「株式」 の由来

すごく興味はあるのですが、まだ手は出したことがありません。
「自分が管理しきれる範囲でこづかい程度ならいいんじゃないか。」
戒めるつもりで親が言ってた気がします。
こづかいでは高が知れています。スリルも無い。
やっぱりそっちですか。まぁそれもあります。
「会社の未来を買うんですよ。未来への投資です。」
最近すっかり有名になった子供ニュースの池上さんが言ってました。
彼の解説を聞いていると、どんどん投資したくなるから不思議ですね。
ただ、最近の東京電力やオリンパスのニュースをみていると若干怖い気もしてきます。
一株2000円だったものが数日で四分の一以下です。
知らなくて手を出すのもその怖い理由の一つでしょう。
こればっかりはビギナーズラックがない気がします。
〇済産業省のお役人さんがたまに捕まるのもよほど儲けすぎたのでしょう。
もちろん業務上知りえた情報で売買するのですが違法は間違いありません。
そんな株式という制度、起業家には大変都合のいい制度ですね。
もちろん才能のある人にとってはですが。

■「株式」の由来

「かぶ」と初めて聞いたのはおそらく小学生とかそのくらいでしょう。
システムも何も知らずに聞いたこの言葉から連想したのは野菜の「カブ」でありました。
あのおじいさん、おばあさん、ワンちゃんなんかが皆で引き抜く「カブ」です。
アブラナ科アブラナ属の越年草。
もしこの「カブ」が由来だとすれば・・
「みんなで喜びを共有する」「なかなか抜けない」
いやこれは完全に偏ってますね。一つの物語に依存しすぎでした。
そんな野菜「カブ」の語源は諸説あるそうで、頭を意味する「かぶり」、根を意味する「株」、またはカブラの女房詞である「オカブ」からではないかとされているそうです。
と調べてみて気になったのは「根を意味する株」という由来。
そういえば「切り株」なんかもこの漢字でした。
と、ずいぶんと遠回りしましたが「株式」の「株」もこちらの「カブ」だったのです。
あの木を切った後に残っている「株」です。
その「ずっと残っている」という点から、株の当初の形態であった「世襲などによって継続的に保持される地位や身分」のことを言うようになり、そこから「共同の利権を確保するために結合した商工業者の同業組合」を「株仲間」と呼ぶようになり、現在のように「出資の持分割合に応じた権利が保持されること」を「株式」と呼ぶようになったようです。

英語では株をどう呼ぶのか?それは「stock」だそうです。
「stock」には、幹・茎・切り株と言う意味や、我々のよく知る「貯え・貯蔵品・在庫品・ストック」の意味もあります。
ということで、「株」は万国共通のようですね。

ここまで調べてもまだ私には「株」が理解できません。
本当に未来への投資なのでしょうか?
なぜ社会や利用者に迷惑をかけた会社が国費などで守られて株主の権利だけ守られるのでしょうか?
なぜ嘘をつき続けてきた経営者は法以外で裁かれることはないのでしょうか?
大きな会社ほど潰れずに小さな会社ばかりがつぶされるのが平等や自由競争と呼べるのでしょうか?
株は大きな手を広げて台地に振り落とされないようにへばり付いています。
余分なものをすべてそぎ落とされても生き残りをかけて、最低限の栄養でより長く自らの命を保とうと懸命に必死に戦いながら生きています。
本当に「株」が「株式」の由来であるとはかなりの疑問です。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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