諺(ことわざ)

「おののく(戦く/慄く)」 の由来

「おののく(戦く/慄く)」 の由来

おのののか、分厚い筋肉におののく 解説しよう。 グラビアアイドルであり、その芸名がダジャレのような”おのののかさん”が映画のPRイベントに登場。 ブッキングされたマッチョな男性に囲まれておののいた(震え上がった)という見出し。 もちろん、おのののかさんが本当におののいたわけも無く、目を引く三流見出しを記事の制作側が作り上げたというのが現実だろう。 それ以上掘り下げる理由もなく、「おののく」というネタを拾ったという事でこの話はこれ以上広げないでおく。 「おののく(戦く/慄く)」の由来 「おののく」は漢字で「戦く」と書くとは言われてみてはっとした。 確かに戦場では震えるだろうが、我々の持つ「戦」の漢字ではマッチしない気がします。 この「戦 セン」という漢字、やはりこれも中国から伝わってきたもの。 その時すでに「震える」という意味があったのだといいます。 昔の人がすでに日本に存在した、恐ろしさ・... »

「毛頭ない」 の由来

「~するつもりは毛頭ない。」 毛頭の意味もよくわからないのに打消しの「ない」をともなう。 よく使う言葉に置き換えれば「全然」。 同義語としては「さらさらない」など。 「毛頭」とは何かというと、文字通り「髪の毛の先っぽ」のこと。 毛の先ほども。 すこしも。 いささかも。 ちっとも。 髪の先ほどの余地(可能性)すら無いということらしいが、毛頭だけでの使用例を我々は知らない。 ここで注意が必要だが、毛頭はこれっぽっちも髪の薄いことを言ってはいない。 髪に頭というのも少しけったいだが、生え際を毛根と言うことを考えると毛頭も納得できるからうやはり日本語は不思議。 そうか「毛根もない」と言えば髪がないことをあらわし=禿げ頭の隠語とはならないだろうか、などとくだらないことを言っているのは今のところそちらの心配がないからだろう。 髪は女の命というが、男にとっては品格ともいえる気がする。 なくなったことを思... »

「いっさいがっさい(一切合切/一切合財)」 の由来

最近ブックオフに凝っている。本が安い。とにかく安い。 ネットに押されているのがその理由の一つであることは間違いない。 持ち運びや文字の大きさなど、利便性を考えても何冊でも重さが変わらず、安く、大きさも自由自在な電子書籍の存在は実に魅力的だろう。 気になったことを調べるにもすぐに検索もできる。 慣れたらきっと病みつき。 でも私は利用したことがない。理由はそれほど読書をしたことがないから。 新しいことが苦手なせいもある。情報にお金を払うというのに若干抵抗がある。 やはりものに残った方がありがたい。 でもハードカバーの一冊1000円を超えるような新刊を冒険して買うほどの読書量もない。 だから、間違えても後悔しない程度の安価な古本屋がちょうどいい。 先日は「今だけ○○円」コーナーに釘付け。 比較的新しい人気の本が、200円から300円。ここで2冊選び、他で5冊。 合計7冊で1000円程度。いい買い... »

「枕を高くする」 の由来

高いほうがいいか低い方がいいか、どちらがいいかと聞かれたなら私は高い方を選ぶだろう。 ただあまり高すぎるものも好まない。なんだか首が疲れてしまう。 でもイギリスで泊まったホテルのあの枕はよかった。 一人用のベッドなのに枕が敷き詰められていて包まれるように眠る。 あの日は最高の睡眠が得られた。さすがベッドの本場欧州。 今の枕にも特別拘りはない。枕に限ったことではないが、興味のないものには無頓着。 だが、干した日の後は格別だ。生き返ったかのように膨らんでほどよい弾力。 毎日布団を干したらどんなによく寝られるだろうかと思ったりするがそれはそれで太陽のエネルギーに押されて体が温まりすぎる。 やはり程よいというものは何事にもあるのだろう。 ■「枕を高くする」の由来 枕を高くするという言葉がある。 これは何の不安もなしに寝ること、安心して寝ることを意味する。 枕が高くて寝心地がよく、よく寝れるというこ... »

「節穴(ふしあな)」 の由来

「お前の眼は節穴(ふしあな)か!」 節穴とは、見えるはずのものが見えないとか見落としていたりとか、物事の意味を理解していない時、見抜く力のないことをあざけってもう少し勉強したら?とか気が抜けていないか?といった感情を込めて用いられる。 ■「節穴(ふしあな)」の由来 ではその節穴とは何かというと、簡単に言えば、板などの節(枝の出るところ)が抜けおちたあとの穴のことなのだそう。 そこから覗きこむと向こうは見えますが、穴が狭い為全体は見えなかったり視野が狭いというわけ。 転じて、見落とすはずが無いものを見落としたり、物事の意味を見抜けない人を指すようになった。 節穴なんじゃないのかというのは「ただの穴なんじゃないのか」という意味となるわけだ。 なるほど、百害あって一利なしの節穴。 板を材料として用いる場合にもこれほど邪魔なものもない。 家の材料としても値が落ちる。無節のものが重宝されるし値段もい... »

