Photo By Arielle Nadel
「しんどい」 の由来
ある芸能人のガン闘病日記を読んだ。
体の不調、診断、病気の発見から入院、手術、経過観察、復帰。
その内容は壮絶で、九死に一生を得て御涙頂戴で芸能活動をするのも納得の内容。
いや、それは言い過ぎだろうか。
病気、離婚、不倫、略奪、子供の病、親の介護…メディアが取り上げるのは結構だが、それを読んで共感を得るのも、それをネタに復帰を伺うのも自由だが、私はあまりそういったやり方は好まない。
ただ、病気を経験したのは貴重な体験であることは間違いなく、それが何かの誰かの希望になったり励みになるならそれも無駄ではないということだけ記しておこうと思う。
さて、話がそれたがその闘病記の中の一つの言葉が気になった。
”しんどい”
たまに聞く言葉だが、よくよく考えると置き換えられる言葉が少ないことに気付く。
「しんどい」の由来
意味は「骨が折れる、つらい、くたびれる。」であるが、本当に闘病の苦しさを表現し得るのだろう。
私が取り上げたのも、この言葉が的確でこれ以上の言葉がないと感じたから。
調べてみると、方言説が浮上した。
主に近畿地方で用いる人が多いのだという。
関西地方の言葉が流入したのかもしれないが、私の読んだ媒体が公のものだったので、やはり現在は標準語と化しているようだ。
漢字表記は不明らしいが、その由来には「心労」から転じたものだとの説がある。
「しんろう・・・しんろ・・・しんど」
心労とは・・・あれこれ心配して心を使うこと。
また、それによる精神的な疲れ。気苦労。気疲れ。
なるほど、「しんどい」の由来らしき意味かな。
疲れる、辛い、苦しい、痛みを表現する言葉は多くあれど、「しんどい」は更に心の奥底の微妙な感覚を伝えてくれているように思う。
苦しみを乗り越え、それを受け入れたが、どうにもならないモヤモヤを抱える。
考えすぎだろうか?
自分が同じような境遇に立たされた時にわかるものだろうか?
チャップリン - 2019年4月11日, 2:10 AM
いつも楽しく読ませて頂いてます。
貴殿の文中に、
違和感を感じる、と云う表現がありましたが、
違和感を覚えました。
その真意を伺いたいです。