「マンション」 の由来

「おれマンションに引っ越してさ~」
おいおいいいとこ住んでるなぁ~って。
実際に訪れてみればいやいやこれは・・
名前こそヒルズなんて書いてあるけど、どうみても・・アパート。
でもそんなこと口にはだせないし・・
そもそも二つの境はどの辺にあるのでしょうか。
階数?エレベータの有無?それとも見ため?

そうそう。
私は昔微妙な建物に住んでいました。
学生時代姉と二人暮らし。
比較的豪華な建物で場所も都内よりの神奈川。
家賃も十万を超えていました。
「この物件は新婚さんが多いですね。」
そんな不動産屋の紹介で契約したのは五階建ての四階2LDK。
四階なんだけど、階段しかなくて毎日の往復はなかなか大変なものでした。
聞いてみたら確か、五階建てまではエレベーター付けなくてもいいとか。
という事実から、やはり調べてみないと分からないという事実に行き着くわけで。。
でもこれって皆さんも曖昧にしていませんか。

結論から書くと、「こういった物件はマンションとする」などの明確な規定はないそうです。
つまり言ったもの勝ち?
一般的には木造や軽量鉄骨造の準耐火・低層物件を「アパート」、鉄骨鉄筋コンクリートや鉄筋コンクリート造などの耐火構造の集合住宅を「マンション」と呼んでいるようです。
ということは私が住んでいたのは階段だけどマンション。
マンションのイメージは?と聞かれたら鉄筋コンクリート・遮音性が高い・高級感・賃料はアパートより高い・管理人がいる

逆にアパートは?
木造や軽量鉄骨造・2階建てが多い・賃料は安め・エレベータもついてない
そんな私達のイメージでも十分定義になるようです。

由来

もちろんアパートの由来はアパートメントの英語からでしょう。
これは英語1の私でもわかります。
ではマンションは?こちらも英語?
やはり英語からだそうです。
とどまる場所を意味する「mansion」からの外来語。
更にこの「mansion」はラテン語の「manere」からきているようです。
英語では大邸宅を意味するわけですが、日本での使用法をみると、アパートメントハウスとか、コンドミニアムといった単語のほうが適切なようです。
言葉の歴史として、賃貸集合住宅としては、アパートの方が古く、マンションが言葉として登場したのは1960年代後半から。
なんとなく不動産会社が言葉に高級感を持たせて販売したかった経緯が見て取れます。
最近では更に「万ション」と表記して、更に上の「億ション」という俗語が生み出されたのがその証拠となるやもしれません。
日本人の商売の上手さが見て取れるマンションのお話でした。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

一言コメントする

メールアドレスは公開されません。

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)