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「タンパク質」 の由来
体を形成するタンパク質。
タンパク質とは、炭水化物・脂質と共に三大栄養素と呼ばれることくらいは知っているが、その詳しい実態をご存じない方も多いのではないでしょうか?
実は私もその一人。
まずはウィキペディアで調べてみましょう。
タンパク質(蛋白質、たんぱくしつ、英: protein、独:Protein)とは、20種類存在するL-アミノ酸が鎖状に多数連結(重合)してできた高分子化合物であり、生物の重要な構成成分のひとつである[1]。
引用元:wikipediaより
なるほど、英語では「プロテイン」
つまり、ボディービルダーなどが用いる「プロテインサプリメント」はここからきていたのですね。
プロテイン(protein)は、タンパク質のことである。ただし、日本語で「プロテイン」といった場合は、タンパク質を主成分とするプロテインサプリメントのことを指す場合があり、本項ではこの内容を記す。
全く知りませんでした。
ちなみに、プロテインサプリメントは日本でいう健康食品の一種。
アスリートやボディビルダーはトレーニングの後に損傷した筋肉の修復の為にタンパク質を必要とするのだそう。
卵・肉・魚といった動物や、穀物ないし豆といった植物などからも一定のタンパク質を摂取することはできるますが、それらの食品からタンパク質を大量に採取しようとすると、カロリー摂取過多となってしまい、余分な体脂肪をつける原因となるのだとか。
要は余分な物を省いて、タンパク質だけを集めたものを飲用するというわけですね。
だからプロテインサプリメント=「高タンパク食品」となるのだとか。
私も昔飲んで時期もありましたが、あの独特の味がどうも苦手で…
毎日飲み続けている人を尊敬します。
しかし、タンパク質といってもその種類は多様。
構成するアミノ酸の数や種類、また結合の順序によって種類が異なり、分子量約4000前後のものから、数千万から億単位になるウイルスタンパク質まで多種類が存在する[1]。
タンパク質には数千万から数億まで種類があるとは…これは私も全く予想していませんでした。
この星の数といっても過言ではない多種多様なたんぱく質によって我々人間は構成されているんですね。
何か不思議な気分…。
また、この人体を構成しているタンパク質ですが、その一部は常に分解され、我々が食事として摂取したタンパク質と新しく組み合わされ生成し直されていくようです。
体を作っているたんぱく質の一部は、常に分解され、食べたタンパク質と合わせて作り直しされます。たんぱく質の材料には、体の中でつくることができないもの(必須アミノ酸)もあるため、私たちは、毎日食べ物からたんぱく質を補給しなくてはなりません。
こう言われてみると、食生活って本当に大事なんだなと痛感しますね。
どうですか?
普段の食事からちゃんとタンパク質を摂取できていますか?
偏った食事をしていては上手くタンパク質も働かないということがわかりますね。
「タンパク質」の由来
本題のタンパク質の由来についてご説明します。
冒頭で述べたとおり、独語・英語でタンパク質のことを「Protein」(仏語では「Proteine」, スペイン語では「Proteina」)と呼ぶわけですが、この由来もギリシア語からで「第一の」を意味する「proteios」から採られたと言います。
独語, 英語「Protein」(仏語「Protéine」, スペイン語「Proteína」)はギリシア語で「第一の」を意味する「proteios」から採られた。1838年にオランダの化学者ヨハンネス・ムルデルが、スウェーデンの化学者イェンス・ベルセリウスから助言を受け、窒素を非常に多く含む生物の基本要素と考えてこの名称をつけた[4]。
日本語のタンパク質は漢字「蛋白質」から来たと考えられます。
「蛋」とは卵のことを指し、卵白(蛋白)がタンパク質を主成分とすることからこの漢字があてられたのです。
これは「protein」がドイツ語で「Eiweis(卵白)」と訳され、これが日本語に直訳されたことも関係しているようですね。
また、「蛋」という漢字は、例えば皮蛋(ピータン)のように中国ではよく使われる字ですが、日本ではあまり普及していませんよね。
そのため栄養学者の川島四郎さんが「蛋白質」では分かりにくいとして「卵白質」という語を使用したのですが、一般的に利用されるにはいたらなかったといいます。
現在では、栄養学分野では平仮名の「たんぱく質」、生物学では片仮名の「タンパク質」が使われる傾向にあるのもそうした経緯からであろうと考えられるわけです。
ちなみに、この川島四郎さんが著者の本はまだ販売していますので、気になる方は一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?
