植物

「松竹梅」の由来

「松竹梅(しょうちくばい)」 の由来

最近はあまり見かけないが、昔はよく食べ物屋のランク付けに松竹梅が用いられていた。 私の記憶に一番新しいところだと、旅先のウナギ屋さんで見かけた。 同じ鰻でも、値段が三段階に分けられている。いや正確には同じ鰻ではないケースが多い。 その他、鰻の量やご飯の量、盛り付け方、お重の大きさやデザインに違いを付け、それによって料金が異なる。 当然と言えば当然。 もちろん梅は最低限で、松は最上級。 梅とはいえ、最近のウナギは3000円を超えてくる。 同行するメンバーが気が知れていればよいが、微妙に気を遣う相手だとこの選択は難しい。 今回は、男五人の気心知れたメンバーだったので、各々予算に合わせて竹と梅に分かれた。 これができない場合はお互いに探り合いとなる。 竹で三千円強、松は四千円後半。 さすがにお昼からこの値段は出せない。 家族なら一万円どころか二万円にも届きそうな勢い。 また、このように分けられる... »

「金木犀(キンモクセイ)」の由来

「金木犀(キンモクセイ)」の由来

人間は、その時の記憶を五感を持ってして体に刻み込むものである。 その映像を、その音を、その時の触感を、その時食べた物を、そしてその時の匂いを。 私は残念ながら鼻がよくない。 不便も多いのだが、それ以上に無念さを感じることの方が残念だ。 記憶力が乏しいのもこの事が起因しているのかもしれない。 「金木犀の花の匂いが今日のことを忘れさせないでしょう。」 友人の死が我々に不幸を与えた。 突然の訪れとその鮮烈な記憶は、私の記憶にも負の印象しかもたらさない。 当然と言えば当然なのだが、私は死という悲しみも残された者が前を向くメッセージであってほしいと願う。 もちろん、自分の最後も笑顔で送ってもらって結構。 だからこの挨拶で締めくくった友人代表の心が近く感じる。 「金木犀(キンモクセイ)」の由来 金木犀(キンモクセイ)は中国原産の常緑性樹木で秋に小さなオレンジ色の小花を咲かせる。 一番の特長はやはりこの... »

「カシ(樫、橿、櫧)」 の由来

「カシ(樫、橿、櫧)」 の由来

カシの木は”樫”の漢字があてられているが、これは材質が堅いことから作られた国字であり、中国では”櫧”の字を使うらしい。 ”橿”の漢字を用いることもあるが、こちらは元々はモチノキにあてられていた。 モチノキも同じ常緑樹で堅いことから、しばしばカシと間違えられたらしい。 曖昧に思えるが、いざ山の中に入るとどの木も同じように見える。 本当だってば。 葉の形や色、裏の違い、幹肌、高さ、様々な要素で区分するらしいのだが素人には全くわからない。 普段よく聞くようなブナ・クヌギ・ナラでもその判別は難しい。 私にわかるものなんて銀杏くらいか・・秋なら紅葉。 んん、、、情けない。 堅いという特徴だけでなく、粘りがあり強度も高く耐久性に優れている 。 そのため、道具類・建築用材などによく使われるとのこと。 ただし、この堅いという特性は逆を言えば加工がしにくく、乾燥しにくいといった難点がある。 民家の垣根に植樹... »

「キノコ(茸/菌/蕈)」の由来

「キノコ(茸/菌/蕈)」 の由来

朝のテレビの特集で”綺麗なキノコほど毒があるのか”を検証するという番組をやっていた。 結果は・・・見ていない。 あはははは、、、急用で・・・ ただ、昔からこの件については皆さんより知識があると思われるので、持論でよければ情報提供させていただくと”食べられそうなキノコほど毒が多い”である。 見た目が似ていても猛毒と美味が紙一重なので素人は手を出さない方がいい。 ワライタケ(笑茸)とか興味本位で試す人が最近増えているけど、本当に危ないのでやめましょう。 そして最後に、私はキノコが嫌いだから食糧難にでもならなければ手は出さない。 「キノコ(茸/菌/蕈)」の由来 これは皆さん想像できるように、倒れた木などに多く発生しているのがみられることから、木の子供ということで「木の子」と名づけられたというのが定説。 確かに、えのきたけ・しいたけ・まつたけ、と聞けば特定の木から生まれるので「きのこ」と名づけられ... »

草の由来

「草」 の由来

なんて鬱陶しいんだ! 先週やったばかりじゃないか。 なんでこの炎天下にこんなことをやらなくてはならない。 雨か…また伸びそうだ。 誰か…誰か…誰か…我が家の庭の草をなんとかしてくれ。 詩とも唱ともいえない、なんともただの愚痴のような一節。 庭付きの一戸建てというのは誰しも夢であるはずだが、その管理というものはやってみなければわからないものである。 いざ取り掛かると、いくつか種類があることに気付かされる。 す~っと長いもの、取りやすいもの、逆に這いつくばって取りづらいもの。 小さな花を咲かせているもの、虫がたくさんついているもの。 名前も知らないそれらと戯れていられるのはほんの一時間程度。 いや、一時間やれば十分。 いや、それくらいで終わるくらいの庭の広さが理想というほうが現実味がある。 草の由来 草とは、植物で地上に現れている部分が柔軟で、気質の部分が発達しないもののこと。 「く」は「木」... »

