「埒(らち)があかない」 の由来

北朝鮮の金総書記が死去しました。
朝からテレビはこの話題で持ちきりです。
これからどのような体制がとられるのか。南との関係は?
独裁者がいなくなるとはこれほど影響のあることなのかと改めて実感しました。
日本にとっての脅威は核を含めたテポドンと、やはり拉致問題でしょう。
海岸沿いの町で突然神隠しにあったように家族が消えていったのです。
数十年後想像もつかない再会が待ち受けていました。
すでに亡くなったと報道された方もいます。
それでもまだ諦めきれず、情報収集し国に働きかける家族がいます。
いったいどれほどの人間が連れて行かれたのでしょう。
自らの家族のことに置き換えてみたなら想像を絶する苦悩です。
真実が知りたい。
これも家族の本音の一つでしょう。
そうこう考えるうちに一つの言葉が頭に過ぎりました。

「らちがあかない」

意味は、順調に物事が進まないとか、事態がはかどらない進展しない、
問題が解決しない。
まさか同じ漢字ではないですよね?

■「らちがあかない」の由来

「らち」は漢字では「埒」と書くそうです。「拉致」ではありませんでした。
「あかない」も「空かない」「開かない」ではなく「明かない」と書きます。
埒とは囲いや仕切りのことだそうで、主に競馬の馬場の周囲に儲けられた柵を指すのだそうです。
もともとは、単に 「低い垣」 のことを言ったらしいです。
江戸中期の 「諺草」(ことわざぐさ) には、「埒明くというのは、古き詞(ことば)なり、南部にて春日大明神祭礼のとき、一夜みこしを外にうつす、そのまわりに埒を結びて人のみだりに近づき触れんことをいましむ、その翌朝今春氏の猿楽幣を持ち来たりて、始めて独りみこしの前に詣でて埒をひらいて祝言を読む、これより諸人共に入る。
この故に屈塞の開きたるを、埒明くといい来れり」 とあるそう。
「しきりがとれる」 ことを 「埒が明く」 といい、転じて 「物事が順調に運ぶ」といった 意味になったようです。

つまり、「埒が明かない」 は、「順調に物事が進まない」、「はかどらない」 となります。
本来はこのように肯定的な「物事の決まりがつく」「かたがつく」といった
「埒が明く」という活用法が多く用いられてきましたが、現代では否定的な意味の「埒が明かない」が一般的な活用になっているようですね。

「埒が明かない(順調に物事が進まない)のは拉致問題に代表される北朝鮮外交」
うまくまとめたような形に見えますが、多くの時間が費やされたことがそれを証明しています。
今回の動きでこの問題に「埒が明く」ことを期待しております。



著者: tossie

居住地域:北関東
年齢:70年代生まれ
趣味:釣り、散策

言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。
ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。
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