「ピンポン(卓球)」 の由来

卓球の愛ちゃんがテレビに出ていました。
自分も歳を取ったなと痛感させられます。
あの泣きながらラケットを握っていた少女も、すでに国を代表し恋愛にも参加する大人の女性へと変貌を遂げました。
私の薄っぺらい人生経験に基づいての統計の話ですが、卓球部に入る人って、運動があまり得意でない、ちょっとマニアックよりの趣味がある、そしてとりあえず入る部がないから名前だけ入って幽霊部員もしくは帰宅部というのが相場だった気がします。
そんなイメージを払拭してくれたのが愛ちゃんではないでしょうか。

あの泣きながらラケットを持つ姿で国民の多くが笑いともらい泣きで溢れかえりそして卓球に対して持っていた、勝手なネガティブイメージを懺悔したのです。
これからは卓球を皆で応援しようと国民が一致団結したとかしないとか。
その先の、私の勝手な人生のお話で恐縮ですが、もう一つ重要な卓球人生観のお話があります。

それは、映画 「ピンポン」です。

これは巨匠、松本大洋先生による漫画作品、及びそれを原作とした映画作品であります。
主演は窪塚洋介 さんと、ARATAさん。
ペコとスマイルという二人が主人公。
ペコは卓球は強いが、自分の才能に自惚れているところがあり、先輩に対しても挑発的。
スマイルは、内気で無口だが、卓球は強い。
笑わないことからペコが「スマイル」と命名。
そんな幼馴染の二人が通う、片瀬高校卓球部の物語。

私はこの映画で見事に卓球というスポーツのイメージを覆されたのです。
これから競技に走ろうといったことは・・・さすがにありませんでしたが、それに似た、同じものが着たいとか、あんな喋り方がしたいとか、映画の全てに憧れて、車の中ではいつもサントラを流していました。

この時に思ったのが、「卓球」という言葉のイメージです。
ちょっと固すぎるのではと思っていたからです。
それに比べて「ピンポン」この軽さといったら・・・
我々が「ピンポン」でイメージするのは・・・

玄関などのドアのチャイムの音「ピーンポーン」又は「ピンポーン」。
それでなければ、クイズなどで「正解」、「当たり」を指す「ピンポン」とか「ピンポーン」。
どちらも大変軽やかで、軽い気がします。
日本も「卓球」じゃなくてこれからは「ピンポン」でいいのではないでしょうか?

■「ピンポン」の歴史と由来

卓球の歴史は浅く、19世紀後半にイギリスで生まれました。
雨でテニスが出来なかったため、室内のテーブルの上でテニスのまねごとをしたのが始まりだといわれてます。
これが別名であるテーブルテニスの由来+邦訳の「卓球」でありますが、今日のメインではありません。

初めは長い柄のついた革などを張った、バトミントンのようなラケットとコルクの球を使用したいわれています。
その後ラケットは短くなり、ゴム製の一枚ラバーを張ったラケットが開発され主流となります。

1926年ドイツ・ベルリンで初めて国際大会が開催。
その後、国際卓球連盟が設立され、現在は195カ国・地域が加盟しています。
欧州が発祥というのも驚きですが、この加盟している国の数もすごいですね。
オリンピックの球技における競技人口でいったらけっこう上にランクされるのではないでしょうか。

そして本題「ピンポン」の由来については、1890年英国のジェームス・ギブさんが米国でセルロイド球を見つけて持ち帰ったことから始まります。
ギブさんは、上流階級で当時流行していたバドミントンの前身「バトルドア・アンド・シャトルコック」のラケットを用いてこの球を打ってみたところラケットに当たれば「ピン」、テーブルに弾めば「ポン」という音を出したので、「ping-pong」としてこれを商品登録します。
どうやら音が面白いからこの球は売れると確信したようです。
この商品名がそのまま競技名になったとのことです。

ちなみに中国では卓球のことを球(pingpang qiuピンパン・チュウ)と呼んでいるそうです。
「卓球」じゃないのですね。
「球」という表現も「ピンパン」という発音も日本より先をいっている気がします。
日本も中国の上に行くにはとりあえず名前をかえて競技人口を増やすことからではないでしょうか。

「ピンポン」に更に「パン」でもつけてCMでも流してみたらどうでしょうね。
もちろん福原選手をタレント起用してね。


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著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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