「タンパク質不足」が招く体への悪影響
それにしてもタンパク質がこれほどまで奥深いものだとは思いませんでした。
私も普段の食生活ではそこまで深く意識をしていなかったのですが、タンパク質ってとっても大事なんですね。
たくさん食べて運動する=健康みたいなイメージがあったのですが、自分の食事を振り返ってみると炭水化物に偏っていたような…。
そこで気になるのはやっぱり体への影響ですよね。
タンパク質が不足すると一体どのような影響が体にでくるのでしょうか…?
タンパク質不足が体にもたらす様々な悪影響
●髪が傷んでしまう
●筋肉が減少し、代謝が落ちる
●肌荒れ、肌のハリが失われる
●免疫力が低下する
●思考力や集中力が衰える
おお…結構痛い悪影響がありますね…。
考えていた以上にタンパク質の不足って恐ろしいですね。
今後はカロリーだけでなく、タンパク質の量もしっかり見ながら食事を決めていきたいと思います。
「タンパク質」を多く含む食材
では一体どのようなものを食べれば上手にタンパク質を摂取することが出来るのでしょうか?
良質のたんぱく質を多く含んでいる食べ物の簡単な一覧が紹介されていました。
・肉類(牛、豚、鶏、ハムなど)
・魚介類(魚、小魚、貝、ねり製品など)
・卵類(鶏卵、うずら卵など)
・大豆および大豆製品(大豆、納豆、豆腐など)
・牛乳および乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズなど)
ふむふむ…。
食べているような食べていないような…
乳製品や卵などは毎日のように摂取する機会がありますが、肉類・魚介類はそこまで頻繁に摂取できていない気がします。
毎日の食事にどれか一種類はかならず取り入れて生きたいところですよね。
どうしても炭水化物に偏りがちなので、タンパク質の摂取もしっかり意識していきたいところです。
さて、ここで簡単にタンパク質についておさらいをすると、タンパク質とはアミノ酸の塊の総称であり、このアミノ酸が数多く結合した物質をタンパク質ということでした。
では、アミノ酸結合が少ない場合もタンパク質と呼ぶのでしょうか?
答えは×です。
結合が少ない場合の物質は一般的にはペプチドと呼ばれます。
このペプチドにもたくさんの種類があるらしいですね。
連結したアミノ酸の個数が少ない場合にはペプチドと言い、これが直線状に連なったものはポリペプチドと呼ばれる[2]ことが多いが、名称の使い分けを決める明確なアミノ酸の個数が決まっているわけではないようである。
なるほどなるほど…
…すみません、よくわかってません。
まずペプチドって何ものですか?
