「コダック(Kodak)」 の由来

コダック

朝一番から大きなニュースが飛び込んできた。
写真好きの私には若干ショックでもあった。
「米コダック、破産法の適用を申請 事業は継続 」
一つ目の驚きはアメリカの会社だったこと。
てっきり日本かとおもっていた。
それだけ身近だったし、コダックがなんとなく日本語のもじりのように考えていたからかもしれない。
いわれて見れば・・・あの写真現像の際の袋の色彩感覚は日本ではないし、コダックという会社名はドナルドダックに似ている気もしてくる・・・
いや問題は深刻なので茶化している場合ではない。

■コダックとは…

コダック(Kodak 、NYSE:EK)は、米国に本拠を置く世界最大の写真用品(写真フィルム、印画紙、処理剤)メーカーなのだそう。
世界で初めてロールフィルムおよびカラーフィルムを発売したメーカーとして広く知られています。
また、これはあまり知られていない(私も知らなかった)のだけれど、世界で初めてデジタルカメラを開発したメーカーでもあるそう。
不思議なのはこのあたりで、コダックの破綻は「衰退する写真フィルム文化の象徴」これは誰でも容易に理解できるのですが、今では当たり前となったデジカメの開発はコダックだという矛盾にも似た疑問。
1980年代に入って日本企業などとの競争が激化。
皮肉なことにコダックが75年に世界で初めて開発した
デジタルカメラの普及が業績の落ち込みに拍車をかけたんだって。
コダックは急速なデジタル化についていかなかったという真実。
やはり日本人は物まねがうまいのか?本家も喰ってしまったようだ。
生き残りをかけて進出したプリンター事業も業績回復の決め手にはならず、デジタル化を追求した日本の富士フイルムなどと比べ「中途半端な多角化」があだになったよう。

■「コダック(Kodak)」の由来

コダックという社名は、力強くシャープな感じがすると同時に、創業者のお気に入りでもあった「K」をはさんだ単語を幾通りも考えた結果として生まれたものなのだそうです。
単語そのものに特別な意味はなし。
力強くシャープな感じというのは日本人であり、更に英語の苦手な私には理解ができないけど、アメリカ人にはそのように映るのでしょうね。
最初と最初に「K」ありき、日本で言えばきっと「山本山」に近いものがあるのでしょう。
これは戦略(憶えやすさ)としては最適ですね。

個人的にはデジタルカメラの登場は、携帯電話の普及と共に私たちの生活に大きな変化をもたらしました。
特に写真の好きな日本人。
この二つがセット(携帯電話のカメラ)である現代ではその利用者は国民の九割を超えることでしょう。
それに伴い経済も動きます。
変化の波に取り残されると、その先に会社の未来は無いのです。
このことに日本人は比較的寛容で曖昧です。
悪く言えば守られています。
しかし、これは国内だけの話です。
世界は甘くありません。
温情など通じません。
これが俗に言う「日本のガラパゴス化」ではないでしょうか。
世界のトップを走っていたつもりが、現在は二・三番手。
このままではどんどん順位を落としていくことでしょう。
それが「閉塞感」に現れているように見えてしかたありません。

最近、問題視されている「既得権」がそのガラパゴスを作り上げているようです。
金儲けの種は日本では、ある一部の人間のフィルターで儲けをそぎ落としてから流通しているようにも思えて仕方がありません。
手遅れにならないように今が根本、抜本からの改革が迫られている「時」なのかもしれません。
コダックの失敗は我々に何を伝えているのかが分かるのは数年後かもしれませんよ。


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著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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