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「逞しい(たくましい)」 の由来
「逞しい(たくましい)」と聞いて、どんなことを想像しますか?
第一に、強くて逞しいとセットで「男らしい」といった意味が出てきますよね。
女性に逞しいと用いたならば、筋骨ががっしりしていて頑丈そうとか、しっかりしていて多少のことでくじけない強さを感じ、1人でも生きていけそうといったあまり嬉しくない内容が伴ってくることでしょう。
また、番外編として俳優の宅麻伸(たくましん)さんを想像する方もいるかもしれません。
ちなみに宅麻さんは芸名で、これは本名の詫摩 繁春(たくま しげはる)からとられたそう。
確かにこの本名では覚えにくいので、少しダジャレがかったこの芸名は正解かもしれませんね。

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「逞しい」の由来
「逞しい」とは実は元々の意味は力が満ち溢れている、勢いが盛んだ、立派だといったもので、決して見た目からきた言葉ではなかったと言います。
漢字を「快」と書いていたこともあるそうです。
その由来となった言葉もいくつかあります。
”類優(たぐいまさる)”
”猛増(たけま)し”
”手(た)組む”
”類優(たぐいまさる)”はその名の通り、他よりも優れているという意味で間違いないでしょう。
”猛増(たけま)し”とは、猛々しい=いかにも勇ましく強そうである様子が増すと考えればそれらしい意味ですね。
”手(た)組む”は「巧み」のもととなった建物を組み立てるとの意味ではなく、腕組みして、立っている姿、つまりは仁王立ちをイメージすれば、やはり逞しい姿を想像できることでしょう。
漢字「逞」については、「しんにょう」と、まっすぐ差し出すという意味のある「呈」とで、突き進んでいくことを意味します。
漢字も時代の変化による意味の変化に翻弄され変化していったのでしょう。
我々は子供が生まれると、「逞しく元気に育ってほしい」などと言いますが、「あなた逞しいわよね。」などと誰かに言われると、不思議と女性はもちろんのこと男性でもあまりいい気持ちがしないのは不思議ですよね。
いわゆる「嫌味」に感じませんか?
そこには身体的な逞しさの近代解釈や、品のない獰猛さを感じるからなのでしょうか。
今求められるのは、精神面での強さ。つまり本来の逞しいの訳の方です。
もとい、漢字なら「快しい」の「たくましい」。
でも草食系男子なんて言葉があるくらいだから、やはり男性には「逞しい」でしょうか。
「逞」の漢字を調べてみると、1にたくましい、2に思うとおりにする。
少しわがまま自己中な雰囲気を感じますが、男性ってそのくらいのグイグイか感のが魅力的なんですかね。

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