諺(ことわざ)

「雁字搦め(がんじがらめ)」 の由来

自由に生きることのできる我々現代人にとって、これ以上に窮屈なことはそうそうないことでしょう。 「がんじがらめ」 「が」が二つも入って、更に濁音が三つ。 なんとも重々しく、プロレスの技のようなこの言葉の由来を皆さんはご存知でしょうか? 私は想像もつきませんでしたが、漢字で書くと「雁字搦め」となるそうで、全体のイメージは更に重たくなりますが、その意味はなんとなく開けてきそうです。 有力な説は「雁字形にからめるから」。 雁は群れて飛ぶときに、横一直線かカギ型になる習性があります。 この状態のことを言っているようです。 しかし、それは整列であって整ったさま、ここでいう絡み合うには程遠い気がしますね。 詳しく調べてみるとこの整列と思われる雁の編隊は種々に変形するのだそうで、縄やひもを左右上下から幾重にもまきつけるように変化します。 そのことを指して、「がんじがらめ」となったようです。 また、漢字から... »

「うだつが上がらない 」 の由来

私は自分の中で消化していない言葉を使うことはあまりしたくありません。 そういった活用法では、あとで辻褄が合わなくなったり、誤用したことで恥をかいたりと、タダでさえ苦手な国語でこれ以上恥をかきたくないからであります。 といいましてもこのように文章を書いている現実があり、大変拙い文章で申し訳ありませんが今日もお付き合いください。 今日はそんな自分の中で消化しきれていない「うだつがあがらない」を取り上げてみます。 地位・生活などがよくならないとか、ぱっとしない様を言います。 まさに今の私の状況を示しており、耳が痛い話題ですが続けさせていただきます。 上がらないのは分かりますが、では「うだつ」とは何でしょうか? 「うだつ」は平安時代は「うだち」といっていましたが、室町時代以降は「うだつ」と訛って変化したと言われています。 「うだつ」は現在は梲と書きますが、室町以降は卯建・宇立などの字が当てられたよ... »

「疑心暗鬼(ぎしんあんき)」 の由来

疑いの心があると、なんでもないことでも怖いと思ったり、疑わしく感じてしまう。 疑いの深さからあらぬ妄想にとらわれる。 疑いの心をもっていると、ありもしない暗闇の中に亡霊が浮かんでくる。 皆さんはそんなことありますか? というか皆人間、あって当然です。 だって生きているんだもん。 だって考える生き物だから。 今日は「疑心暗鬼(ぎしんあんき)」についてなんですが私はあまりこの話題は取り上げたくないと考えていました。 なぜなら、私自身がこの傾向が特に強いからであります。 「疑う」の反対語は何かと考えて見ると、それは間違いなく「信じる」であります。 つまり疑う人は「信じられない人」ということになります。 これは私自身が自覚しております。 さて、この信じるってのは非常に厄介。 例えば私は、親友という言葉をあまり好みません。 漢字の意味から考えれば「親しい友人」てことなのでしょうが、私のことだけで言え... »

「早苗饗(さなぶり)」 の由来

「早苗饗(さなぶり)」 の由来

限りなく方言に近い気がしていたのですが、実は全国的に言うようですね。 皆さんは「さなぶり」という言葉はご存知でしょうか? 「さなぶり」とは簡単に言えば、田植えを終えた祝いのことです。 田植えを無事に終えたことを神さまに感謝し、人にも感謝し宴が催されます。 それほど盛大にやる一大行事なのか?と思われるかたも多いことでしょう。 手植えだった時代のことを考えると多くの人手を掻き集めて必死に植えた光景が容易に想像できます。 あの腰を曲げて植える姿は体験した人にしかその苦労はわからないことでしょう。 親戚、縁者、その他にもご近所と助け合うことでおそらく数週間はかけて行われたのではないでしょうか。 お疲れ会と考えたならば、当然行われてしかるべきではないでしょう。 今では機械化が進み、実際に植えるのはひとりかふたり。 そういったことからも、「さなぶり」は消えつつあるかもしれません。 兼業の私の実家では、... »

「高を括る(たかをくくる)」 の由来

これくらいのものだろうと、軽く考えること。 程度を予測し、大したことはないと見くびること。 「たかをくくる」 私は物事に目安を付けることが好きです。 なぜなら緊張しぃなんですね。 更に「たかをくくる」ように心がけます。 自分にプレッシャーをかけないようにしたいんでしょうね。 なぜ緊張するのか・・・それはきっと、その先に見たことのないことやったことのないことが待っているからではないでしょうか。 先が見えない事に不安を覚えて、深く考え込むことで安心しようとしますが、それが更なる不安を呼び込みます。 なぜでしょう? それはやはり体験に勝るものはないからです。 歳を重ねていくと緊張する場面が減ってきます。 それも「大方のことは体験した・経験してきた」からではないでしょうか。 いざ自分がそのような歳になると「いい緊張感」が生まれます。 「緊張すること」がいいことだって?若い皆さんはそう思うことでしょ... »

「オシャカになる」 の由来

「オシャカになる」 の由来

物事がだめになること、作り損ねた不良品、使い物にならなくなったもののことを我々は「オシャカになる」といいます。 カタカナで書いた部分が主でありますが、この言葉の意味とこの単語どうにも結びつきませんよね。 そうなんです。 「お釈迦様」のことなんです。 実はこの「オシャカになる」と「お釈迦様」が由来で結びついているという 事実がスキャンダルされたので今日はそのお話。 ■「オシャカになる」由来 「オシャカになる」の由来は江戸の鋳物職人の隠語から出た言葉なのだそうです。 阿弥陀像を鋳るはずが、誤って釈迦像を鋳てしまったことからといわれています。 そんな大きな間違い本当にするのでしょうかね。笑 このお釈迦様が無駄になってしまったのでしょう。ちょっと罰当たりな気もしますが。 もう一つ面白い由来がありまして、「火が強かった(しがつよかった)」と、お釈迦様の誕生日「4月8日(しがつようか)」を掛けた洒落と... »

「埒(らち)があかない」 の由来

北朝鮮の金総書記が死去しました。 朝からテレビはこの話題で持ちきりです。 これからどのような体制がとられるのか。南との関係は? 独裁者がいなくなるとはこれほど影響のあることなのかと改めて実感しました。 日本にとっての脅威は核を含めたテポドンと、やはり拉致問題でしょう。 海岸沿いの町で突然神隠しにあったように家族が消えていったのです。 数十年後想像もつかない再会が待ち受けていました。 すでに亡くなったと報道された方もいます。 それでもまだ諦めきれず、情報収集し国に働きかける家族がいます。 いったいどれほどの人間が連れて行かれたのでしょう。 自らの家族のことに置き換えてみたなら想像を絶する苦悩です。 真実が知りたい。 これも家族の本音の一つでしょう。 そうこう考えるうちに一つの言葉が頭に過ぎりました。 「らちがあかない」 意味は、順調に物事が進まないとか、事態がはかどらない進展しない、 問題が... »

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