「アブラゼミ」 の由来

夏になると耳障りなものありますよね。
そうです。セミの鳴き声です。
聞こえてこないと夏を感じないというのも事実ですが、ただでさえ暑いのに、更にうるさいという現実は我々には不快感しか与えません。

み~ん みんみんみ~ん♪ つくつくぼうし つくつくぼうし♪

代表的な鳴き声ですが、私は勘違いしていました。
そしてその間違いに気がついたのは最近のことです。
我が家の周りでよく見かけるのは、あの本体が黒で羽が茶色のアブラゼミって種類ですが彼らの鳴き声は「み~ん みんみんみ~ん♪」ではないのですね。
どちらかといえば(どちらかというわけはなく)彼らの鳴き声は「ジージー」とか「ジジジジー」なのだそうです。
恥ずかしながら知りませんでした。

セミには不思議がたくさんあるのはご存知でしょうか。
例えば六年間地中にいて、地上に出てきて羽化してもその命は2~3週間程度。その間最後の最後まで力を振り絞って鳴き続けるのです。ちょっと切ないですね。
セミには目がいくつあるかご存知ですか?
聞かれるってことは普通じゃないんだ。じゃ~四つくらい?
なんて答えると実は五つ。(又聞きですが)
へぇ~と共にそんなに必要か?という声も聞こえてきそうです。
でもあの近づいたときの警戒心の強さや(目ざとく泣き止む)身構えた後の見事な逃げっぷり(ついでにおしっこを飛ばしてくる)を考えると頷けるかもしれませんね。
せっかく地上に出てきたのでこの命全うさせてください的な本能と進化なのでしょうね。
どうでしょう?セミのイメージアップに繋がりましたか?

アブラゼミの由来

その名前の由来は、鳴き声から来ているのだそうです。
「ジージー」「ジジジジー」これが、油で揚げるときの音に似ていることからこの名前が付けられたのだそうです。
そんな由来を知ってからアブラゼミ改めて見ると、なんだかその見た目も揚げた後のように見えてくるから不思議ですね。
先日みた「世界の果てまで行ってQ」の中で森三中の皆さんが、アジアへ行き(確か中国)ゲテモノ料理(さそりとかゴキブリとか幼虫とか)を美味しそうにいただいていたのを思い出します。
道路に転がるアブラゼミの死体を思い浮かべると、きっと揚げてみたらカリカリして揚げ煎餅みたなんだろうけど、実は昆虫はなんでも掴める野生児の私でも食べるのは勘弁ですね。

補足すると、同じ鳴き声から「ミンミンゼミ」も「ツクツクボウシ」もその名前の由来がきているのだけれど、なぜアブラゼミだけが「油」例えられたかは若干疑問が残りますね。
(やはり昔は油で揚げて食べたのかも・・笑)
それは、翅(はね)に油の染みに似た紋があることや他のセミに比べて油っぽい印象があるからといったことも影響しているらしい。(やっぱ食べたんじゃ・・笑)
ただ「ジイジイゼミ」という別名はあるそうです。

ところでセミって世界中にいるの?って調べてみたら熱帯や亜熱帯の森林地帯に分布の中心を持ち、更に亜寒帯の森林、あるいは草原に分布するものもいて、
約3,000種が知られているそうです。
きっとその鳴き声も様々なのでしょうね。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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