「いっさいがっさい(一切合切/一切合財)」 の由来

最近ブックオフに凝っている。本が安い。とにかく安い。
ネットに押されているのがその理由の一つであることは間違いない。
持ち運びや文字の大きさなど、利便性を考えても何冊でも重さが変わらず、安く、大きさも自由自在な電子書籍の存在は実に魅力的だろう。
気になったことを調べるにもすぐに検索もできる。
慣れたらきっと病みつき。

でも私は利用したことがない。理由はそれほど読書をしたことがないから。
新しいことが苦手なせいもある。情報にお金を払うというのに若干抵抗がある。
やはりものに残った方がありがたい。
でもハードカバーの一冊1000円を超えるような新刊を冒険して買うほどの読書量もない。
だから、間違えても後悔しない程度の安価な古本屋がちょうどいい。
先日は「今だけ○○円」コーナーに釘付け。
比較的新しい人気の本が、200円から300円。ここで2冊選び、他で5冊。
合計7冊で1000円程度。いい買い物だ。
そのうちの一冊が面白い。どの言い回しも古く、普段は使わないものが多い。
由来メモで取り上げるネタとしても十分に役立つが、自分のボキャブラリーが増えるのも有難い。でも本の役割ってそんなもんだよねって・・・
今頃気付くのは遅すぎるよな…

■「いっさいがっさい(一切合切/一切合財)」の由来

そこで見つけたネタ一号が「一切合切 いっさいがっさい」。
読めないといけないから念のためフリ仮名。
一切合切とは、意味や解説、なにもかもすべてのこと。
その成り立ちを見ると、「一切」「合切」ともに全部、残らず、すべて、みなという意味がある。
これは同義語を重ねることによって「一切」の意味を強めたものなのだという。
「切」は「財」とも書くらしい。「一切合財」とな。
合財を調べてみると、合財袋なるものを見つける。
合財袋とは、女物の小型の下げ袋のこと。
明治年間に流行したらしい。
財布、手拭、紙、化粧道具といった女性が日常必要とする
小間物一切を入れたところからこういった名前が付いたらしい。
やはり合財のも、すべてとか全部という意味があるようだ。
二度念押しするほどだから、残すことなく全部といった感じで考えて間違いないだろう。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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