「ペプチド」とは
ペプチド(独: Peptid、英: peptide:ペプタイド, ギリシャ語の πεπτος (消化できる)に由来する)は、決まった順番で様々なアミノ酸がつながってできた分子の系統群である。
説明文が難しくてなんだかよく分かりませんね…。
もう少し分かりやすく、かつ科学的に説明すると…
2~50個くらいのアミノ酸が脱水縮合によりつながった化合物を,ペプチド(peptide)という。
なるほど、つまりタンパク質よりはアミノ酸結合が少ないけど、2つ以上はアミノ酸が結合した化合物がペプチドというわけですかね。
厳密にはもっとしっかりした定義があるのでしょうが、まずは簡単に理解していきましょう。
このペプチドには沢山の名称があり、リボソームペプチド、タキキニンペプチド 、オリゴペプチド、ペンタペプチド等多くの種類があるようです。
何だかもう訳がわかりません…。
もっと高校の生物の授業を真剣に受けるべきでした…。
詳しく知りたい方はそれぞれ検索してみてください。
ちなみに、ペプチドとはギリシャ語のπεπτος (消化できる)に由来するということが説明の一部にありますが、その役割から名前が来ているようですね。
ペプチドが持つ健康効果
しかし、このペプチドの健康効果は凄いんですよ。
ペプチドの健康効果
◎疲労回復効果
◎高血圧を予防する効果
◎骨粗しょう症を予防する効果
◎生活習慣病の予防・改善効果
◎筋肉を修復・増強する効果
◎免疫力を高める効果
◎アルツハイマー病を予防する効果
◎抗インフルエンザ効果・抗ウイルス効果・抗アレルギー効果
等がざっと挙げられます。
まるで万能薬のような効能を備えてますね。
大豆ペプチドとは
ちなみに、よくCMなんかで耳にする大豆ペプチド。
この大豆ペプチドももちろん上記で説明しているペプチドの一種になりますが、名前のとおり、大豆成分から抽出されたペプチドとなります。
この大豆ペプチドですが、CM等でその健康効果をよく謳っていますが今一つどういった影響を体に与えてくれるのかわからない私。
そこで少し調べてみました。
大豆ペプチドの由来となる、大豆たんぱく質は必須アミノ酸をバランス良く含んでいるため、非常に良質であることが知られています。したがって運動による筋肉の損傷を素早く修復し、筋肉を効果的に増強するのに最適とされています。大豆ペプチドは脂質代謝を促し、筋肉へのエネルギー供給を満たすことで全身の疲労回復効果をもたらします。
なるほど、大豆ペプチドは我々人間の体を構成するために重要な働きをしてくれているのですね。
また、大豆ペプチドはその吸収率が非常に高く、素早くしっかりと栄養として体に吸収されるようです。
大豆ペプチド恐るべし…
激しい運動をしたりする人や、日々お疲れの人はもちろん、成長期のお子さんも積極的に摂取していきたい栄養素のようですね。
私も今後の食生活に大豆ペプチドを取り入れていきたいと思います!
タンパク質の過剰摂取が招く体への悪影響
しかし!ちょっと待ってください。
先ほどはタンパク質の摂取は体にいい!とお伝えしましたが、もちろん過剰摂取には注意が必要です。
例えば、最近はダイエットのために炭水化物を抜き、低カロリーで高タンパクな食事を薦める書籍やサイトが増えてきました。
確かに炭水化物を多く摂取していれば体重は増えやすくなりカロリーも増えやすくなります。
そして、筋肉を作り上げるために重要な働きをするタンパク質の摂取が少なければ筋肉量は増えず、脂肪の燃焼につながりませんから炭水化物を減らし、低カロリー・高タンパクの食事をしようとすることは一見理に適っているように思えます。
しかし、何事も適量が大事です。
過剰に炭水化物を抜き、低カロリー・高タンパクの食事ばかり意識しても体調を崩してしまうのは間違いないでしょう。
特に腎臓が弱い方は要注意ですよ!
