植物

「金木犀(キンモクセイ)」の由来

「金木犀(キンモクセイ)」の由来

人間は、その時の記憶を五感を持ってして体に刻み込むものである。 その映像を、その音を、その時の触感を、その時食べた物を、そしてその時の匂いを。 私は残念ながら鼻がよくない。 不便も多いのだが、それ以上に無念さを感じることの方が残念だ。 記憶力が乏しいのもこの事が起因しているのかもしれない。 「金木犀の花の匂いが今日のことを忘れさせないでしょう。」 友人の死が我々に不幸を与えた。 突然の訪れとその鮮烈な記憶は、私の記憶にも負の印象しかもたらさない。 当然と言えば当然なのだが、私は死という悲しみも残された者が前を向くメッセージであってほしいと願う。 もちろん、自分の最後も笑顔で送ってもらって結構。 だからこの挨拶で締めくくった友人代表の心が近く感じる。 「金木犀(キンモクセイ)」の由来 金木犀(キンモクセイ)は中国原産の常緑性樹木で秋に小さなオレンジ色の小花を咲かせる。 一番の特長はやはりこの... »

「カシ(樫、橿、櫧)」 の由来

「カシ(樫、橿、櫧)」 の由来

カシの木は”樫”の漢字があてられているが、これは材質が堅いことから作られた国字であり、中国では”櫧”の字を使うらしい。 ”橿”の漢字を用いることもあるが、こちらは元々はモチノキにあてられていた。 モチノキも同じ常緑樹で堅いことから、しばしばカシと間違えられたらしい。 曖昧に思えるが、いざ山の中に入るとどの木も同じように見える。 本当だってば。 葉の形や色、裏の違い、幹肌、高さ、様々な要素で区分するらしいのだが素人には全くわからない。 普段よく聞くようなブナ・クヌギ・ナラでもその判別は難しい。 私にわかるものなんて銀杏くらいか・・秋なら紅葉。 んん、、、情けない。 堅いという特徴だけでなく、粘りがあり強度も高く耐久性に優れている 。 そのため、道具類・建築用材などによく使われるとのこと。 ただし、この堅いという特性は逆を言えば加工がしにくく、乾燥しにくいといった難点がある。 民家の垣根に植樹... »

草の由来

「草」 の由来

なんて鬱陶しいんだ! 先週やったばかりじゃないか。 なんでこの炎天下にこんなことをやらなくてはならない。 雨か…また伸びそうだ。 誰か…誰か…誰か…我が家の庭の草をなんとかしてくれ。 詩とも唱ともいえない、なんともただの愚痴のような一節。 庭付きの一戸建てというのは誰しも夢であるはずだが、その管理というものはやってみなければわからないものである。 いざ取り掛かると、いくつか種類があることに気付かされる。 す~っと長いもの、取りやすいもの、逆に這いつくばって取りづらいもの。 小さな花を咲かせているもの、虫がたくさんついているもの。 名前も知らないそれらと戯れていられるのはほんの一時間程度。 いや、一時間やれば十分。 いや、それくらいで終わるくらいの庭の広さが理想というほうが現実味がある。 草の由来 草とは、植物で地上に現れている部分が柔軟で、気質の部分が発達しないもののこと。 「く」は「木」... »

「烏瓜(カラスウリ)」 の由来

秋口、田舎の野山には朱色の実がぶら下がっているのがよく見られる。 それをカラスウリと呼ぶ。 赤い卵のような形をしたそのカラスウリの実の存在を知る人は多いがその実の前に花が咲くのをご存知だろうか?と書きながら私も初めて知った。 カラスウリの花が咲くのは夏の日の夕暮れ時から日没までの一時間ほどの間と限られている。 翌朝日が昇る頃にはしぼんでしまうので人目に触れることが少ないのだ。 こういったレアに弱い私は今のうちにどこにあるかをチェックし、その時期に是非写真におさめたい。 もう一つ気になるのがその名前。 その形状から瓜であるのは間違いないが、なぜカラスなのかは昔から疑問だった。 カラスが食べるのか?カラスよけに使えるのか?もちろんカラスのように黒色ではないのでこれは誤りだとしても・・・ ■「カラスウリ」の由来 カラスウリの名前の由来については、残念ながら鳥のカラスとは全く関係のないことが判明。... »