「駄目(ダメ)」 の由来

無駄 無駄 無駄 無駄 無駄
貧弱 貧弱 貧弱 貧弱 貧弱

漢字で書いて読み返すと、なんだか自分がものすごくダメ人間に思えてきますね。
これは私の愛読書。
ジョジョの奇妙な冒険の主人公の口癖です。

無駄とは、物事を行っただけの効果や効用のないこと。役に立たないこと。また、そのさま。無益なこと。
「何事も無駄は無い。」最近そのように思うのですが、ふと気づけば口から発していたりします。
例えば洋服のタグ、例えば買い物をした際の包装、例えば誰も見ないような道路標識
ちょっと考えただけで結構出てくるものですが、これを商売にしているかたもどこかにはいるはずなので無駄とはいえないかもしれません。
そんなわけで、この「無駄」を調べようかと思いましたが、調べるうちに「駄目」という言葉が浮かんできました。

どうやらこの二つは一致するようです。漢字の「駄」はもちろんですが、「駄目」を広辞苑で引くと、
1、しても効のないこと。無駄。無益。
2、してはいけないこと。不可。
というように意味の上でも繋がっているようです。

ではその由来は?

「駄目」の由来はなんと囲碁からなのだそうです。
囲碁は白と黒二つの石で対戦するものですが、双方の境にあってどちらにも属さない場所があります。
その場所を囲碁用語で「駄目」といいます。石を置いても自分のものとならず無駄な目になる、つまりやっても甲斐の無いこと、してはいけないこととなるわけです。
まだなんとなく無駄と完全に結びついていない気がします。

「駄」だけ調べてみましょう。

思いつくものをいくつか挙げますと、駄菓子 子供の持つ小銭程度で買える菓子。対義語に上菓子。
駄馬 質の低い馬のこと。
駄作 できの悪い作品。取るに足りない作品。
不出来というのが共通点ですね。
漢語林で「駄」を調べてみると、「牛・馬などの背に荷物を負わせる。」という意味があり、荷役に使うだけで乗馬に適さないところから転じて、そまつなもの、むだなものの意味をそなえる接続語とありました。
「無駄」に照らし合わせれば、不出来でない・そまつでないとなりますが、益々意味が難解です。

初心に戻って無駄として調べてみると、「借字」という表現がありました。
借字とは・・中国人・日本人など漢字を使用する民族が、外国語や外来語を、耳で聞いた印象に従って写すときに用いた方法だそうです。
漢字の意義に関係なく、一字で・一音(数音)を写すもの。梵(ボン)語の音訳や万葉仮名など。(広義では、正字の・無いもの(代り)に漢字を適宜あてる方法をも指す)
つまり「むだ」という言葉に漢字がなかったため、音から漢字をあてただけなので漢字の意味は考えても意味がないと。
当て字ってことなのでしょうか。
亜米利加(アメリカ)とか西班牙(スペイン)と一緒と解釈するってこと?
考えてもそれこそが「無駄」だったのでしょうかね。苦笑
そんなことを書きながらテレビを見ていたら無駄をなくす事業仕分けが骨抜きでそれこそが「ムダ」とニュースでやっていました。
「無駄」奥深し。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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