由来メモ

Archive for the '挨拶・掛け声' Category

「押忍(オス)」の由来

留学生である友人に頼まれたんです。
「おもしろい漫画何か貸してくれないか?」
日本語の勉強に使うというのだ。
何事も夢中になると飲み込みが早いというのは万国共通。
さて何がいいでしょう。
ワンピース、スラムダンク・・・そうだ。これはどうだろう。
「ドラゴンボール」
西遊記をなぞったような巨匠とりやまあきらさんの作品で、単行本はもう20年以上前に発行されたにもかかわらず、現在でもアニメが放送されているという、
世代を超えた日本の代表作である。
とりあえず1~5巻を渡して様子を見ることにした。
数日後そのことについて話が及ぶと普段は気づかないいくつかの事象に遭遇した。

「パンパンって何?」

主役である孫悟空は拾われてこの方育ての親であるじいちゃん(男)しかみたことがない。
じいちゃんの死の後、不思議な玉を捜し求めて訪ねてきたブルマという若い女と運命的に出合い、共に旅をするというストーリーなのだが、女がいまいち理解できない。
そんな中で男と女を確認するために・・「パンパン」っと・・
その先は説明不要?またそれを日本語の分からない留学生に説明するのが難しいし、面倒くさい。
それ以外にも難解な言葉が多かったようで、中々先に進まないとのこと。
漫画のチョイスを誤ったようで・・
そもそも冒頭から説明しなければなりません。

「オッス!おら ゴクウ」 このオッスって?

オッスって言われてみると説明が難しいことに気づかされました。
挨拶だよって簡単に答えたいのですが、我々はこの言葉のイメージだと、格闘家が気合を入れるときの方が馴染みやすいのです。
早速調べてみると、挨拶であることは間違いないようで、それは親しい間柄であったり、武道家や応援団の掛け声だったりとのこと。
ちなみにドラゴンボールの孫悟空さんは武道家の挨拶となりますね。

オッスの由来

やはり挨拶からきているようです。
戦前の京都に武道専門学校(大日本武徳会が運営)というものがあったそう。
ここでは、後輩が先輩に返礼する際に使われた挨拶が「おっす」だったとか。
元々は「おはようございます」であり、それが「おはよーっす」→「おわーす」→「おす」と縮まり、そこに「押して忍ぶ」(自我を抑え我慢するという意)という言葉の漢字を当て、現在の形になったのではないかと言われているそうです。
「押して忍ぶ」が強いのは熱い中でも学ランでがんばる応援団でしょう。
武道の精神を感じますね。

他説として佐賀藩では山本常朝の『葉隠』が武士道の基本とされ、藩校において厳しく躾が為されていた時、若い青年武士たちが互いに励まし合う意味で、往来などで出会った際に、「押忍!」と声を掛け合ったと言われているそうです。
確かに「おす!」だと普通の挨拶より気合が入る気は前からしていました。
挨拶は基本ですからね。その辺から正したのでしょう。
応援団や武道家が使う押忍はこちらのほうの意味であり、友達同士でオスというのは前記のように「おはよう」などが縮まったものであると考えられるようですが、いづれも通じるものがあるように感じるのは私だけでしょうか。

オッスが更に発展すると、有名ないかりや長介の「オイッスー」となるそうです。
これは会ったばかりで親しい間ではないけれど、一気に距離を縮めたい時に用いるそうです。
なんて事実はありません。

投稿者 としお カテゴリ 挨拶・掛け声,言葉 コメントなし

「アンコール」の由来

学生の頃、アルバイトでコンサート会場の警備をやっていたことがあります。
確かあれは、イギリスのアイドルグループ、テイクザット(Take That)のライブのお手伝いに行った時のことだったと思います。
予定の曲数を終えて、控え室に下がるメンバー、すると会場からはどこからともなく観客が足踏みをする音。
数千人の足踏みはしだいに膨れ上がり、会場を揺らし、ものすごい爆音を奏でました。
数分後、拍手と共に再び登場するメンバー。
あれがアンコール??私の心に疑問を残してあれからずいぶんと月日が過ぎました。

