「ぐでんぐでん」 の由来
春ってなんて素晴らしいのでしょう!
冬の寒さから開放され、街を行く人々の服装もピンクやエメラルドグリーンといった鮮やかな色に変わり、心も体も開放感に満ちております。
四月になると新生活への初々しさ漂う新入生、新社会人が町に溢れそんな新しき仲間を迎えいれるためにお花見やコンパといった飲む機会が自然と増えてきます。
私も大学入学したときが最盛期でありました。
上級生に誘われて週末ごとに飲みに連れて行かれ、目の前で急性アルコール中毒で運ばれるといった光景も目にしました。
もちろん私は二十歳になってから飲酒を覚えたわけですが、飲んで吐くというものがいかに見苦しく、気持ちが悪いかといったこともそういった限界を知る飲み会で勉強させていただきました。
先日久々にそういった同年代の会合に誘われたのですが、一次会を終えると二次会へ、更にその席で四次会まであると聞かされたときにはさすがに驚きをかくせませんでした。
幸い?二人ほど酔いつぶれてお店の座敷に横たわってしまったため二次会で終了し自分は事なきを得、無事に帰宅しましたが、「ぐでんぐでん」となったその二人をどのように連れ帰ったかは私は知る由が有りません。
■「ぐでんぐでん」の由来
酒に酔って正体がなくなっているさまを「ぐでんぐでん」と言います。
もしくは、ぐでぐで。
考えて見ると、お酒に酔って取り乱した様を表す擬音語(または擬声語)もしくは擬態語とも呼ばれる言葉にはおもしろいものがいくつかあります。
「ぐでんぐでん」「べろべろ」「へべれけ」「ほろり」
どれも皆、酒に酔っている様を表しますが、それぞれを分析しますとぐでんぐでんは、正体がなくなるほど酔っている様子。
べろべろは、ろれつが回らないほど酔っている様子。
へべれけもひどく酔った場合に使いますが、ぐでんぐでん、べろべろほどではありません。(この辺の境界線は難しいですね。)
そしてほろりは、もちろん軽く酔った程度となります。
ということで、一番酔いの程度のひどいのが「ぐでんぐでん」
次に「べろんべろん」、更に「へべれけ」で、程度の軽い「ほろり」となります。
私の普段の飲みは自宅において「ほろり」程度で、愛飲がサントリーの「ほろよい」であることもそれを証明しております。
いいネーミングですね。
私は付き合いであっても「ぐでんぐでん」まで飲んでしまう方が理解できませんが、そこは人間、日々様々な悩みを抱えて生きており、一人一人決して強くはありません。
次の日や素面で再会したときを考えると、他人事でもゾッとしますが・・・
「ぐでんぐでん」の由来を調べてみると、漢字では「愚殿愚殿」と書くようで、
「貴殿」をもじって出来たものだと言います。
うまく考えられたものですね。「おろかなお方」という意味だそうです。
最初は冷やかす場面で使われたようですが、後に今のように酒に酔って
訳も分からなくなってまうようなことを言うようになったそうです。
男は愚かですからね。
ところで女性はどう呼んでいたのでしょうか。
もちろん現代のように人前で大声で笑いながら女性がお酒を飲むといった光景は昔は見られなかったことでしょう。
「ぐでんぐでん」が最初冷やかしで使われたように、女性らしい擬音語があってもいいかもしれませんね。
「ひらんひらん」とか「でらんでらん」とかどうでしょうか?
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