「キザ」 の由来

ちょっと古いドラマを、再発したDVDで見ていたらこれ以上にないほど気取った男性が出てきて、それを見ていた主役の女性が不愉快そうな顔してこういった。
「キザなやつ。」
なんだか懐かしい言葉が出てきたぞ。
でも改めて考えて見ると、翻訳の比較的得意な私でも、この「キザ」の意味をいまいち理解していないことに気付いた。
気取った人?似合いもしないのに飾りすぎた人?
それとも・・聞いていて恥ずかしいようなことを言う人?
キザな台詞とか言うし・・

全然違っていました。
気取るはそうなんですが、服装・言動・態度が気取っていていやみで反感・不快感を与えること(さま)を言うのだそうです。

■「キザ」の由来

これも知らなかったのですが、キザは漢字で気障と書くのだそう。
「心配(気に障る)」という意味で使われ、心配事があるさまを表していましたが気にかかるの意味の「気障り」(きざわり)に発展し、さらに現代のように服装や言動、態度が気取っていて不快感を与える(嫌み)という意味となりました。
キザは男性に対してのみ使われる言葉である。
その発生元はどうやら江戸時代の遊郭のようです。
女郎が男性客に対して使っていた流れから、男性を対象とする言葉になったと思われます。
服装、動作、言語などが気取っていて嫌みな客がいたのでしょう。
もしかしたら隠語のようにつかわれていたのかもしれませんね。
その後、「気にかかる」だけでなく、もっと不愉快な感じを意味するようになり、近世後半から一般に広まり流行しました。
「キザな奴・野郎」といったようにそういった人を嘲う言葉としても使われます。
こんなこと言われたくは無いですね。
おそらく面と向かって言われることはほとんどない言葉でしょう。
だいたいそれは陰口であり、自らが気付かぬうちに広まっていたりします。
「服装、動作、言語」となると改めるのも難しいですね。
服装はセンスもあるし、動作は癖もある。言葉などは人格にも結びつく。
一つ気をつけるなら、やっぱり「やりすぎないこと」でしょうかね。
私も気をつけよう。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

一言コメントする

メールアドレスは公開されません。

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)