「ぼったくり」 の由来

こわいこわい。こんな目にあったらきっと人が信じられなくなりそうです。
人間不信で当分は外にでれなそう。幸い私はまだあったことはありませんが・・・

今日の話題は「ぼったくり」。

風俗店・飲食店などでは、サービスの後で法外な料金を要求されたり、前金を取った後に十分なサービスを受けられずに追い出される。
パチンコやパチスロ、あるいはアミューズメント施設などでは極端に還元率の低い(控除率の高い)営業をしている店舗に対しても使われます。
そのような施設への出入りをあまりしないから遭遇しなかったのか、それとも偶然被害にあわなかったのか・・・
今度同級生が集まったときにでも一般的な被害情報を聞いてみたいものです。

でも、よくよく考えて見ると「ぼったくり」という言葉は意外に身近に有って、自分も普段から口癖のようによく利用していることに気付かされます。
それは、人それぞれの価値観からくる満足度も関係あるのかもしれません。
私などはその尺度が高いところにあるので(ケチ)人より多く感じることもあるでしょう。

調べるうちに、知らず知らずのうちに私も被害にあっていたことに気付かされました。
それは海外旅行。
特に東南アジアにおける観光客に対するぼったくりについては飲食店・風俗店・小売店・交通機関など、あらゆる状況・場面において日常化しているようです。
それらの地域では「値札」が表示されていないことが多いのもそれを後押ししているようで商品購入時に口頭で価格交渉が行われることからそのようなことが起きます。
現地での市価相当額(相場)を知らない観光客はかっこうのカモで市価以上の金額を提示されても気付かない人がほとんどではないでしょうか。
もちろんこの場合、我々にとってはたいした損失でもないため「ぼったくられた」と憤る人も少ないかと思われますが・・・

■「ぼったくり」の由来

米騒動の際の暴利取締令において「暴利」が短縮されて「ボッタ」となりそれが動詞となり「ぼる」が生まれました。
「~っくり」の部分については「たぐる(手繰る)」からきていると考えられ、「無理やりひっぱる」「奪いとる」「ひったくる」といった意味で考えると分かりやすいことでしょう。
つまり「ぼったくり」は、「ぼる」という五段動詞と「たくる」という五段動詞2つの動詞が組み合わさってできているのです。
(「ぼる」と「たくる」が合わさって「ぼったくる」という一つの動詞に。その連用形で、名詞となったのが「ぼったくり」)

映画やコンサートを見にいったらつまらなかった。
「おいしい」と評判だった飲食店に行ったが、サービスも悪く不味かった。
そういったよくありがちなケースでも、見方によっては「ぼったくり」と考えられます。
が、いずれも犯罪には当たらず、法的には何も問題ないのだそうです。(もちろん最初にあげたようなケースは除かれます)

必ずしも狙って「ぼったくった」とは考えたくないものです。
商売には儲けというものがなくては成り立たないので、利幅を上げればそれだけ「ぼったくり」により近づいていくのは明白です。
法は裁けなくても世間の目ほど厳しいものはありません。
明日の代償を今日いただくようなやり方は国民全体の不利益以外の何者でもない気がします。


歌舞伎町ぼったくり懺悔録


ボッタクリ資本論―ゼニが来るヤツ逃げるヤツ (知恵の森文庫)





著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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