今日調べてみたいのはこの「アンコール」。
英語に間違いない気がしますが、そこには疑問が自然とでてきます。
コール=呼ぶ、ならアンはそれを否定してしまいます。
呼ばない??呼んでないのに登場するわけには行きません。
語源、由来にそのヒントがあるのでしょうか。
外国ではどのようなものなのかもできれば知りたいです。

「アンコール」の語源・由来
最初から覆されてしまいました。
アンコールはencoreと書き、英語ではなくフランス語なのだそうです。
しかもその意味は「もう一度」。
これは大誤算です。
しかも興味深いデータがあります。
これを「再演の要求」に用いるのは英語圏に多いそうで、当のフランスではというと、「bis(ビス)」という言葉が用いられるそうです。
ビスはラテン語の「二回、もう一回」に由来。
他にもUne autre !(もう一度・もう一曲)と叫ぶ場合もあるそうです。
どーゆーことなのでしょうね。
英語圏でもいつからこの言葉が「再演の要求」に用いられることになったかは不明だそうで、一番古いとされているのは1711年ごろイングランドで発刊されていた、日刊紙「スペクテイター」の中だそうで、「聴衆がある歌に特に喜んだ場合、彼らはいつでもencoreまたはaltro volto と叫び、演奏者は親切にもそれを最初から繰り返すことが習慣となっていると記者は発見した」と書かれているそうです。

後半の部分が気になります。
「親切にも」ということはアンコール要求された曲はすべて最初から二回めを演奏したのでしょうか?しかも「習慣」とあります。これは「当たり前」と解釈できますよね。
現代の「恒例」的「礼儀」的アンコールとは若干異なる気がします。
ちなみにaltra voltoはイタリア語のもう一回といった意味。
でも良く考えるとアンコールはその音楽ごとにスタイルが異なる気がします。

例えばクラシックでは、スタンディングオベーションか喝采の拍手、「ブラボー」といった掛け声であり、例えばオペラにおいてのアンコールとは、「独唱者に対してアリアを再唱してほしい」という特別な意味を持つことなのだそう。
私が冒頭に書いたような、ロック、ポップスなどではアンコールは第二部の訪れであり、「当然・必然」の流れ。
つまりも「もう一度」ではなくもしかしたら「もうちょっと」や「その続きを」なのかもしれない。
これ以上書いても野暮になるので、結論を書くと、「アンコール」という言葉はなんとなく垢抜けない。
手拍子のルーズさ。言葉の微妙な長さ、ダルさ。
これは皆がなんとなく感じていることでしょう。
現在はそれぞれの音楽に合わせて、それぞれのスタイルを確立しているのかもしれません。
アンコールの形がその音楽のスタイル、フォルム、スマートさの表れなのかもしれない。

投稿者 としお カテゴリ 挨拶・掛け声 コメントなし

「もしもし」の由来

最近はこの言葉を最初に言う人も減っている気がします。
それは携帯電話の普及の影響が大きいことでしょう。
一人一人が個人的な電話を持つことで相手を確かめなくても「親しい仲」の挨拶から始まれるからであります。
しかし顔の見えない受話器越しであり、間違いがないとは言い切れません。
私はいつまでも、「もしもし」は大切にしたいと考えております。
今日はこの「もしもし」について調べてみましょう。

「もし」だけであれば、英語の「if」もし~であれば、などが想像できます。
相手が不確かなので「もしも~さんなら」それを柔らかくするために「もしもし」と二回続けてみるなんてどうでしょうか。
そういえば童謡には、「もしもし亀よ♪亀さんよ♪」なんてものもありましたね。
童謡と同義であるならその歴史も深そうです。
そんな予想から今日は入ります。

