「半農半X(はんのうはんエックス)」
今日は「この言葉が気になる」シリーズ!
シリーズと書きながら一回で終了の予感・・・
たまたま読んでいた本に興味深い記事を見つけました。
そこにはスローライフとかエコとかなんとなく理解できる横文字のなか、一際存在感を発している言葉があったんです。
それが「半農半X」。
なんとなくヒーロー物のアクションアニメのタイトルのようでありながら、やる気をそがれるような「半」とう漢字に、ヒーローとは全く無縁のおそらくそれが農業をしめしているであろう「農」の文字。
最初からヒーローと決め付けているのは「X」のせいに間違いは無いだろう。
「半農半X」ってのはそれが何かものすごく気になったから調べてみた。
すると、半農半X研究所というものがあるらしく、その代表が塩見直紀さんという人であることが判明した。
田んぼでリラックスする塩見さんという写真を見つけた。
白いTシャツにジーパンというラフな格好で胡坐をかいて笑顔で座っている。ももも・・・もしや・・
空中浮遊したり頭にヘッドギアをしたりなんてこと・・それはないない。
隣に田んぼ仕事のものらしき道具が有る。
「半農半X」って、、ただの田舎暮らし?少し違うようだ。
塩見さん曰く「持続可能な農ある小さな暮らしをしつつ、天の才(個性や能力、特技など)を社会のために生かし、天職(X)を行う生き方、暮らし方」だそう。
つまり・・農業の傍ら好きなことをやって暮らすって田舎暮らし?
それとは少し違うらしい。
田舎暮らしは、田舎が舞台で田舎で暮らすことが目的だけれど、半農半Xは、都会でもできるんだって。
でもそんなことは本当に可能なのか?
それは「半」の考え方。
耕作面積や、費やす時間は問題でなく、「暮らしの中に農があること、農を意識して生きること」が重要とか。
だからペットボトルや植木鉢で育てるのもOKだし、ベランダや屋上で夕食の一品程度でもOKってことだ。
これなら私でもできそうだ。というかもうやっていたりする。
実家のビニールハウスのなかに畑を作ってみた。
きっかけは原発事故。
これからは少しでも自分の口に入れるものは信用できるものを確保しなくてはならないかも・・・
そう考えて一番安全なハウスを半ば強引に分捕った。
さすがに種まきはできないからホームセンターで苗を買ってきたんだけど何もせずとも実がなるわけではなく、水やりに草取りそれに肥料。
足りないものがでるとホームセンターへ足を運び、素人のせいか野菜を買ったほうが早いほど投資してしまった。
それでも得るものは大きく(実際に太陽や土から作物を頂戴しているわけだがそれ以上に)食べ物を大切にするとか、我々の生活は豊かな自然の上に成り立つとか当たり前なはずだけど忘れていたいくつかに気付かされた。
「X」とは
それでその先のXのお話。
屋久島に作家・翻訳家の星川淳さんというかたがおられるそうです。
この方は、エコロジカルな暮らしをベースに翻訳や執筆活動で生活しています。
そんな星川さんは著書の中で自分の生き方を「半農半著」と表現したそうです。
それを読んで塩見さんは閃きました。
自分はまだその星川さんの著書にあたる部分は見えてこない。
それなら「探している」「未知なるもの」という意味でXでどうだろうと。
もしこれから好きな事(仕事、天職)が見つかったならXが埋まるはず。
だから誰にでも当てはまるのだそうです。
半農半画家でもいいし、半農半ルンペンでもいい、
半農半ヘルパーでも半農半ヒーローでもなんでもOK。
それと農の部分も決して商売でなくていいんだって。
自分と自分の家族が食べられるだけ最低限の食があればそれでいい。
本当に必要なものを満たす小さな暮らしをして、
好きな事をして積極的に社会にかかわって行く、そんな生き方・考え方が「半農半x」。
農業は始めてみたけど、私自身にはなんだろう・・Xは。
適度やほどほどは十分理解しているし、人よりそれほど欲も多くない。
それでも何か社会に貢献(かかわらないと)しないと自分を見失ってしまう気がする。
だからこうして書いているのかもしれないなぁ。
半農半・・・ユアラー?ゴゲラー?
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