「マルハニチロ」 の由来

トラブルとは多かれ少なかれ必ず発生するもの。
ただ、機械と人間では圧倒的に感情を持つ人間の方がNGが多いのは何だか悲しすぎる。

不景気になればなるほど、格差が広がれば広がるほど、現状に、社会に、周りに、世間に不満を持つ人が増えて最悪のケースを引き起こす可能性が増す気がしてならない。

最悪のケースとは?
それは無差別というものではなかろうか。
誰かをつけ狙うのと、誰彼かまわずとでは大きく違う気がする。

狙われるなら自業自得な面も、諦められないにしても一定の反省なども見えてくるかもしれないが、無差別殺人に身内が巻き込まれたことを想定しようものならその怒りをどこにぶつけていいのかも、何を悔やんでいいのかも明日からどのように家族を守っていいのかもわからず、途方に暮れることだろう。

今日は先日、そういったトラブルが起きてしまったマルハニチロさんを取り上げるが別段、何かを責める気も追及する気も何もない。
どんなに大きな事件でも時がたてば忘れられてゆく。
あの震災から数年。当事者と呼べる被害を受けた人以外の大方はすでに忘れている。
あれだけの災害をこれほど簡単に忘れるのが人間である。
世間のニュースの八割はただの話のネタ。
本当に心配したり、再発のないように努力をしようといった社会的動向など何もない。
我々が今暮らしているのは、そういう世の中だ。
と書きながらなんだか虚しい気分になる。

■「マルハニチロ」 の由来

正直、 マルハにはピンと来てもマルハニチロという会社名にはいまいち馴染みのなかった私。
これは二つの会社が経営統合してできた会社だから。

2007年、株式会社マルハグループと株式会社ニチロが経営統合。マルハニチロの誕生である。
マルハの由来については、旧マルハ株式会社の創始者である中部幾次郎さんの家の家号が、「林屋」であったことから。
先々代から名乗っていた「林屋兼松」から「林兼(はやしかね)」と名乗り、商標を○にひらがなの「は」としたためマルハとなった。

一方「ニチロ」は、旧社名である日魯漁業株式会社から。
これはロシア海域(北洋漁場)での漁業を目的に設立された事に由来しているのだそう。
「日露」ではなく「日魯」としているのは、ロシアを漢字表記した際の、古い書き方である「魯西亜」の頭文字を取った為。
「露」という文字もすでにあったらしいが「はかないツユ」に通じて縁起がよくないとされていたため除外となった。
逆に「魯の漢字は、「日魯」と縦書きにしたときに二つの「日」が「魚」をはさむので、「毎日毎日魚がとれるという意味になって縁起が良い」とされ決定したそうだ。

不祥事を起こしたことを機会として、会社名も一新してみてはどうかとは勝手な意見だが、林屋兼松日魯商店なんて名前の会社があったら今の時代だと逆に新鮮ではないだろうか。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

1コメント

  1. やま - 2017年7月5日, 9:04 PM Reply

    気になり検索し、辿り着きました。ありがとうございます。
    しかし、屋号は何処からきたのかまたまた気になりますね。

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