「蒲焼(かばやき)」 の由来
自然観察の会に参加する機会があって炎天下の中三時間ほど歩かされた。
それほど興味はないけど何かを考えていないと狂いそうなほどの暑さだったから適当に聞き耳を立てていた。
70過ぎの先生が話していたんだけど、そこに50過ぎのおばさんが出しゃばって割り込み、知ったかぶりを自慢げに話し始めた。
それは蒲の穂のことについてだった。
蒲の穂ってのは秋口になると気になる、ススキにソーセージがまとわりついたような植物のこと。
蒲の穂(ガマノホ)とはガマの花穂のことで、ガマ科の多年性植物の花穂。
うんちくを付けたすと、ほぐして布に包んであてものにしたり、タンポン式に内装したりして生理用品として利用されていたらしい。あれをあてることを考えるとゾッとしますが、
きっと吸収力がいいのでしょうね。
更に花粉には皮膚を収れんさせ、止血する作用があるとのこと。
それを知っていれば小学校の帰り道に怪我したときに使ったかといえば、それはやっぱり生理用品同様、男でもちょっと怖いのかな。
見たことない人には想像できないかも知れないけど、それほど見た目もグロテスクでその群れて生える様も本当に異様。
んで、そのおばさんが何を語ったかというとあるものの由来についてだったんだけど
あまりにも言い方が高慢で鼻についたから確認も含めて調べてみる。
■蒲焼の由来
蒲焼ってのがある。
一般に「蒲焼」と言われて思いつくのは「ウナギの蒲焼」だと思う。
でもよくよく考えて見ると、サンマやイワシの蒲焼きの缶詰なんてのも見かける。
他にも、ハモ、ドジョウ、ムツゴロウ、カワヤツメなども使われるらしいけど、私は食べたことが無いものばかり。
蒲焼(蒲焼き、かばやき)は、魚料理の名称のことで魚を開いて骨を取り除き、濃口醤油、みりん、砂糖、酒などを混ぜ合わせてタレをつけて焼くこと。
その由来が蒲の穂からきているというのだ。
昔はうなぎを輪切りにして縦にくしに刺して焼いていたのだという。
その姿がまさに蒲(がま)の穂に似ていたということから蒲焼というように呼ばれたということ。
これがおばさんの主張だけど、実はその説は有力なだけで他の説もあるということがわかった。
それは、焼きあがったときの色である樺色焼(かばいろやき)という言葉から出てきたのが由来ではないかという説。
これはもちろんおばさんに対する当て付けではないけど実際そういう説があるということは必要なので記しておかなければならない。
蒲焼といえば、やっぱりウナギだ。
タレ好きの私にはたまらない。
普通の人はそうそう食べにいくことはないだろう。
なんせお値段がはる。
私も考えてみると自腹で食べたことはほとんどない。
祖母が好物なのだ。
何か機会にがあれば、私はその度にウナギを食べに行くことを提案する。
父と母はまたかって目で見るがお構いナシだ。
そんな私でも最近の状況はいただけない。
あまりにも値上げしすぎだ。
祖母に奢らせて一同で食べに出かけると、二万円をゆうに越える値段だ。
そこまでして食べたいかといえば、それは微妙。
それならステーキのほうがいい。
私もまだ若いな・・・
コレステロールが高いって聞いてから高齢の祖母の足も止まっている。
ちょうどいいといえばちょうどいい。
それでもこの前入った割烹料理店で「ひつまぶし」を食べていたっけ。
ウナギの蒲焼を細かく刻んでご飯に混ぜて食べる料理だが、量や素材を誤魔化そうという姿勢が垣間見れて私は受け入れられなかった。
それでも少し貰ったら久しぶりだったせいもある。美味かった。
また・・・食べたいなぁ。
でも食べるときに蒲の穂とおばさんの顔が浮かびそうで今までのようには美味しく食べられないかもしれないなぁ~
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