「GU(ジーユー) 」 の由来

ユニクロは品質もよく安い。
それ以上のカジュアルって今のところ見当たらない。
そんな風に思っていたのですが、先日驚きの価格を見つけました。

その店の名はジーユー。
前からその存在は知っていましたが、最近は明らかに店舗も増え品揃えも十分。
思わずユニクロからの梯子なのに買い物をしてしまいました。

「GU」ブランドで衣料品の製造・販売を行うのは株式会社ジーユー(*G.U. CO.,LTD.*)。
株式会社ファーストリテイリングの完全子会とのことで、ユニクロとは系列店となります。
これは実は知っていました。

ジーユー (g.u.) は、元々ファーストリテイリングとダイエーの業務提携により生まれまれたそうで、ユニクロのノウハウを生かしつつ、ユニクロより低価格なカジュアル衣料品を販売する新ブランドというのが当初のコンセプトでした。
若いファミリーをターゲットとし、ファンション性を重視しつつもユニクロの7割程度の価格帯に押さえていたのだそうです。
しかしその戦略はあまりうまくいきませんでした。

いくつかの会社との経営統合の末、コンセプトや価格を修正することを余儀なくされます。
そしてファッション性の追求よりも、ベーシック商品の低価格化を徹底する方向に移行し、全商品の8割をユニクロの半値以下に設定したのです。
何度かの失敗を経験しながらもg.u.は「低価格のトレンド商品を短いサイクルで販売する」という新境地を見出し現在はそういった商売の先駆けであるしまむらと並んで「低価格ファストファッションブランド」としての地位を築きあげたのでした。

■g.u.(ジーユー)の由来

g.u.(ジーユー)と聞いても何も想像がつかず、ネタの膨らましようもなかったのですが聞いて納得の語呂合わせでした。 「ジーユウ」→「ジユウ」→つまり「自由」!
そこには「もっと自由に着よう」というメッセージがこめられているのだそうです。
そんな簡単なことになぜ気がつかなかったのでしょう。
g.u.からGUへ

2013年3月5日、国内向けのファミリー向けブランドから、世界向けのファッションブランドを目指していくとの決意が発表されました。
表記は「g.u.」から「GU」へ。そしてロゴマークは青地に黄色の文字のデザインとなったのです。
「UNIQLO」の姉妹ブランドとして相並ぶことを意識したもので、佐藤可士和さんによってデザインされたものだとか。

こういっては何ですが、再スタートのようにも見えます。
ユニクロと同じものを同じ価格で売っていてはただのコピーになるので、そこには住み分けが必要です。
私のようにユニクロと梯子するような客は本来必要とされません。

しかし何度も書いてしまいますが、本当に驚きです。
低価格なのにクオリティの高く、色も細かく選べるユニクロ、更にそれより安価で流行を意識した服を展開する「GU」。
一昔前では考えられないことでした。
でもちょっとだけ同業種の皆さんが可哀想な気もしましたとさ。


ユニクロ進化論


ユニクロ帝国の光と影





著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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