「てこずる」 の由来
もてあましたり、処置に困ったりすることを「てこずる」と言います。
この言葉で真っ先に思い浮かぶのは・・
「てこの原理」ではないでしょうか。
支点、力点、作用点の三つのポイントの各々の仕事によってこれ以上ない成果(2倍、3倍以上の力を発揮)を残します。
てこずるの由来は?
てこがずれる? てこを擦る? てこを利用しても成し遂げることの難しい様でも表現しているのでしょうか。
調べてみましょう。
「てこずる」は安永次代ごろ(1772~1781年頃)に発生した流行語だそうです。
由来・語源は説がいくつかあるそう。
1、当時は手助けする人のことを「手子(てこ)」と言ったそうで、そのお手伝いさんの手を煩わせることから「てこずる」となった説。
2、手の甲を摩るから「てこずる」になったとする説。
3、「てこでも動かない」や「てこ入れする」という言葉同様、物を動かすための「梃子」説。
手子という存在は初めて耳にしました。
「手子」については元々は土工や石工などの下回りの役回りから生まれたようで、手助けという意味に転じると「梃子」や「梃」と書くそうです。
こういったことからも、やはり「梃子摺る」手を煩わせたことからの説が有力なようです。
はっきりいって、手の甲を摩るからではあまり説明がつきません。
これから想像できるのはどちらかといえば、「胡麻をする」方な気がします。
結果として調べる前の予想が的中したようですが、そんなことより「梃子」を利用した言葉からみても、いかに梃子が便利であるかがを再認識しました。
誰が発明したのかは知らないけど(大昔からみんな利用していた?)改めてこの原理の偉大さを知りました。
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