諺(ことわざ)

「しどろもどろ」 の由来

面白い由来もあるものである。 今日話題にしたいのは「しどろもどろ」。 意味は、乱れたさまや話の調子や論理が整わないさま。 言葉の使い方や話の内容などが取り留めなく、酷く乱れたさま。 つまりは混乱した状況に近いわけでその行ったり来たりする様子を言葉の調子からも感じとれる。 状況をここまで克明に示している言葉もそうはないのではないだろうか。 ■「しどろもどろ」の由来 しどろもどろが、今のような意味で使われるようになったのは、比較的歴史が浅く明治以降のことだそう。 そこで参考になるのが漢字。 「四度路戻路」と書き「足並みが乱れる」といった意味で用いられたのだそう。 四回戻るというのにも意味がある。街中では現在でも四つ角が多い。 つまりすべての道を指し示すと考えていいわけでそのすべてを戻るということは・・・どこにも進めないということになるわけ。 そして重要なのはそのリズムと韻と軽いダジャレ。 かな... »

「虫のいい」 の由来

「虫のいいやつだ。」 自分で使いながらその虫が何を意味するのかが気になった。 虫のいい・・・ 意味は自分の都合だけを考え、身勝手であることや厚顔で押しが強く、図々しいこと。 今まであまり他人に使ったことはなかったのだが、今日は身内だったこともあり声に出してしまった。 自分勝手な奴だなんてそれこそ目下の身内くらいにしか使えない。 そんなこともない?確かに陰口をたたく時などには使うかもしれない。 でも面と向かってつかうことはそうはないだろう。 もちろん心の中で思うことは多いのだけれでも口にはしない。 それが「虫のいい」。 ■「虫のいい」の由来 「虫のいい」は遊里で出来た言葉なのだそう。 なるほどそうか!悪い虫という言葉を思い出します。私もたまに疼きます。 自分にはどうにもならない欲望を「虫」にたとえるわけです。 江戸時代の日本では、人間の体には九匹の虫がいたとされていました。 その虫たちが感情... »

「ぬか喜び」 の由来

「ぬか喜び」 の由来

天気予報をどのくらい信じていますか? 天気ってどうにもならないので、どうしても晴れてほしい時には祈るような思いです。 中止とか延期となるとお金も動くし日程も(他の予定も)動くしやるきもなえるし… この日だけ絶対晴れて!という日を皆さんも人生でなんどか迎えたことがあるでしょう。 私は天気予報をそれほど信じていませんでした。 だから週間予報を必死にチェックする友人を笑っていたものです。 一週間も先なんてどうなるかわからないでしょと。 さて今年の10月は台風が多い。しかも決まって週末に直撃。 もう二週連続で休日に外に出られないという日が続いた。 仕方のないことなのだが、さすがに来週は勘弁してほしい。 遠出の予定を立てて、宿もレジャーランドのチケットもおさえてしまった。 もちろんそんなっことはわかっている。 10日も先の天気予報なんて当たる確率が低いということを。 恐る恐るデータ連動・・・ 晴れ!... »

「いきなり」 の由来

何の前触れもなく突然に・・・「いきなり」 私は神経質なので、即興とか突然とか、いきなり何かをふられると緊張したり困ってしまいます。 何事も想定してシミュレーションして事前に何重にも対策を練り本番に挑むタイプ。 中学校のときに仲の良い友人が生まれてから一度も緊張したことがないというのを聞いて非常に驚いたものです。 なんて度量が大きいのだろう・・・というか何も考えなくて済むって羨ましいのほうが先行していたカナ。 ■「いきなり」の由来 「いきなり」は「行き」と「成り」で成り立っているのだそう。 その漢字の示すとおり、「成り行き任せ」とか「事が進むに任せて」といった意味でしたがそれが転じて突然の意味を持つようになったのだと言います。 「成り」は動詞「成る」の連用形で「~するまま」といった意味。 「成り行き」が「突然」に変化したというのはどういう経緯なのかと思いますが・・・ それこそ「いきなり」とい... »

「木偶の坊(でくのぼう)」 の由来

親の買ってくるお土産に当たりは無くて、いつもどこか外れているんです。 サイズの違う靴に、絶対に着ないデザインのTシャツ。 賞味期限が切れるまでに食べきれないほどの食材や、自分は飲まないのに当てずっぽうで買ってくるアルコール類。 どれもそんなもの買ってくるなら現金くれよといった無駄遣いにしか見えないそうな数々の品々。(罰当たりな息子だなぁ~) ただ、一つだけ値段、満足度、持ち帰りやすさなどを考慮したうえで合格した品がある。 それは岩手へ行ったときのもので、宮沢賢治関連の品。 名前は「でくのぼう」と言い、15センチほどの木彫りの人形。 ビジュアルはあの有名な賢治のマント姿をあしらい、首から上だけが斜めになりながらクルクルと回る。 私は文学少年でもないし、*雨にも負けず*ですらその時までよく知らなかったのですがその人形の姿になんとも哀愁を感じ、賢治そのものへの好奇心も抱かされたものです。 引っ越... »

