「とんずら」 の由来

逃げること。敗走すること。どちらにしてもあんまり格好がよくない。
相手に背を向けて逃亡することですからね。
それでもそれを格好良く、逆にどんどん逃げてしまおうくらいにポジティブな方向に持っていってしまう言葉があるんですよ。
といってもこの解釈が通じるのは我々の世代だけでしょうかね。
その答えはゲームの中にあります。
それは名作ファイナルファンタジーシリーズであります。
このゲームでは色々な職業に転職してそのスキルを高め特殊能力を身につけることで旅を快適にしていくのです。
その中に男の子なら誰でも一度は憧れるであろう「盗賊」という職業があります。
憧れるとはいってももちろん現実世界では体験できないことはお断りしておきます。
軽犯罪法違反となります。
いや重犯罪かな。
その特殊能力は「ぶんどる」とか「ぬすむ」というもので(危険なモンスターの懐に入ったり、彼らが聖水などをもっていることには若干疑問では有りますが。)様々な「お宝」を手に入れることができます。
しかし時には男の子の憧れのこの職業でも危機に瀕する場面に遭遇するのです。
そんな時にはもちろん逃げ出すわけですが、
「とりあえずだいたいいただいたから今日のところはひとまず退散。」その言葉も格好良く「とんずら」となるわけです。
もちろん相手に背を向けてジワリジワリと後退して逃げ時を伺うのが通例ですが、彼らはその職業上身のこなしが軽いわけで、「余程でない限りいつでも逃げられる」前提あっての「とんずら」な訳です。
いやー製作者の言葉のチョイスが素晴らしい。
もちろん絶対に逃げ切れない相手とかもいますがね。

「とんずら」の由来

とんずらとは、逃げることをいう俗語です。
主に犯罪を犯した者が逃げる場合などに特に用いられます。
犯罪者=かっこいいでは示しがつきませんが。
どうやら(想像どうり)二つの言葉を組み合わせた合成語のようです。
一つめは とん = 遁(とん)、逃げることを意味する、遁走。
二つ目は ずら = ずらかる、逃げ出すことを意味する俗語。
遁走(とんそう)という言葉は恥ずかしながらはじめて聞いたので調べてみると、逃げ出すこと。逃がれ去ること。逃走とありました。
では逃走でいいのではないかと思いこちらの意味を調べてみるとにげること。にげ去ること。遁走とあり、使用法にもその違いは大差ないようですね。
ずらかるについては、皆さんご存知のようにこれも逃げるという意味となります。
主に盗人などが隠語として使った言葉であり、このため「ずらかる」は単に逃げるという意味でなく、何か悪いことをしてその場から立ち去る(逃げる)といった意味で使われるようです。
また1980年辺りからこういった意味が転じて、「学校を無断で早退する」といった意味でも使われました。
つまり「さぼり」ですね。

ということで、「とんずら」という言葉にも決していい意味はどこにも存在しないのです。
やってはいけないことだけど、そのスリルに一度は身をおいてみたいそんな「男心」がそれを美化するのかもしれませんね。
女性にはわからないって?
それならパイレーツオブカリビアンのジョニーデップを見てください。
その感情がきっと男という大人子供の真実です。



著者: tossie

居住地域:北関東
年齢:70年代生まれ
趣味:釣り、散策

言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。
ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。
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