「ため口」 の由来

ため口

若者は恐れを知らない。
相手がどんなに年上でも、どんな役職の方お偉いさんでも友達感覚で話す。
時にそれは羨ましくもあり、それを許す相手の寛大さを認めてみたり、自分はその辺厳しいほうなのでそんな感想を持ちます。
今日は「ため口」。

子供、幼児なんかはどうなのでしょうか。もちろんスタートは、タメ口でしょう。
それをいつまでも続けていくわけにはいかないわけで、成長と共に尊敬語、謙譲語なんてものを学ばなければならない。
今時、学級崩壊、モンスターペアレンツのご時勢で、最初に尊敬「すべき」先生にはどうなのでしょうね。
先生側の話を聞けば「今」は友達先生が受けがいいとか。
メルアドを交換して深夜でも不安のメールを受け取れば数分以内に返信してあげる。
そこはもちろん・・ため口なのでしょうかね。今度聞いてみましょう。

語源 由来
「ため」という言葉からだと、やはり「同じ」と意味ではないかと憶測が生まれるわけですがどうなのでしょうか。
「ため」は、博打用語なのだそうです。「ぞろ目(同じ目)」という意味。
私は、なんとなく乱暴なイメージのあるこの言葉の生まれに納得してしまいました。
一般社会では、1960年頃からで、不良少年たち(これは一般社会とはよばないですかね)の隠語とし用いられるようになったそうです。
その場合は、五分五分・対等・同じといった意味を持ったそうです。

タイマン
ここで少し脱線して、不良といえば!ということで「タイマン」についても調べてみます。
「一対一」英語では「マンツーマン」喧嘩ではタイマン。
漢字はやはり「対」のようです。「つい」ですね。
語源は古代中国。お互いが相手に腹を立てていることを「対懣(たいまん)」と言ったという説が有力なようです。
それも中国でも一般社会で遣われるような言葉ではなかったそう。
それが「まん」に英語「man」の語感がいつの間にやら融合。
日本では1980年代に隠語として流行ったそうです。
やはり不良少年経由です。
彼らの特徴は言葉を見つけるとその「音」に合わせて、なるべく難しい漢字を当てはめて自分たちだけのオリジナルを楽しむことのようです。
ある意味今の日本には必要な気もします。
なるべく言葉を短くするギャルとは「対 つい」をなしそうですね。

「ため」に話を戻すと、その不良少年たちの隠語が70年代に入り、いつの間にか浸透して(このくらいの年はみんな悪ぶりたいんですよね)
若干その意味に変化が生まれ「同年」や「同級生」のことを言うようになっていったそうです。
確かにこの表現はありがたいですね。同じ学びやで過ごした旧友であれば「同級生」で統一できますが、
社会に出て同じ年の人に出会ったときの「同年」という言葉ではなんとなくぎこちない。「おないどし」も言いづらいし。
同じ年なら言葉遣いにも気兼ねが要らず、それ以上に親しみを覚えるなら「タメ年」「「タメ語」「タメ口」が非常に使いやすい気が私はします。

他の説としては江戸時代の大阪で、番頭が目下のものに渡すお駄賃のことを「ため」といったそうです。
おそらく「これで買ってきやがれ」的な言い方だったのでしょう。
そこから。乱暴な言葉の遣い方に対して「ため口」というようになったとか。しかしこれは俗説であろうとのこと。

ただその「同じ」という言葉の持つ意味の本質であることが意味するように、公の場では「タメ」は不向きな気がするのは私だけでしょうか。
博打から生まれたという説を裏付けるかのようなオーラを言葉自体が未だに発し続けている気が私にはしてなりません。

ため口の賛否 記事を一つ
http://news.livedoor.com/article/detail/4793139/




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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