「バイキング」 の由来

最近はあまり使わなくなった気がする。
やはりそれは「お上品」に聞こえないからなのだろうか?

食べ放題のことをよく「バイキング」と呼んでいたよね。
でも最近はビュッフェという機会が確実に増えているのは間違いない。
バイキングは「Viking」と書くわけだが、これは完全な和製英語。
日本以外で用いているのは韓国のごく一部くらいのもの。
ご旅行の際には十分にご注意ください。

■「バイキング」の由来

日本に食べ放題というシステムを最初に取り入れたのは帝国ホテル支配人であった犬丸徹三さんという方なのだそう。
デンマーク旅行にいった時、スモーガスボードというものを見かける。
これは北欧の食べ放題のことなのだが、犬丸さんはこれは日本でもいけると確信したという。

しかし一つ問題が生じた。

それは「スモーガスボード」が日本人にとって非常に言いにくかったことだ。
そこで新しいレストランの名称を社内公募することにする。
最終的に「北欧と言えばバイキング」という発想と、当時劇場で上映されていたカーク・ダグラス主演の海賊映画「バイキング」という映画の中での船上食べ放題飲み放題のシーンが印象的だったことから、バイキングとすることに決定。
ついに1958年帝国ホテル内にバイキングレストランができあがった。

値段は若干高かったようだが昼夜行列のでき大繁盛だったのだそう。
それが日本全土に広がり、更に飽食の現代の食事の最終形態として今では一泊した時の朝食の定番にもなりつつある。
セルフサービスである点や、客が残さず食べてくれるというマナーの点からも提供する側のメリットも多い。
私はそうしたサービスが最近は有難い以上に苦痛である。
どうしても食べ過ぎてしまうからだ。なんとも贅沢でわがままな悩み。
自らはビュッフェと呼んでいるが、食べ方はやはり・・・バイキング。
なんとも情けのない話である。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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