生活

「バイキング」 の由来

最近はあまり使わなくなった気がする。 やはりそれは「お上品」に聞こえないからなのだろうか? 食べ放題のことをよく「バイキング」と呼んでいたよね。 でも最近はビュッフェという機会が確実に増えているのは間違いない。 バイキングは「Viking」と書くわけだが、これは完全な和製英語。 日本以外で用いているのは韓国のごく一部くらいのもの。 ご旅行の際には十分にご注意ください。 ■「バイキング」の由来 日本に食べ放題というシステムを最初に取り入れたのは帝国ホテル支配人であった犬丸徹三さんという方なのだそう。 デンマーク旅行にいった時、スモーガスボードというものを見かける。 これは北欧の食べ放題のことなのだが、犬丸さんはこれは日本でもいけると確信したという。 しかし一つ問題が生じた。 それは「スモーガスボード」が日本人にとって非常に言いにくかったことだ。 そこで新しいレストランの名称を社内公募すること... »

「溝(ドブ)」 の由来

この言葉の成り立ちが実に興味深い。ドブ 小川でありながら、水路でありながら、その場所が汚れて異臭を放つようになると人は自然とその場所をドブと呼ぶようになる。 あの汚れというのは科学に汚染された人間が生活するから生まれた環境と思われ本来の地球上には存在しなかった異次元の世界と考えられる。 漢字では「溝」と書くのも実に興味深い。 ただの溝(みぞ)、つまりは深みではない。 ある意味、ドラえもんの四次元ポケットにも通じる深い闇がそこには存在する気がする。 ■「溝(ドブ)」の由来 「ドブ」はかなり昔から使われていた言葉であることには間違いない。 その由来は、「土(泥)腐」からきているとか、「泥深」からであろうとか、擬態語、つまり事物の状態や身ぶりなどの感じをいかにもそれらしく音声にたとえて表した語であるといった説が有力と考えられているが、漢字「溝」をみても擬態語説が一番信憑性があるのではないかと私は... »

「箒(ほうき)」 の由来

家の中の掃除はもちろん掃除機を使用する家庭が多いことだろう。 最近は更に勝手にお掃除をしてくれるロボットがあるのだとか・・・ 確かルンバとか。 一度現物を見ましたがなかなかかわいいものです。 しかし、外掃除と言えばやはり主役はほうきでしょう。 ブロワーなどの外用掃除機械もあることは知っていますが大目に見てくださいね。 先日買いに行く機会がありホームセンターへ向かい、いくつかの商品の中から選んで三本買って帰るとみんなから大ブーイング。 重いとか壊れるとか使いずらいとか、ほんと遠慮なく言い放題。 その中の一人年配の女性に聞くと、長い目で見ると値段は高くても日本製が一番なのだとか。 竹だし、なんとなくイメージから中国製の安いものでいいと思ったのですがこれほど責められるとはとほほほほ。 ■「箒(ほうき)」の由来 箒(ほうき)とは、植物の枝や繊維などを束ねたものを棒の先につけたブラシ、または大型の筆... »

「破魔矢(はまや)」 の由来

不思議におもうことがある。 正月に神社やお寺に行ってなぜ矢を買ってくるのだろうか? 新生児の初節句にも矢が贈られることもある。 うちの実家などは古い慣習が残っているので隣近所などからもお祝いが届いたりするのだが知人・親せき関係といった範囲を広げると未だにこの風習は全国的に根強いらしい。 家を新築した際の上棟式に棟の上に弓矢を立てるという習わしもあった。 言われてみれば小さいころの記憶ではその時に、餅やらボールやらお金やらといったものがまかれた。 あの時に矢印のものから五色の旗が垂れさがり、何やら華やかだった記憶がある。 最近はその安全性から省かれることがほとんどらしい。 破魔矢、その漢字が示す通り魔よけの意味を持っているのだろうけど その役割や意味はよく知らなかった。 ■「破魔矢(はまや)」の由来 正月に弓の技を試す「射礼」(じゃらい)という行事がったのだそうだ。 「ハマ」とは競技に用いら... »

「狛犬(こまいぬ)」 の由来

似て非なり。 神社とお寺の違いというのは日本人にとって曖昧な感じがする。 しかしそれは世界の宗教観からいえば極めて異質なことなのだろう。 例えばインドとパキスタン。仏教とかヒンズー教とかそれほど詳しくはないけど国境の接する二つの国はその宗教の違いでいつ着火してもおかしくないような緊張関係。 今の日本人の宗教観というのは、この国の人独特の曖昧さとおおらかさそこに千年を超える歴史の経緯がそうさせたと思われる。 ■「狛犬(こまいぬ)」の由来 例えば今日取り上げる狛犬はというと私は神社独特のものかと思っていた。 しかし現実はそれとは程遠い。 その風貌が示している通り、空想上の生き物である「獅子」がその原型となりその獅子はというともちろん大陸、たぶん中国辺りでで生まれたものと思われる。 起源はおそらくインドや中央アジアに棲息していたライオンであろう。 日本に狛犬の原型である「獅子」が伝わったのは飛鳥... »

