「タンメン」 の由来
「野菜たっぷりラーメンを食べにいこう。」って誘われたから、最近自分には野菜も不足しているしたまにはいいんじゃないかなってことで賛同して、近くのラーメン屋に食べに出かけた。
が、どこにもそんなメニューはなくて当たり前なんだけどそこには「タンメン」て書かれていた。
そこで一緒に連れてこられたもう一人の友人が「野菜たっぷりラーメンなんてないじゃん。」ってわざと野次ったんだけど自分は面倒くさかったから適当に相槌をうった。
「タンメン」って聞くと必ず思い出すことがあって、それは私の父親のこと。
根っからのコーラとタンメン好きで食べに行くと必ずコーラをたのんで、ラーメン屋に行くと必ずタンメンをたのむ。
それもそんなに普段食べないだろうってくらいの勢いでかきこんで、必ずお替りをする。
その行動は料理の苦手な母へのあてつけのように見えて子供としてはあまり気分は良くなかった。
そんな父親のストレス発散の代表としてタンメンは存在していたから未だになんらかのトラウマが私の中にあり、その引き金をたまにひいてくれる「タンメン」だから、私はあまりこの単語は聞きたくなくて「野菜たっぷりラーメン」と誘われたから今日はこの話にのったのかもしれない。
■「タンメン」の由来
そんな思い出があるせいか、私はこの単語について深く考えたことが何度かある。
「タンメン」ってなんでこんな名前なのだろう。
メンはもちろん麺だろうけど、タンは何だろう。
短メン?単メン?反メン?炭メン?それとも鍛メン?
野菜とタンメンって単語に何の共通項も見つからなくて子供心に疑問を抱き続けてきた。
タンメンを調べてみると、茹でた中華麺に炒めた肉野菜を鶏ガラスープを主として調製した塩味のスープを加えた料理であると当たり前のことが書かれていたが、そういえば塩に限定されているからもしかしたらこのことが関係あるのか?と見切り発車で想像を膨らませる。
現在の定義は「塩味ベースの野菜のせラーメン」となる。
漢字が由来に関係するということで中国語の「湯麺」を調べてみると、タンメンとは発音するが、これは単なるスープ麺のことであるとのことだから、日本のタンメンとはその事情は違うとあった。
中国では「麺」が粉食全般を指すことから、麺(麺条=細い麺の状態になったもの)料理のうちスープ麺(汁麺)であることを表す。
ずいぶんと括りは大きい。
発祥の地や歴史はについて調べてみると、東京か横浜ではないかとされている。
時期も戦前からあるという説と、戦後になって横浜にある中華料理店が最初に作ったといった説もありさだかではない。
料理に疎い自分にはよく理解できないのだけれど、タンメンとは茹でた麺に野菜たっぷりの塩味スープを合わせた料理であり、塩ラーメンに野菜炒めを載せた料理では無いということだ。
また野菜ラーメンがタンメンと同義でもないという。
ますます理解に苦しむ。
拘りがあるのかないのかいまいち分からないが、間違いなく我々は「野菜たっぷりラーメン」とは「タンメン」であると認識しているのも確か。
もう一つ付け足すと、タンタン麺は坦々麺と書き、棒で担いで売り歩いていたことが由来するとのこと。
でもなぜ今のような味付けになったのは不明らしい。
大衆食品ラーメンはネーミングも味も「やったもんがち」なのだろうか。
最後に結論を書いておくと、語源は「湯(タン)」(トリガラベース)からきていて、「スープ麺」を意味することからきているそうだ。
「タンメン」でも「野菜たっぷりラーメン」でもどちらでもいい気がしてきたのは私だけだろうか。
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