タンパク質の摂りすぎが体に良くないことがわかる「3つのサイン」
■ 体重が増えつつある
■ 腎臓に負担が生じる
■ 脱水状態になる
健康は何事にも換え難い宝物です。
綺麗な見た目を目指し努力することは素晴らしいことですが、行き過ぎないように注意してくださいね。
保険の査定で健康診断を促されたある日、尿検査をしたら「タンパクがでているよ」と受理されず、再検査をしたという辱めを受けた私。
つまり「排卵(男の)」していたわけですね。
タンパク尿とは、タンパク質を高濃度に含んだ尿のこと。
病的なものと生理的なものがある。私の場合は生理的なものであったわけ。
主にフィルター役である腎臓に何らかの異常が認められる場合に多いらしい。
言われてみれば我が家は腎臓に欠陥のある人が多いので、家族が心配するのも無理はありませんね。
でもそれが、生理的なものであったとは誰も口にはできませんでしたが…
尿検査で尿蛋白が陽性の場合は様々な理由が考えられますが、当然病気が原因の可能性もありますのでしっかり検査はしてくださいね。
【尿蛋白検査が陽性(高値)を示す病態】
●腎前性
多発性骨髄腫/溶血性貧血/膠原病/心不全など
●腎性
急性、慢性腎炎/ネフローゼ症候群/アミロイド腎/カドミウム中毒/ビタミンD中毒など
●腎後性
膀胱炎/前立腺炎/腫瘍(膀胱、前立腺など)/結石(膀胱、尿管など)など
恐ろしい…。
定期的な健康診断はかかさずいきたいと思います。。。
タンパク質の由来はスッキリしましたが、私にはもう一つ気になる「たんぱく」がありました。
それは「あっさりしている」方の「淡白(たんぱく)」。
恥ずかしながら私、これ「タンパク質」からきているものだと思っていました。
だって「淡白(たんぱく)」なんて夜の営みの後に女性が男性に対して遣うイメージしかないですし…
「あなたってたんぱくねぇ~」
なーんてドラマでよくあるシーン。
二人とも排卵するわけだから、なるほど「タンパク」か!なーんて考えすぎていたのは私だけ?
でも淡い白って…やっぱり男性の排卵のことでは???
その意味は、物の感じ・味などがあっさりしていること、冷たいとかさっぱりしているとか。
白ってすべてを打ち消すようなイメージを持ちますよね。
それが更に薄い淡いということは…限りなく透明に近いみたいな?
やはり白からその由来が来ているのでしょうか?
淡白とタンパク質の関係をご存知の方がいらっしゃいましたらどうか情報をお寄せください。
名無し - 2015年6月14日, 11:21 AM
尿検査の蛋白は精液由来ではなく、血液由来のものではないかと思います。
腎臓は血液を濾過して老廃物を尿として排出する役目がありますが、その機能に問題があると濾過がうまく出来ずに排出するべきではない蛋白が尿に混ざってしまうようです。
激しい運動の後などにも蛋白が出ることはあるので、必ずしも腎機能の異常を示すものではなく、お医者さんの診断をきちんと確認するべきなのは言うまでもありませんが。
すみません横から - 2015年6月21日, 8:42 PM
アルブミンは一群のタンパク質に名づけられた総称で、卵白(albumen)を語源とし、卵白の構成タンパク質のうちの約65%を占める主成分タンパク質に対して命名され、さらにこれとよく似た生化学的性質を有するタンパク質の総称として採用されている。 代表的なものに卵白を構成する卵アルブミン、脊椎動物の血液の血漿に含まれる血清アルブミン、乳汁に含まれる乳アルブミンがある。
albやalpは白に関連して、アルプスはいつも山頂が雪で白いことからとか
カール - 2017年12月2日, 2:15 PM
はじめまして。偶然サイトを見つけました。
蛋白質という言葉を、翻訳・造語し、初めて日本に紹介したのは
江戸末期の蘭学者、日本化学の祖といわれる、兵庫県三田市出身の
川本幸民(かわもとこうみん)です。
日本で初めてビールとマッチを作ったことや、ドルトンの原子論(元素記号表)の翻訳等でも有名。キリンビール神戸工場の近くにある三田市ではビールがらみのイベントも多いです。
ちなみに幸民の舅は日本物理学の祖と言われる、愛媛県松山市出身の
青地林宗(あおちりんそう)
幸民の義理の弟は、高野長英です。