カットアンデスメロン

Photo by浜中屋さん

「アンデスメロン」 の由来

先日、一箱六個入りのメロンをいただきました。
普段スーパーなどでもよく目にするメロンですが、自分から手を出すことがあまりないので、こういう機会は非常に有り難いものです。

今回いただいたのはアンデスメロンという種類のメロンでしたが、これは名前からして外国産…?
アンデス山脈の方で作られているからアンデスメロンという名前なのでしょうか?
何気なく食べていたメロンでしたが知らない事だらけという事に気づかされました。
出来れば高級なメロンでありますようにと願いつつ、アンデスメロンを掘り下げていきたいと思います。

アンデスメロンの名前の由来

それでは早速アンデスメロンの名前の由来から。
なんとアンデスメロンは、作って安心、売って安心、食べて安心、そしてメロンは芯をとって食べるので、安心(あんしん)のしんを除いてアンデスと名付けられたそうです。

このアンデスは、「つくって安心、売って安心、食べて安心」の「安心です」から「しん(芯)」をとり、「アンデス」と名づけられました。この品種は、誕生以来35年近くが経過した現在でも、ネットメロンとして大きなシェアを誇っています。「アンデス」は高級品のネットメロンを「みんなのメロン」にした立役者でした。
サカタのタネ 100周年記念特設サイト

開発当初はそのまま「安心ですメロン」と名付けられたそうですが、センスがないということで却下されたとか。
これはいい判断だったかもしれませんね。

ちなみに、「作って安心」というのは、アンデスメロンが病気に強いため、生産者が作るうえで安心という意味。
「売って安心」というのは、安定して供給されるので値段が他の高級メロンに比べて安く一定であるため販売者側も安心という意味。
「食べて安心」というのは価格も安く、安定した美味しさを保つことが出来るメロンであるからという意味だそうです。

私が当初予想していたアンデス山脈は全く関係が無かったようですね。
お恥ずかしい…。
それにしても中々ダジャレが効いた名前ではありませんか。
一体どこの誰が作ったのでしょう?

アンデスメロンの生みの親を調べると、株式会社サカタのタネという会社が1977年に交配育成し開発に成功した事がわかりました。
1977年に開発されたメロンが今現在に至るまで販売が続いているというのは驚きですね。

アンデスメロンの開発秘話

サカタのタネで開発されたアンデスメロンですが、実はアンデスメロン開発の元となった別のメロンが存在しています。

アンデスメロンよりも前に開発されたメロンは「プリンス」と呼ばれるノーネット系のメロンです。
ノーネットとは、表面がツルツルで網目の無いメロンの事を指します。

昭和初期の日本ではメロンはかなりの高級品でした。
そんな高級なメロンを大衆にも広めたいという創業者坂田武雄の意向により、様々な試行錯誤の結果生まれたのが「プリンスメロン」です。
プリンスは、日本の高温多湿の条件下でも安定して栽培が出来るうえに、収穫量も多く、瞬く間に日本中に広まったのです。
また、このプリンスは当時メロンとして主流だったマクワウリとは比較にならないほどの香りと甘みを持っていたそうです。

確かにマクワウリはあまり美味しそうとは言えない見た目…。
メロンというよりもスイカに近いように思います。
プリンスはメロン界に革命をもたらしたと言えそうですね。

しかし、依然としてメロンの表面に網目が入っている「ネットメロン」は、ガラス温室栽培でつくる高級品の独壇場でした。
そんなネットメロンを一般家庭に広めるために、プリンスの発表から15年がたった1977年に開発されたのがアンデスメロンです。
開発から何十年も経過していますが、未だに大衆ネットメロンとして大きなシェアを誇っています。
高級品だったネットメロンを一般の人も気軽に食すことが出来るようになったのはアンデスメロンの貢献が非常に大きいと言えるでしょう。

また、アンデスメロンの果肉は緑色なのですが、なんと2015年から果肉の赤い「赤いアンデス」が発売されたとの情報が!
未だに進化を続けるアンデスメロン恐るべし…

今回、開発した『赤いアンデス』の最大の特徴は果肉の色。従来の「アンデス」シリーズの果肉は緑色ですが、『赤いアンデス』はその名前の通り、鮮やかなオレンジ色です。サカタのタネより引用

株式会社サカタのタネってどんな会社?

今までアンデスメロンについて情報をまとめてきましたが、サカタのタネという会社は一体どれほど凄い会社なのでしょうか。

メロンといえばサカタのタネとも言われる程だそうですが、恥ずかしながら私はアンデスメロンについて調べるまでサカタのタネという会社の存在を知りませんでした。
お恥ずかしい限りです。

というわけでサカタのタネがどのような会社なのか実際に調べてみました。

株式会社サカタのタネは故坂田武雄が設立した会社です。
現在は東証一部に上場している世界的な大企業で、世界で10本の指に入る種メーカーです。
創業から100年以上も続いており、今なお第一線で活躍している日本を代表する企業の一つです。

昭和9年に開発した、オール・ダブル・ペチュニアが、アメリカをはじめ世界中で大ヒット。
世界中の種苗会社から注文が殺到したそうです。

当時、金の10倍の価値とも言われたこの種がサカタのタネを世界的企業へと押し上げました。

サカタのタネは、今年2013年で創業100年になるという種苗会社で、おもに野菜や花のタネや苗を扱っている。種子の売上は日本一、世界でも野菜種子5位、花種子2位だという(2012年5月末)。はまれぽ.comより引用

