「シャベル・ショベル・スコップ」 の由来

長く使えてなかなか劣化しないものを新たに買いに行くと、その進歩に驚かされるという感覚が実に爽快だ。

長く使えて劣化しない・・・例えばシャベル。
持ち手も壊れることがなく、柄も木製なのに濡れないところに置いておけば腐るということもほとんどない。
肝心の刃、つまりは掘り起こす部分も余程のことがない限り痛むことは少ないだろう。
その余程のことが起きた。それは大雪だ。

我が家には雪かき専用のシャベルというものがなかったので普通のそれで代用した。
庭を終えて、慎重に屋根を下ろし余裕があったので道路に出たのがいけなかった。
ご近所総出ではかどると思いきや・・・どの家も高齢者ばかりでいっこうに進まない。
仕方がなく家の前を置いといて公道を中心に作業にかかる。
一時間ほどやると、近所から飲み物とパンの差し入れが入る。
これが逆にプレッシャーとなりゆっくり休む間もなく再開。
結局午前いっぱいそれに時間を費やした。

気になっていたことがある。
慣れない作業で下手なせいかシャベルを入れるときにアスファルトに当たり、カツーンカツーンと音を立てる。
昼のサイレンが鳴り自然解散して自宅に戻り、元の場所にシャベルを戻す時に驚いた。
丸まってるはずの先が平らになっていたのだ。
劣化もあってか削られ、割れて、磨がれてピカピカの平。
これでは使い物にならない。後日ホームセンターのチラシで新しいものを探した。

■「シャベル・ショベル・スコップ」の由来

そのチラシの表記には天地がひっくり返るような衝動を受ける。
シャベルだと思っていたそれが、ショベルと表記されている。
ホームセンターのチラシである。間違っているはずがないと思いつつも・・・
すぐにググってみると・・・

「shovel=シャベル(ショベル)」どちらも同じ

なんだ、そういうことか。よかった。
ちなみに同様に「スコップ」という言葉も見つかったが、こちらはオランダ語から。
ただ面白いことに、地域や人によってその名称の使い分けがあるらしい。

例えば使い慣れた建設業関係では、足をかける部分のあるモノをシャベル(掘る為)無いモノをスコップ(掬う)と呼ぶのだとか。
更に、東日本では大型のものをスコップ、小型のものをシャベル(確かにそう)
西日本では反対に大型のものをシャベル、小型のものをスコップと呼ぶ事が多いらしい。

何はともあれ、たくさんの寄り道をしながらも目的地にたどり着き新品のシャベルを購入した。

か か か か か ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 軽い
そしてしなやか! (これは嘘)

これを持っていればあの辛く長かった雪かきタイムもどんなに楽だったことか・・・
というか、雪かきは雪かき用を購入すべきですよね。
さて、新しく使い勝手のいいものを購入したところで、どこを掘り散らかしてやろう。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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