コカ・コーラの由来

Photo By DeusXFlorida

「コカ・コーラ」 の由来

世界なんてそんなに飛び回ったことないけれど、大抵の地域にはこの商品やその複製品が置いてあります。
だから中毒者にとってこれ以上ありがたいことはなく、例え異国で食べ物が合わなくて困ったことがあってもこれを飲めば大丈夫。
アルコールなんかは入ってないけど飲んですっきり寝てしまいましょう。
今日は「コカ・コーラ」について。

「コカ・コーラ」は「ザ コカ・コーラ カンパニー」が製造販売するコーラの名称であります。別名は「コーク (Coke)」。
ザ コカ・コーラ カンパニーの歴史は、そのままコカコーラの由来に通じているようです。
19世紀末のアメリカでは、医者不足から代替医療として自然療法や万能薬が広まりつつありました。
1867年に人工的な炭酸水の製造法が発明されると、何らかの効能があると思われていた炭酸水を客の注文に応じて調合して飲ませるソーダ・ファウンテンというものが、なんと薬局に併設されるようになったそうなんです。
ソーダを薬局で調合・・面白いビジネスですね。
今で言うところの栄養ドリンクでしょうか。
そんな自然療法家の一人に、ジョージア州アトランタに住むジョン・S・ペンバートン (John S. Pemberton) さんという人がいました。
南北戦争で負傷した彼はモルヒネ中毒になっていました。
そんな自らの病から中毒を治すものとして注目され始めていたコカインを使った薬用酒の開発を思いついたのでした。
コカインとは皆さんご存知のように、南アフリカ原産のコカノキ科コカ属の常緑低木樹でコカまたはコカノキと呼ばれる植物の葉から抽出されるもので、局所麻酔や麻薬として知られていますね。
この場合は効用はもちろん局所麻酔となるのでしょう。
考案された薬用酒には既に類似品が多く出回っていたので、彼は、ワインにコカインとコーラのエキスを調合した「フレンチ・ワイン・コカ」というものを精力増強や頭痛の緩和に効果のある薬用酒として1885年から売り出しました。
(コーラについては、アフリカの熱帯雨林に植生するアオイ科コラノキ属の植物コーラ・ナッツのエキスを用いていたところからその名がつけられた)
なんかすごく美味しそうですね。
フレンチ・ワイン・コカは「ドープ(dope=麻薬)」と言う名で人気がありましたが、、
案の定コカインの中毒が問題となり、さらに禁酒運動によって売れなくなる恐れが出てきました。
そこでこのビジネスに参加した印刷業者のフランク・M・ロビンソンさんの協力によってワインに代えて炭酸水の風味付けのシロップを用いた製品を再考案し、「コカコーラ」と名づけ1886年5月8日に発売されました。
この時はまだ実際にコカインの成分が含まれておりましたが、1903年にはコカインの使用を中止し、代わりにカフェインが用いられるようになり現在に至るそうです。

製品へのこだわり

コカ・コーラ カンパニーにおいて調整されたコーラの原液は世界各地の会社によってコーンシロップ、砂糖などで薄められ、更に炭酸水で割ることで、瓶詰め・缶詰めされ販売されるそうです。
世界中どこでもだいたい同じ味になるのはこういった努力があるわけですね。
コカ・コーラの風味はトップシークレットの香料7xと柑橘系、それにスパイス系のフレーバー7~8種類程度の配合によるものと言われています。
ずいぶんたくさんの調合でできているんですね。微妙なさじ加減。
この7xの成分を知っているのは最高幹部のみだそうです。こだわりが伺えますね。
そのことについては都市伝説があるそうで、コカ・コーラのレシピを知っているのは2人の重役だけだというのです。
2人である理由は1人が突然事故などで死んでも、もう1人が知っているので存続できるからだそう。
それため、この2人が同じ飛行機に搭乗することはないというもの。
そのぐらい徹底されているってことなのでしょう。

「コーラを飲むと歯が溶ける」そんな話を聞いたことはありませんか?
事実無根のようですが、糖分は高いので飲みすぎは体にいいわけがない。
子供への脅しに大人たちはこんなことを考え付いたのでしょうか。
私も一時、溶けるのが怖くて禁コーラしました。
成分を考えればカフェインで中毒になるのを恐れたのかもしれません。
でもその由来を聞いたら私も子供に与えないかもしれません。
「コカイン」って・・大きな声ではいえませんね。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

一言コメントする

メールアドレスは公開されません。

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)