メロンで有名になった会社かと思いきや、実は花の育種と栽培が主力だったとは驚きでしたね。
今後も我々の食生活を豊かにしてくれる新しい何かを開発してくれることに期待をしています。

サカタのタネ創立100周年を記念して特設サイトも作られているので、気になる方は是非一度ご覧ください。

アンデスメロンと仲間たち

さてさて、今までアンデスメロンについて色々と掘り下げてきましたが、アンデスメロンの他にはどういったメロンが日本にあるのかをご紹介します。

メロンの種類

メロンの種類

画像にはよく見かける有名なメロン名を掲載させていただきました。
画像にあるメロン以外にも様々な品名のメロンがあります。
日本はメロン大国と言っても過言ではないですね。

これからも新しいメロンがどんどん開発されていくことでしょう。
更に美味しく、手軽に手に入るメロンが開発されることを祈ります。

どっちが高級?アンデス VS マスク

メロンといえばやはり高級というイメージがつきまといます。
その中でもマスクメロンは高級メロンということで非常に有名ですね。

日本においてマスクメロンで一番有名どころと言えば、やっぱり夕張メロンです。
今回調べたアンデスメロンは高級メロンの代表格である夕張メロンとどれくらいの差があるのでしょうか?

価格.comで調査を行ったところ、アンデスメロンが1玉1000円程度での販売が多く、小ぶりのものになると更に値段が下がるお手頃価格。

それに比べて夕張メロンは安くても1玉3000円近くと、アンデスメロンの数倍のお値段!!
3000円あれば一週間は暮らせる私にとって、夕張メロンはやっぱり高級品でございました…。

また、夕張メロンの最上級品である特秀品に至っては1玉1万円という驚愕のお値段。
やはりあれだけ有名でブランド力のついたメロンですからね。
そこまで安いわけがありません。

夕張メロンを紹介する面白い動画もあったのでついでにご紹介。
知る人ぞ知るパークマンサーが出演しています。

更に、静岡県で作られているマスクメロンの一種であるクラウンメロンというメロンがあるのですが、このメロンがまた凄い。
基本的に1玉の値段が5000円を超えており、その中でも最も品質の良いとされる品については1玉数万円と驚愕の値段。
私の1ヶ月のお小遣いが完全に吹っ飛んでしまう値段でした。
クラウンメロン恐るべし…

同じマスクメロンの仲間ではありますが、果肉が赤いのが夕張メロン、果肉が青いのがクラウンメロンです。
赤の夕張、青のクラウンといったところでしょうか。
クラウンメロンも一度でいいから口にしたいメロンです。

アンデスメロンはマスクメロンに完敗という結果になりました。
やはりマスクメロンはメロン界の中でも別格の存在の様ですね。

ですが、アンデスメロンの美味しさは十分に私の舌を満足させてくれました。
私が貧乏舌ということは抜きにしても、贈り物としても十分喜ばれるメロンだと思います。

ちなみに、よくニュースで数百万円で取引されるメロンがありますね。
あれは初競りのご祝儀相場といわれる値段での取引なのであれ程の高額になります。
競り落とした業者はニュースで報道されることでいい宣伝になりますからね。
競り落とした業者の広告料だと思って下さい。

参考:夕張メロンの初競りニュース

アンデスメロンの特徴

アンデスメロンは味・香り共にマスクメロンに似ており、甘さの強いメロンです。
味も安定しており、所謂大当たりはないけれど外れもないのがアンデスメロンの最大の特徴だと言えるでしょう。
大きさはマスクメロンと比較すると小ぶりで、気軽に購入が出来るお値段となっています。

そして、意外な事実でしたがアンデスメロンは茨城県が日本一の産地となります。
茨城県が全体の約48%のシェアを占めており、それに続いて山形県(約30%)、熊本県産(約22%)となっています。
広大な土地を持ち、夕張メロンで有名な北海道が一番だと思っていましたが、アンデスメロンに関しては茨城県がトップだったのですね。
地味だと言われている茨城県ですが、アンデスメロンに関しては日本一です。

熊本産は4月~5月、茨城産は5月、山形産は7月がそれぞれ最盛期となっており、春から夏にかけての時期がアンデスメロンの旬の季節となります。

また、アンデスメロンに限ったことではないのですが、メロンにはカリウムが多く含まれており、高血圧の予防にもいいとされています。
ラーメンの後にメロン!なんて文化が出来上がってもおかしくないかもしれませんね。

カロリーも低いのでダイエット中に食べても問題の無い嬉しい食品です。

作って安心・売って安心・食べて安心アンデスメロン。
まさかの日本産、更に茨城県が一番の生産量を誇るということで驚きの連続でした。
高級メロンの高さにも驚かされましたが…。

それにしてもアンデスメロンを開発してくれたサカタのタネさんには感謝しないといけませんね。
サカタのタネさんがアンデスメロンを開発してくれていなければ、何気なく食卓にメロンが出てくるなんてことは無かったのかもしれない訳ですから。

いつかクラウンメロンと夕張メロンの食べ比べをしてみたいと思いつつ、まずは「赤いアンデス」と「緑のアンデス」の食べ比べを行ってみようかなと思います。

アンデスメロンを送ってくれた友人にもお礼を言っておきましょう。
ご馳走様でした。


記事中の画像を提供して下さった果実王国・浜中屋さんのHPからアンデスメロンを購入することが出来ます。
記事を読んでアンデスメロンを食べたくなった方は是非ご利用ください。

⇒⇒果実王国・浜中屋さん



著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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