「小股の切れ上がった女」 の由来

いやそりゃねぇ~ 当然でしょ 何言ってるの? そんな感じの第一印象。なんせそんな言葉知らなかったから。 小股の切れ上がった女 やらしいっ 汗 小股の切れ上がった女とは・・・股が長くてすらっとした、粋な女の姿を言うらしい。 知らなかった・・・ 確かに腰の高くて足の長いスラッとした女性には憧れるし例えできなくても仕事が出来るみたいな印象を受けたり。ショムニの観すぎ? ところで小股ってどこのこと?やっぱあそこ?? 例えば相撲の決まり手「小股すくい」となら、膝から脛の辺りを手で払って相手を倒す技。 股をすくう技ではないわけですよね。そうかだいぶ考えていたより下のほうだな。 オマタではないわけだ・・・ でもそこが切れ上がるとは?? 実は「小股の切れ上がった女」とは、着物の時代にできた言葉。 膝頭を付けて正対した時に、脚の部分が切れ上がったように見える状態や、少し着崩した感じで裾は前で合わせ、裾からす... »

「反面教師」 の由来

これほど誤解していた言葉もないかなと反省。 悪い面の見本で、それを見るとそうなってはいけないと教えられる人や事例のこと。 また、それを見ることで反省の材料となるような人や事例のこと。 これを反面教師と言います。 その言行が、そうしてはいけないという反対の面から、人を教育するのに役立つのだそうです。 日本にも似たような意味を持つ諺があります。 それは「人のふり見て我がふり直せ」。 さて日本にもと書いたことで、お気づきかもしれませんが実はこの言葉は中国からきたのです。 しかも発案したのが中国主席であったあの毛沢東であるというからごく最近。 1957年に行われた演説で最初に使われたとされています。 「反面」の意味は「反対の面」。 それを「教師」につけることで「模範となりえない、悪い手本」といった意味になります。 つまり、「反面教師」とは「悪い見本で、逆に見れば教訓にもなりえる人物・事物」という意... »

「鳴り物入り」 の由来

すこし勘違いしていました。 鳴り物入りとは物事を大げさに宣伝すること。 よくプロ野球やJリーグなどで、それぞれ高校時代にそれなりの成績をおさめその進路などに注目が集まり、更にそれなりの評価を得た球団・チームに入った選手などに使われますよね。 その経緯から、私は*実力も伴い大いに期待されている選手*に用いらるものだと思っていましたが、どうやら若干皮肉めいた表現が用いられているようです。 今の時代なので、各種メディアは小学生のサッカーのように球があるところに群れたがります。 そして球が消えると何も無かったかのように散らばる・・・ それはあたかもウンチに群がるハエのようでもあり・・・表現が不適切でした。 つまり、過剰報道はメディアの専売特許。 そんななかで*鳴り物入り*は使いやすい言葉であることに間違いはありません。 ■「鳴り物入り」の由来 鳴り物入りという言葉は、歌舞伎から来ているのだそうです... »

「虫の息」 の由来

従兄弟の子供に無理やり連れ出されて虫取りに出かけました。 実は私、その道の権威でして・・・ 小学校の頃には肩を並べるものがいないほどの虫取りエキスパート。 範囲も広く、クワガタ、カブトムシからヘビやトカゲに至るまで持ち前の優れた身体能力と反射神経を持って捕まえられない昆虫、動物はなしと周りが認めるほどの能力の持ち主でした。 もちろん大人になって一部屋ヘビを飼ったり、ホームセンターの昆虫コーナーに絶えず出入りするといったマニア性は持ち合わせていないので静かに平穏な日々を送っていたのですが、それを目の当たりにしていた従兄弟の口から情報がその子供の耳に入りせっかくの休日が虫取りに・・とほほほほ。 しかもそこはホームグランド(自宅の近く)ではないので土地勘も無く一時間ほど彷徨う始末。 ようやく何かいそうな雑木林を併せ持った公園を見つけました。 とはいえ季節は初夏。まだ虫も冬眠からあけるかあけないか... »

「イタチ(ごっこ)」 の由来

車で走っていると小さな動物が横切ったのです。 イタチだ!! 同乗していた友人に話をふったのですが、その態度はそっけないものでした。 そんなに驚くほどじゃないだろと。 いやいやそんなことはない。 私の中では、犬→猫→カエル→猪→いたちの順でレア。相当なレア物だ。(なんか順番違うって? 主観ですみません) しかも真昼の時間帯にその全貌をあらわしての登場。 横切っただけでなく道に迷ってウロウロしていたかなりのおっちょこちょい。 皆さんは野生のイタチを見たことがありますか? イタチは、しなやかで細長い胴体に短い四肢をもち、鼻先がとがった顔に丸く小さな耳。 多くの種が体重2kg以下で、ネコ目の中でも最も小柄なグループ。かなりの可愛さなのです。 でも実は小柄な体格ながら、非常に凶暴な肉食獣なのだそうで、 自分よりも大きなニワトリやウサギなども単独で捕食するといいます。 これを知って少しひきましたが・・... »

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