「セ・リーグ/パ・リーグ」 の由来

スポーツによってその運営形態が異なるのは何か理由があるのではないか。
今日はそういった疑問を持ちながら話を進めてみる。
今現在のプロスポーツと言えばサッカーと野球であろう。
あるサッカー関係者が意味深な発言をしていた。

「サッカーで世界一をとるには三年かからないですよ。」

地方クラブでもその実力次第では数年でJリーグに上がれる。
Jで頂点を極めれば翌年にはアジアへ。
そこで結果を残せばそのままクラブワールドカップへ。
間違えでも優勝してしまえば世界ナンバーワンクラブである。
見事な成り上がり。

一方、野球の方はというとライブドア、楽天、DNAをみてもわかるように新規参入というのは難しく、経営困難な球団を買い取ることから始まる。
下部組織は各々の球団の2軍ということになるが、その存在を知るものも少ないだろう。
最近は交流戦やプレーオフ制度も導入されだしたが、基本的にはセ・リーグ パ・リーグにわかれてシーズンをおくる。

そもそものその二つのリーグの格差が近年まではあった気がする。
でも皮肉なのは、本当に優秀な選手が経営が厳しく見えるパ・リーグからでることが多いことだ。
野球が開かれた理由の一つに、Jリーグの刺激があったことは間違いないと思われる。

「セ・リーグ/パ・リーグ」の由来

日本のプロ野球も、もともとは「日本野球連盟」の1リーグだけだったのだという。
知らなかった。

1949年にいくつかの球団が新規参入を表明。
ところが、この新規参入をめぐって、連盟が分裂してしまったのである。

参入に反対した球団が現在のセ・リーグ
参入に賛成した球団がパ・リーグ

セ・リーグ「セントラル(中央)リーグ」、パ・リーグとは「パシフィック(太平洋)リーグ」
それぞれ、「自分たちが正当な連盟であり、主流である」という意味からセントラル、「国際的な視野を持つ」という意味からパシフィックと名づけらたのだそうです。
ここからもお互いの火花が感じられますね。

いつまでも自らの主張を貫き通すセ・リーグ と、次々に世界に選手を輩出するパ・リーグ。
今の今までその方向は変わらない気がします。
ただそれが、野球にとっての正しい道なのか、そろそろ考え直す時期かもしれませんね。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

2コメント

  1. SecondCherry - 2018年6月17日, 9:50 PM Reply

    普段、何も考えずに
    セ・リーグ パ・リーグなんて言ってるけど
    こんな由来があったのですな。

    とっても楽しめました。

    知識に感謝デス。

  2. 匿名 - 2020年9月30日, 6:24 AM Reply

    名前の割に パリーグは球団増えませんね。というか、Jリーグが出来た時にパリーグ内でも 球団を増やす事に反対してませんでしたっけ。増えすぎるのも どうかと思いますが、国内リーグとして 衰退するのも仕方ないと思っていました。

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