとつついたが、結局米は出なかったの意味だった思います。。

    • tossie - 2014年11月5日, 2:15 PM

      コメントありがとうございます。
      「雀の糠喜び」は初耳でした。
      勉強させていただきました。

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