「凧(たこ)」 の由来

久しぶりに凧あげをしました。
抽選会の景品でもらったものを手にして河川敷に向かいます。
地面に置いたものを勢いよく引き走る。走る。走る。
きれいに上がりましたが、風がないため絶えず走らなければなりません。
いい年したおじさんがムキになって走っている姿を客観的にみると滑稽以外の何者でもなくすぐにやめてしまいました。

後日、風の強い日を見計らって再挑戦。
凧はきれいにあがっただけでなく、風の力に必至に抵抗するピカチュウの姿は大変勇ましく時が経つのも忘れて半日ほど遊んでしまいました。
帰りのスーパーで見ると、買っても数百円。
これほど面白いものを今まで忘れていたなんて人生損した気分。
もう少し高度な凧にも挑戦したいと前向きなある日曜日の昼下がりでした。

■「凧」の由来

皆さんはご存知でしたか?凧を「タコ」と呼ぶのは関東の方言なのだそう。
関西の方言では「イカ」「いかのぼり」(紙鳶とも書く)と呼ばれているのだそうです。
嘘のような本当の話。今度関西方面の友人に聞いてみようと思います。
凧が「タコ」や「イカ」と呼ばれる理由、それは凧が紙の尾を垂らし空にあがる姿から。

確かに最近は見慣れない本来の凧には足がついています。
あの姿からと言われれば納得かもしれません。(ちなみに長崎では凧のことをハタというらしい)凧は中国が発祥地とされており、漢代に「紙鳶(しえん)」という呼び名で記録があるのだそう。
昆虫、鳥、その他の獣、そして竜や鳳凰などの伝説上の生き物などが描かれるのが定番だそうです。
その「紙鳶(しえん)」が日本に入ってきたのは平安時代初頭。
現在の凧という漢字は国字で、風と巾の合字。入ってきた当時はやはり「紙鳶(しえん)」と呼ばれていたようです。
ちなみに漢語では風鳶・紙鳶・風鷹・風禽などいくつか表現があります。
日本特有のタコという呼称が出始めたのは江戸時代からといわれており、それが現在に至っているのだそうです。

さて、私が遊んできた凧でありますが、正確にはゲイラカイトと呼ぶのが本当。
ゲイラカイトとは、アメリカで発明された三角形の凧のこと。
私たちがお店でよく見かけるもので、日本では「三角形の凧」の代名詞ともなっているのだそうです。
ちなみに「ゲイラカイト」の“ゲイラ(Gayla)”とは発売したメーカーの名前。
私のウル憶えゲリラではなかったことに若干驚きつつ、由来的にもほっとしました。ゲリラじゃねぇ・・・

日本に輸入されたのは1974年。
NASAの元技術者が開発したというキャッチコピーと共に鳴り物入りで登場したのだそうです。
和凧と異なりプラスチックの骨組みにビニールが張られており、非常に簡単に凧揚げができるのが特徴。
確かに衝撃にも強いので安心してあげることができました。(なんとなく日本の凧ってナイーブなイメージありますからね)

次はあの青雲のCMにでてくるようなたくさんの凧が連なってあがるモデルに挑戦してみたいです。


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凧あげ





著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

1コメント

  1. 匿名 - 2018年4月1日, 8:24 PM Reply

    日本では関西で「イカ」として流行っていたものを
    何でも一番じゃなきゃ気が済まない「江戸っ子」が「関西発」を認めたくないばっかりに
    これはイカじゃなくてタコ(凧)だから関西流行のイカでは無い
    と言い張り広めて周ったから「タコ(凧)」になっととか何とか

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