「大工職人」 の由来

大工さんてすごいよね。 金槌とノコギリで家作っちゃうんだよ。 ほんとすごいよね・・・とは昔の話? 今の時代は金槌はホチキスのようなものに変わりノコギリは電動でどんな太い木もすーいすい。 話を聞けばノコギリを使ったとしてもホームセンターの使い捨てだとか。 手入れをする手間を考えるとその方が安上がりらしい。 カンナなんて現場ではもう見ることがない? 材料もベニヤ板とか合板材ってやつ。つまり買ってきた時点で面もできているというわけ。 なんだかプラモデルですら苦手な私でもできそうとは・・・さすがに言いすぎか? 現場で仕事しているならまだいい方かもしれない。今は組み立て式の家も増えている。 部屋ごとにできてきて、現場ではそれをのっけて組み合わせるだけ。 おお!なんてこったい。70日くらいでできるんだって? 今度組み立ての現場を拝みたいものだ。 さてそんな職人さんのこと・・・大工さんて呼んでいいの? ... »

「左官(さかん)」 の由来

実家の近所のおじさんはかなり訛りがひどくて何を言っているのか意味不明。 それでも話を合わせなければいけないと思い、必死に単語を拾って解読しながら「うん うん」とか「はいはいはい」「そうなんですか~」と適当に相槌を打ちいつも苦痛の何時間にも感じる数十分を過ごす。 しかし今日の講義は特にひどかった。 しきりに何度も「しゃかん しゃかん」と言うのしか耳に入らなくてそこから想像したのは「車間距離」とか「瞬間」の聞き間違いかとか。 でもどうやら近くで家を建てている人の名前が出たのでそれに関する話らしく、「職人は~」みたいなことも聞き取れたので、どうやら「左官」のことなのだと話の最後の方で気付いた。 だからここぞというタイミングで 「そうですよね~。中途半端な仕事されても困りますよね~。」って若干ドヤ顔で言ったら 「いや、そうでもなくて~」とかいうから心の中だけだけど、かなり大きな声でどないやねん!っ... »

「泥棒」 の由来

有難いことに私は一度もあったことがありません。 まぁうちなんて外見も華美ではないし、外出時でも開けっ放しが多いからリスクをおかして入ってもがっかりされることは間違いありません。 最近田舎では、葬式の間に泥棒に入られるという事件が多発しています。 これにはいくつか原因があって、葬式というイベントでお金が集まること、自宅ではなくホールで行われることが増えたこと、また、自分が留守にするという事実が新聞で公開されることなどがあげれます。 亡くなった方の葬儀の日程が市町村ごとに公表されるんですね。 とはいえ、留守にすることが分かっていても身内との最後のお別れ時に誰が留守番をするのかといえば、それは少し遠縁の若い世代となることが多いよう。 また自宅に他人を入れるという逆に信用問題が発生するのでどうしても「わかっていながらもぬけの殻」といったケースが多いようで相手に隙を与えてしまうようですね。 ■「泥棒... »

「てるてる坊主」 の由来

明日天気にな~れ。 最近は純真さを持った子供たちが少なくなってしまった気がします。 そりゃ~明日の天気はインターネットで調べれば自分の住む地域、明日行く場所、旅行にいった家族の現地での天候までボタン二つほどの操作で行きついてしまう。 最近の天気予報では、さらに何時に降り出すか、何時まで降るかまで教えてくれる。 まぁ遠くお空の上、それこそ宇宙から地球を上からのぞき膨大な過去のデータに当てはめて予想するのだからもはや敵知らず。 靴を高く蹴り上げて表か裏か、はたまた横かといった迷信やてるてる坊主といった願掛けは必要がないわけ。 それでもそういった光景(軒下にてるてる坊主がたくさん下がっていたり)を目にすると、心が和むのはなぜなのでしょう。 ■「てるてる坊主」の由来 てるてる坊主は、「てるてる法師」、「てれてれ坊主」、「日和坊主(ひよりぼうず)」など地域によってさまざまな呼称があるのだそうだ。 こ... »

「お屠蘇(おとそ)」 の由来

聞いたことはあったし、それがどんなものかもだいたいわかって・・・いた気がしていただけみたい。 師走のラジオから聞こえてきたのは、「おとそ」の作り方。 「おとそ」って正月に飲む酒全を意味すると思っていたんだけど、どうやらそう単純なものではないらしい。 早速ググってみたら、坂本龍馬の奥さんの名前しかでてこない・・・ どうやら私のうる覚えでは「おとせ」とインプットされていた。 それでは出てこないし、「知っている」とか「分かっている」もただの思い込みだと判明。 お屠蘇(おとそ)とは屠蘇(とそ)とも言い、一年間の邪気を払い長寿を願って正月に呑む縁起物の酒のこと、またそういった風習のことを言う。 こういった習慣は中国では唐の時代に始まったそうで、日本に入ってきたのは平安時代ころ。 数種の薬草を組み合わせた屠蘇散(とそさん)を赤酒・日本酒・みりんなどに浸して作るとのこと。 そうそうラジオでもそんなような... »

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