「Mr.Children(ミスターチルドレン)」 の由来

あの独特の歌い方。口ずさみたくなるメロディ。
ドラマのために書き下ろされたのかと思うほどにストーリーにはまった歌詞。
私もよく聴くアーティスト。
今日は「ミスターチルドレン」について。

■「Mr.Children(ミスターチルドレン)」の由来

ありそうでありえないこの単語の組み合わせ。
有り得ない英語のはずなのに、我々日本人にはすっかりお馴染みとなりました。
このバンド名の由来は1988年の12月の末に、なんと!渋谷のファミリーレストランで付けられたのだそうです。
メンバー四人は、それまでのバンド名「THE WALLS」から新しいバンド名について話し合っていました。
話し合いでは中々決まらず、紙ナプキンに書いて案を出し合うことにしたそうです。
紙ナプキンというのがファミレスらしいですね。
最初に決まっていたのは、ありきたりなTHEから始まる名前はもう止めるということ。
今までの名前の全否定のようですが、、確かに名前をいじりたい時というのはマンネリやイメチェンの意味が強いことが多いので、これはいたし方が無いのかもしれませんね。
すぐに決まらないからといって揉めていたということではなさそうで、四人は好きな物にも関連する言葉が多く、当時は「チルドレン」という響きをそれぞれが示し合わしたかのように気に入っていたと言います。
その「チルドレン」の響きがどこから来ていたかというと、イギリスのバンド「THE MISSION」が1988年に発表したアルバム「CHILDREN」それと、同じくイギリスのバンド「The Railway Children」。
イメージとしては、世界中の飢えや貧困に苦しむ子供を写したあの有名な写真家ロバート・キャパの写真集「戦争・平和・子どもたち」それらのキーワードの一致から「チルドレン」が決定しました。

やっと意見がまとまってきました。
しかし問題があります。
大人になった時にChildrenのままでは困るのではないか・・・(少年隊やキンキキッズにちょっと失礼いたします)
そこで、正反対のMr.を付け「Mr.Children ミスターチルドレン」となりました。
改名が功を奏して?メジャーへの階段を上り始めます。

名前をつけた当初は響きを重視して深い意味合いを持たせなかったそうですが、メジャーデビュー後に所属事務所である烏龍舎から「もっとプレゼンが上手くならないといけない」と言われたことがきっかけで、「大人から子供まで幅広く聞いてもらいたい」という意味を後付けします。
名前について面白いエピソードがあるそうで、プロデューサーとなり、烏龍舎の社長でもある小林武史さんは、「Mr.Children」というバンド名が子供っぽいという理由から、再三再度「本当にこのバンド名でいいのか?」とメンバーに念を押したといいます。
確かに売れてなかったら厳しい名前かもしれませんね。

ミスターチルドレンには一つ大切な思い出があります。
学生の頃に「everybody goes~秩序のない現代にドロップキック~」のCDシングルを発売日に意気揚々と買いました。
袋を片手にバイクに跨って、いつものように仲間と放課後の遊びに興じて自宅に帰ると・・・袋が無い。
そうなんです。一度も聴かずに紛失したんですね。
学生にとっては高価な1000円ほどのシングルCD。
さすがに買いなおすほどの余裕も無い。だからそのまま・・・忘れることにしました。
CDのことは忘れたんだけど、こうして失くした思い出は残っているのが不思議ですよね。
あのCD一枚で、その時の記憶が鮮明によみがえってくるんです。
これって音楽の持つ不思議な力。
それは何度も聴き返すために買ったわけではなかったんです。
その日から毎日バイク通学の私の頭の中ではいつもこの曲が流れていました。
聴きたくて買ったんじゃなくて、たぶんこの捻くれた歌詞に一票投じたかったのだと・・・今は特に思います。
当時の私は子供と大人の間を彷徨っていたからちょうど「Mr.Children ミスターチルドレン」だったのかもしれません。
今改めて「everybody goes~秩序のない現代にドロップキック~」
の歌詞を読み返してみました。
意外にませてたのかな・・・


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著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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