「GKB47」 の由来

日本全体の一年間の自殺者数ってご存知ですか?
なんと14年連続で3万人を超えているというのです。

先日ショッキングな映画を見ました。
あるマラソン大会の中継画像が映っているのですが、
その参加人数がちょうど3万人。
「こんなに多いんですね。」とか「ほら、また死にました。」
みたいなコメントが入るんです。

3万人を365日で割ると82.19178・・・
更に24時間で割ると3・4246575・・・
つまり私がこれを一本書き終える間に5人くらいは命を絶つという計算となってしまうのです。
そんな状況の中、政府が毎年3月に行う自殺対策強化月間のキャッチフレーズを発表しました。
(強化月間を選ぶなら五月病のでる時期のほうがいい気が・・・)
今年度は「あなたもGKB47宣言!」に決まったそうです。
内閣府の自殺対策推進会議で決まったそうですが、委員からですら「自殺対策としては違和感がある」と疑問の声が上がっているそう。
そんなことお構いなしに話を進めさせていただくと、強化月間の今年度のテーマは「全員参加」。
GKBは、「ゲートキーパーベーシック」の頭文字をつなげたもの。
自殺対策においては、悩んでいる人に気づき声をかけ、必要な支援につなげる存在を「ゲートキーパー」と呼ぶのだそうで、ベーシックに繋げると、そういった基本に立ち返ろうといった意味なのだろうか?
「47」については、47都道府県を初め国民に取り組みが広がることを期待してだそう。
と簡単に説明文を添付させていただいたのですが、
誰の目にも明らかですよね。そうです・・
人気アイドルグループ「AKB48」にひっかけているのです。苦笑
ある委員曰く「ブームにあやかろうという意図はわからなくもないが、自殺対策は継続的に、地道に取り組むもの。
キャッチフレーズは地味でも普遍性や本質を示すのが大事」と批判的。
別の委員「もっとあたたかな、現状を反映した言葉のほうが良いのではないか。似たようなキャンペーンはほかにもあり、埋没する恐れもある」と。
今後、ポスターや広告などでこのフレーズが使われる予定だそう。
内閣府の担当者反論
「全員参加というテーマにあわせ、広く国民に親身に訴えることができるということで決まった」だって。

先日、台湾人の女性二人が殺害された事件で容疑者とみられる男性の捜索時に
警視庁の捜査員は名古屋市内にある劇場の前で張り込みをしていて犯人を確保したのだそうです。
なぜそこに出没すると予想できたのか、それは容疑者がAKB48の類似グループSKE48のファンであったからとか。
ネット上には「SKE48大手柄」なんてタイトルも見つかりました。
こういった社会状況を見ると、GKB47作戦もあながち無駄とはいえないかもしれません。
ただ、若干安易に且つ安価に済ませようとしている気もします。

震災時の公共広告機構ACが思い出されます。
あの時には、たくさんの人々の心に詩の一節が、
有名人のみなさんの声が響いてきたことでしょう。
「一人じゃない。諦めるな。助け合おう。」
ところが一年も経たない今はどうでしょう。
当たり前のように3・11以前と同様の「ものだけ売れればいいCM」が毎日毎日垂れ流されています。
「テレビはもう震災を過去のものと捉えている。」
私にはそう見えて仕方がありません。
忘れたい人も多いことでしょう。
津波の映像など見たくない人が大多数でしょう。
それでも、忘れてはいけない何かを忘れないために発信するテレビは日本にはないのでしょうか?
先ほどの委員の「継続的に、地道に取り組むもの。」という言葉に感じ入ります。
震災はもう来ないのか?
残念ながら地震列島の日本ではありえません。
いつくるのかも、どの程度の大きさで来るのかも今のところは予想が不可能です。
「悩んでいる人に気づき声をかけ、必要な支援につなげる存在をゲートキーパーという。」
お互いに繋がることは、人は一人では生きていけないことは、
日本人は震災を経て「絆」というが示すように気付き始めたはずです。
それがもっと明確に継続的に表現できるような言葉を
日本人は「もう」忘れてしまったのでしょうか。



著者: tossie

居住地域:北関東
年齢:70年代生まれ
趣味:釣り、散策

言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。
ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。
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