「THE YELLOW MONKEY(イエローモンキー )」 の由来

イエモンというバンドがいました。
THE YELLOW MONKEY直訳すると黄色いサル?
私はこのバンドのビジュアルが嫌いでした。
ありがちなロン毛にパンタロンでサイケ調?
つまるところすべて自分の理想像とはかけ離れたロックバンド。
それでも運命は必ずやってくるんです。
アルバイトで偶然訪れた会場にイエモンが登場。
もちろんタダ聴きなので聴覚のみで楽しむわけです。
するとただただその男らしいパワーに魅了されたのでした。
プライベートでも聞くようになり特に心に響いたのは「JAM」という曲でした。
特に歌詞がよいんです。
あまりそういう事(ノリだけで歌詞などは)を気にしない私の心にも作詞作曲したボーカルの吉井和哉さん(愛称・ロビン)の声が響きました。
それと・・カラオケでキーがちょうどいい。笑
調べてみたら吉井さんは前ボーカルと音楽的な意見の食い違いによって
別れたため自ら歌うようになったのだそうです。
なるほど生粋ボーカルではなかったのです。

イエローモンキーの由来とか

そのスタイルからもすごく繊細でこだわる人に見える吉井さんが、なぜイエローモンキーなのかということに前からすごく疑問を持っていたんです。
だって「イエローモンキー」って、主に西洋圏で使用される東洋人に対する蔑称ですからね。
吉井さんは、名前はダサくてシニカルなものしたいと考えていたそうで、この名前は結成前から決まっていたそうです。
その秘話は、吉井さんが自分の苗字の頭文字「Y」を英和辞典でひいたらたまたま目に付いたからとのこと。
それに自分達が思いっきりドメスティックなことをしているので、皮肉った意味でこの名前にしたのだそうです。
本人曰く、ルックスが良くて長身なのが「イエロー・モンキー」のコンセプト。
つまり真逆を狙ったようです。
メンバーはみな長身でビジュアル系。
だから皮肉ったといえば確かに納得です。
結成は1988年。
当初は「渋谷ラ・ママ」というライブハウスを中心に活動。
初期はデヴィッド・ボウイ、ミック・ロンソン、T.Rexなどを彷彿とさせるグラムロック色が強く、メンバーが化粧をしたりするなどヴィジュアル系のようなルックスでした。
なのに黄色いサル。
そして信じられない話。
私の知るあの饒舌な吉井さんはMCが苦手だったのだそうです。
そこで女装をしたりオカマキャラを演じたりと工夫していたらそのことが「面白い」と口コミで評判になり、観客動員が増えたのでした。
1992年メジャデビューとなりますが、思うようには枚数は伸びませんした。
8thシングル「太陽が燃えている」がようやくTOP10入りし、更に9thシングル「JAM/Tactics」が累計80万枚を越えるヒットとなりました。

吉井和哉というひと

レコーディングのためにロンドンへ向かった時のお話。
当時メンバーが多忙だったこともあって、スタジオに吉井さん一人しかいないという状況が続いたそうなんです。
メンバーとの温度差を感じた吉井さんは、帰国後に事務所に関係者を集め「俺をクビにしてくれ」と頼み込み、バンドへの不満を投げかけたというお話。
総評 怒って当然でしょう!
でも「俺をクビにしてくれ」というのが吉井さんらしい。
1997年7月24日、第1回目の「フジ・ロック・フェスティバル’97」1日目に参加。
当日は台風直撃により豪雨に見舞われました。
そんな中イエモンは、あえてヒット曲を控えロックな曲を並べたのでした。
豪雨のせいもあってか観客の反応はいまいち。
吉井さんが後の自伝で「解散の理由の何%かは、フジ・ロックの挫折感。」
総評
それがロックです。
そのやり方がロックなんです。とあえて言いたい。

解散ライブ最終日にメンバーが再集結し、「JAM」を演奏。
会場中が合唱。
そんな中で吉井は「ずっと歌ってて下さい」と言い残し、メンバーは去った。
実は去り際にマイクオフの状態で吉井さんが「ありがとう」と言っているが、会場にはほとんど聞こえていなかったため、物議を醸したのでした。
後に吉井さんは「マイク通して言うのは辛かった」と語ったらしい。
『JAM』を演奏した後に「THE YELLOW MONKEYは終わりません」というMCを吉井自身も期待していたが、「バンドは本当に終わっているんだということを演奏しながら感じてしまった。」

すべての総評

そんな激しく優しい吉井さんという人間をきっと私は愛していたのかもしれない。
人の心を動かせるのは自分に嘘をつかない人だと私は信じている。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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