「癪に障る(しゃくにさわる)」 の由来

不思議なもので、怒りの尺度というのは人それぞれに異なる。 自分が絶対に許せないようなことでも、人によっては気にもしない。 なんだか理不尽を感じることもあるが、逆にその人が怒りを表す物事に、自分は全く興味がなかったり。 お互い様?どっちもどっち? そう、そこにはきっと興味の度合いが関係しているのかもしれない。 ■「癪に障る(しゃくにさわる)」の由来 怒りの第一歩に「癪(しゃく)に障る」という表現がある。 「癪に障る」とは、「腹が立つ」とか「気に障る」、または「癇(かん)に障る」といった意味。 癪に障るの「癪」とは、胸や腹のあたりに起こる痛み、いわゆる「さしこみ」のこと。 と書きながら「さしこみ」とは?と私も頭をひねる。 さしこみとは胸・腹などに起こる急激な痛みのことを言うそうで、胃潰瘍・や胆石症などの症状と考えられるらしい。 普段はまったく無症状であるが食べ過ぎた後や、ときになんらの誘因もな... »

「反旗を翻す(はんきをひるがえす)」 の由来

旗を反対にするから反旗を翻すだと思っていました。 「反旗」の「反」は元々は「叛旗」と書いたのだそうです。 「叛」はそむく、逆らう、という意味。 叛く旗で、逆らって戦争するときの旗ということになります。 したがって叛旗を翻す、とは逆らって軍隊を率いて旗を翻し軍事行動を起こしたり、戦争により元の主人などを倒そうとすることとなるわけ。 「今まで命令に従っていたものが、ある時いきなり公然と命令をきかなくなる。」 歴史的代表例はやはり、明智光秀でしょう。 織田信長の暴虐に耐えきれなくなって本能寺の変を起こしたのは歴史に疎い方でも知るところ。 信長がどのような人物であったのか、それは我々は想像の域でしか知りえません。 私の個人的見解では、大変魅力的な人物に思えます。 新しいものが好き、行動力がある、賢い、周りから怖れ崇められる異端児。 男が同性としてみる限り、これ以上の憧れもなく思えます。 しかし、そ... »

「大わらわ」 の由来

言葉だけ聞くと何だか楽しそう。 だけど、当人としては楽しむ余裕なんてないし逆に猫の手も借りたいくらいでしょう。 ■「大わらわ」の由来 夢中になって暴れまわる様子などを意味する表現で古典作品などによくみられます。 そこから現在は、事にのぞんで一生懸命に活動するさまや夢中になって物事に対処するさまをいうようです。 確かに口語で使う機会は減っているのは間違いありません。 漢字で書くとその由来についてのヒントが得られます。 「大童」、要するに大きな子供と考えると分かりやすいことでしょう。 「童」とは元服前の子どものことを言いました。 昔の子供はそのほとんどがおかっぱ頭だったと言います。 元服し大人になると結ってきっちりとした髪型となるわけですが忙しく働きまわるうちに髪がざんばらになって大きな子どものように見えたというわけ。 そこから大きな子供のようだということで、 「大童」という言葉が生まれたので... »

「骨頂/骨張(こっちょう)」 の由来

愚の骨頂 とは、この上なく愚かなこと。最も馬鹿げたこと。 では骨頂はというと、程度がもっともはなはだしいことや、この上ないさまのことを言うのだそうだ。 最近ではその多くが、悪くいう場合に用いられるらしい。 良い意味で用いられる少ない例が真骨頂。 意味は、そのものの本来の姿。(普段なかなか気づかないものだが、それが出現した時との注は必要かも ) 真骨頂と言われると、それだけで意味を成すのかと思っていたのだが「真」だけで本当のといった意味を表すことは間違いなく、「骨」と「頂」という漢字がなぜ程度を表すような意味を持つのかは非常に気になる。 ■「骨頂/骨張(こっちょう)」の由来 「骨頂」はあて字だといい、本来は「骨張」と書きます。 この事実だけでなんとなく理解しがたい「骨頂」。 それはやはり「頂」がてっぺんや先っぽを表すという常識からです。 「骨張」で、その意味は「意地を張る」。 これは理解でき... »

「帳尻を合わせる」 の由来

ある飲食店の知人に頼みごとをした。 若干無茶なお願いだったにも関わらず了承いただき、当日を迎えた。 無事に終えたわけだが、後日裏方の友人から嬉しくない話が届いた。 どうやらお願いしたものと違う食材が使われたらしいという話。 高級な材料をこちらで納めるかわりに安く提供いただくという話だったのだが、どうやらその食材を懐に入れ、店の在庫を使い切ったという内容だった。 悪いことは出来ないとはこのこと。 提供されたものを食べた人の中に有名料理店のオーナーである知人がいた。 その方が友人に伝えていったらしい。 イベントは無事に終わったのだがなんだかものすごく後味が悪かった。 それからというもの、その飲食店の方から執拗にコンタクトがある。 SNSでコメントが多かったり、私の関わるプロジェクトを無理に取り上げたり。 少し有難迷惑でただの帳尻を合わせにしか感じない。 信用というのはお金では買えないわけで、そ... »

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