「チンゲンサイ(青梗菜)」 の由来

口に出してはいけない言葉ってのがある。 テレビで言うところの放送コード。 だけどギリギリセーフなワードもあるわけで、それを女優やら女子アナやらが口にすると今の時代はうまく編集され禁止ワードに生まれ変わり、ネットで垂れ流しなんてことも。 たとえば、満月。たとえばレマン湖。たとえば玉袋筋太郎。 んん・・・完全にアウトも含まてる? 今日取り上げるのは「チンゲンサイ」。途中で止めずに一息でいきたいものである。 まぁそれでも「チンゲンサイ」と大声で叫んでいる女性を見かけないのはそれほど馴染みのない野菜であるからだろうか。 でも箸を転がしただけでも笑うくらいの青春真っ盛りの女子なんかは興味津々なお年頃のせいもあって、ちょっとテンションが上がったりすると陸橋の上から大声で叫ぶなんて奇行を行うのかもしれない。 というか今日まさにその現場を見かけたからここで取り上げることになったなんて書いても誰も信じないだ... »

「烏瓜(カラスウリ)」 の由来

秋口、田舎の野山には朱色の実がぶら下がっているのがよく見られる。 それをカラスウリと呼ぶ。 赤い卵のような形をしたそのカラスウリの実の存在を知る人は多いがその実の前に花が咲くのをご存知だろうか?と書きながら私も初めて知った。 カラスウリの花が咲くのは夏の日の夕暮れ時から日没までの一時間ほどの間と限られている。 翌朝日が昇る頃にはしぼんでしまうので人目に触れることが少ないのだ。 こういったレアに弱い私は今のうちにどこにあるかをチェックし、その時期に是非写真におさめたい。 もう一つ気になるのがその名前。 その形状から瓜であるのは間違いないが、なぜカラスなのかは昔から疑問だった。 カラスが食べるのか?カラスよけに使えるのか?もちろんカラスのように黒色ではないのでこれは誤りだとしても・・・ ■「カラスウリ」の由来 カラスウリの名前の由来については、残念ながら鳥のカラスとは全く関係のないことが判明。... »

「イチョウ」 の由来

広島で68回目の原爆忌を迎えた8・6日、被爆地の焼け野原で生き延びたイチョウの苗木がスイス・ジュネーブにある赤十字国際委員会(ICRC)本部に植樹されたそうだ。 あの原爆の威力を考えると驚くべきことだが、私は最近イチョウの生命力の強さと言うものを勉強したので、このニュースに納得するところがある。 イチョウは大変生命力が強く、どこからでも根が出るようで枝を切って土に植えるとそこから下には根、上には芽が出てくるのだ。 大きな枝など伐採後放置してしまうと、いつの間にかそこに木がなんてこともありうる。 イチョウは年平均気温が 0 – 20℃の降水量500 – 2000mmの地域が最適だそうで、人為的な移植により世界中に分布しているのだそう。 寿命も長いといわれているが、樹齢が千年を超えるものはないのだそう。 そしてこれには驚くのだが、日本のイチョウは鎌倉時代以降に中国から持... »

ブタクサの由来

豚草(ブタクサ)の由来

ブタクサはキク科ブタクサ属の一年草。 よく名前を聞くのですが、実際にそれと意識して見たことはなかったので調べてみました。 高さは1mほどで、約2~3mmの雄花は黄色い小花が複数集まった房が細長く連なる。 その下に雌花が数個咲き、葉は細く切れ込んでいる。 写真が載っているのですが、注意深く観察したことがないせいか、それほど目にしたことはない気がしました。 実はブタクサは北アメリカ原産とのこと。 南アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアと、広い範囲に外来種として移入分布してしまっているらしく、日本に入ってきたのは明治初期。 戦後によりいっそう日本中にはびこったため「マッカ-サ-の置き土産」とも呼ばれているようです。 そうして現在では市民権を得たような顔をして全国の道端や河原などに分布しています。 外来生物法によって要注意外来生物に指定されているというのも最もなお話。 ところでなんでこんな... »

「たんぽぽ(蒲公英)」 の由来

雑草魂って言葉があるけど、この花こそ、そのネーミングがふさわしい花はない気がする。 踏まれても踏まれてもへこたれない。 上へ上へと太陽に向かってまっすぐ伸びる。 そういえば綿毛が耳に入ると耳が聞こえなくなるって小さい頃大人たちに言われたけれど、あれってやっぱり迷信なのかな。 日本名では 「たんぽぽ」または「タンポポ」、漢字では「蒲公英」 と書くのだそう。 これに対して英語名 が「ダンデライオン」であるのはすごく意外なんだけど、dandelionはフランス語の「ダン・ド・リオン」(dent-de-lion)からきていてこれは「ライオンの歯」を意味するんだって。 タンポポの葉の縁の欠刻(ぎざぎざ)がライオンの歯に似ているってことらしい。 確かに言われてみれば納得な気がする。 ちなみにメジャーではないけど、仏語名は「ピッサリン」(pissenlit)だそうで、これはフランス語で「寝台に寝小便をす... »

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