｢レミオロメン｣ の由来

誰かの名前のような果物のような、ほんのり甘くて口通りがよくてなんだか懐かしい気もしてくる。
一度聞いたら忘れられない気もするが、思い出そうとすると正確に発音できるかは疑問。
略があるそうだ。

「レミオ」

なんだかドラえもんに出てきそうな男の子の名前にも思えてくるが、(きっと少しばかりナルシスト)ジュリエットに追いかけられそうな気もしてくる。
今日はロックバンド「レミオロメン」について。

私の音楽に関する情報源は一人の友人にある。
久々の再会でも彼はいつも必ずCDやMDで何らかのメッセージを置き土産にする。
高校時代彼が聞いていたバンドは５年ほど経ってから私のフェイバリットとなり、長い名前でこんなの売れるのか？と思った四人組みはその後一気にスターダム。
そんな感じで「外し」がそれほどないのでいつも当てにさせてもらっている。
彼のチョイスの基準はだいたいストリートの匂いのする男性ロックバンド。
季節はずれのある夏の日、スポーツをしたあと渡されたMDから流れた曲のサビはこんな叫び声だった。

「こなぁ～ゆき～♪ そう～」

アルバムのはずなんだけど他の曲は思い出せないのに、その一曲だけが鮮烈過ぎて、その部分が強力いて頭からこびり付いて離れない。
その時はバンド名なんて確認してなくて、季節外れだけどイイジャンって車で聞く一枚に登録された。
後日、CMで流れてきたわけ。「こなぁ～ゆき～ ♪」って。
そこで初めてバンド名を知った。「レミオロメン」
粉雪にかけるソースかなんかか？もちろんそれは冗談として。
レミオロメンって？ レミオロメンってどこから来たの？

レミオロメンの歴史は以外に浅かった。結成は２０００年。
所属事務所は有限会社烏龍舎（ウーロンシャ、*OORONG-SHA*）。
そんな事務所あるんだって思ったらご存知小林武史プロデューサーの会社だった。
所属はミスチル、マイリトルラバー他。
メンバーは三人で出身は山梨県笛吹御坂町で小・中・高の同級生だそう。
基本はスリーピースバンドで現在は＋サポートメンバーで活動。
ボーカルギター：藤巻さん、ベース・コーラス：前田さん、ドラム・コーラス、神宮さん

三人は当初ブラスバンド部に所属していたそうだが、レミオロメン（当時のバンド名は「おさむさんバンド」）の活動に専念するため退部。
その後、進学などにより一旦解散。
２０００年、当時大学3年生で就職について考えていた藤巻さん。
音楽活動を諦められず、スタジオミュージシャンをしていた前田さんに声をかけその後再結成。
現在に至るそう。
しかし・・「おさむさんバンド」じゃなくてよかったね。笑

レミオロメンの由来がすごく意表をつかれます。
嘘のような本当のお話。
メンバーでジャンケンをし、勝った順に1文字、2文字、3文字好きな文字を選び繋げたものなんだって。
最初に勝った藤巻さんはイギリス出身のロックバンド、レディオヘッドが好きだったことから「レ」、
次に勝ったのは神宮司さん。当時の彼女の名前と自分の名前の頭文字をとって「ミオ」、
結果一番弱かったのに三文字の権利を得た前田さんは路面電車が好きなことから「ロメン」。
その三つを繋げて「レミオロメン」！
でもよくよく考えて見ますと、文字数は偶然ですがそれぞれ好きなものをチョイスしているんですね。
ということで思い入れは深い！！はず。
そんな彼らの言葉と音楽センスについて同業者からの話をいくつか見つけたので記したい。

スピッツ草野さん
「僕らが4人でやっていることを3人でやっているのはすごい」

東京プリン伊藤さん
「レミオロメンのサビは覚えやすい。これはある意味天才。ぽっと耳に入る。どこかで聴いたことのないサビでオリジナリティがある」

最後はミスチル桜井さん
「粉雪という柔らかい言葉なのに叫ぶのが違和感になっていて良い」
この桜井さんのコメントは分かりやすくおもしろい。なるほどその通り！

「粉雪 ねぇ 心まで白く染められたなら二人の孤独を分け合うことが出来たのかい　粉雪 ねぇ 永遠を前にあまりに脆く　ざらつくアスファルトの上シミになってゆくよ　粉雪 ねぇ 心まで白く染められたなら　二人の孤独を包んで空にかえすから 」

今日はキレイに終わり。
聞いたことがないかたは是非、ご視聴ください。