「もしもし」の由来
もしもしは、「申し(もうし)」を連ねて短縮された言葉なのだそうです。
そんなわけで「申し」を調べてみると、
1 申すこと。お願い。
2 人に呼びかけるときにいう語。ややていねいな言い方で、多く目上の人に対して用いる。
という二つの意味があるのだそうです。

電話の「もしもし」は人に呼びかけるという意味が適切なので2の色が強そうですね。
「ややていねいな言い方、目上の人に対して用いる」といった意味も興味深いです。
私が最初に書いた不確定の相手に対する礼儀という指摘もあながち間違いはなさそうです。

日本で初めて電話交換業務が行われたのは、明治23年(1890年)12月16日、東京と横浜間だったそう。
電話が開通された当初は、高級官僚や実業家などの「お偉いさん」しか電話を持っていなかったため、「もしもし」ではなく「おいおい」と呼びかけ、「はい、ようござんす」と返答されていたとか。
ずいぶん馴れ馴れしいけど、お互いに選ばれし「お偉いさん」だろうから納得。
電話の呼びかけに「もしもし」が使われるようになったのは、電話交換手の存在があったそうです。
今でこそ「直通」ですが、昔はそんな職業があったとたまに聞かされます。
電話も人力が必要だった懐かしい頃のお話ですね。
この「繋ぐ相手」つまりは他人に、失礼とならぬよう「申し上げます」と言っていたことから、「もしもし」が生まれたそうです。
英語ではおそらく「Hello」に間違いないですが、それが「こんにちは」ではなく丁寧に「申し上げます」なのは、いかにも日本らしいですね。

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「さようなら」の由来

私は挨拶のできない人が大嫌いです。人と人との繋がりの第一歩と考えているからです。
おはよう こんにちは さようなら
しかし、時に迷うときもあります。
散歩道をすれ違ったとき、面識はないけどよく見かける人とすれ違ったとき、見るからに仏頂面な相手のとき、以前に挨拶しても目も合わせなかった人に会ったとき。
いっそするのが「当たり前」の世の中になって欲しいものです。ほんの一言でお互い清清しい気分になれるのですからね。
そんなわけで今日は「さようなら」から始まる挨拶の語源について。

挨拶の語源
最初は最近「常用漢字」となった「挨拶」から。しかし難しく、ややこしい漢字ですね。
あいさつはもっと単純なことだと思うのですが。
「挨拶」はなんと!禅宗から。またか・・笑 だから難しい漢字なのか。
問答をすることで相手の悟りの深さをさぐることを「一挨一拶(いちあいいちさつ)というそうです。
このことから手紙の往復のやりとりなどを挨拶というようになったそう。
漢字としては「挨」も「拶」も「押す」という意味で「複数で押し合う」ということを表しているそうです。

次は「おはよう」
おはようの語源は「お早く○○ですね。」などの「「おはやく」からだそうです。
補足すると「おはよう」はその日に初めてあった人にも言うという意味もあるので、一部の業界では夜でも「おはよう」というとか。
最近は一部ではなくなってきているきがするけど。

「こんにちは」
「今日はご機嫌いかがですか?」の「今日は」から。「今日は」以下を略して「こんにちは」となったそう。
ちなみに「は」か「わ」かについては、誰しも一度は悩んだことありませんか?正しくは「は」なのですが、「わ」が「和」に通じて親しみやすいという理由からあえて「わ」を使う人も多いそうです。
バランスは断然「わ」だとおもいますが。

そして最後は「さようなら」
さようならは、「左様ならば(さようならば)」の「ば」だけが略され、挨拶になったそうです。
最近よく使われる「じゃあ そういうことで」も同じような意味。
「また次の機会を楽しみにしています」みたいな意味をきっと含んでいるのでしょうね。
どれも「日本語の優しさ」「相手への敬意」が見え隠れしていてベストチョイスに感じました。

投稿者 としお カテゴリ 挨拶・掛け声 コメントなし