「菖蒲(アヤメ)」 の由来
六月です。梅雨です。
あまりよい季節とは思えない方が多いのではないでしょうか。
ジトジト。ザーザー。びちゃびちゃ。バシャン!
私はそれほど嫌いでもありません。
晴れていれば行動的になりますが、雨だと外にでるのも億劫になります。
私はそれほどアウトドア(社交的という解釈も)ではないので、かえって外に出れないことが口実となってダラダラできます。
だから雨の日って好きなんです。堂々とサボれる!
今の日本人・・働きすぎてはいませんか?
たまにはちょっとしたカフェでゆっくりお茶しながらのんびりしてみるのもいいですよ。
この季節にピッタリな花があります。
それは「アヤメ」です。水辺にピッタリだし、色も水のブルーに近いパープル。
咲くのもちょうど梅雨の時期だし、陸の「アジサイ」水の「アヤメ」てな感じで我々は知らず知らずのうちに吸い寄せられているのかもしれません。
ところで、この「アヤメ」非常にややこしい。
私は葉がスーと伸びていて、パープルの花が咲いているのはすべて「アヤメ」であると思っていたのですが、それは間違っているようです。
■「菖蒲(アヤメ)」の種類と由来
「綺麗なアヤメですね。」
「あれはショウブ。」
「・・・はぁそうですか。」
何度見ても違いが分かりません。
興味がないこともその理由の一つなのでしょうけど、男からしたら花としてメジャーなのは「アヤメ」であり、「ショウブ」といえば季節限定でお風呂に入れるものという感覚しかありません。
「ショウブ」が花を咲かせるなんて話も恥ずかしながら知りませんでした。
ただ、調べてみると「アヤメ」も「ショウブ」もどちらも漢字で書くと「菖蒲」なんです。
更に調べてみると、菖蒲(ショウブ)と菖蒲園などで見る花菖蒲(ハナショウブ)も別物だと言います。。
更に、皆さんもご存知と思われる「いずれがあやめ、かきつばた」
杜若(カキツバタ)が加わると4つ巴となり・・・
漢字が同じだったり葉っぱや花が似てたり・・・すべて別物とのこと。
本当にややこしいですね。
その由来を調べてみると、アヤメ(菖蒲)は、剣状の細い葉が縦に並んでいる様子が文目(あやめ)模様であるからとか、花基部の網目模様であるからといった説が有力でありますが、他にも奈良時代に中国から渡来した女たちが、朝廷に大勢仕え「あやめ」と呼ばれていたことから、彼女たちが端午の節供に用いた草を「あやめ」と呼ぶようになったという説、同じ時代に中国の行事である「端午の節供」を日本に取り入れたとき、サトイモ科のショウブを、中国名の「白菖」として使うべきところを間違えて、「菖蒲」と名づけ「しょうぶ」と呼ばせて、そのまま五月五日に使わせようしたことからといった説もあります。
一般の人々は在来の「あやめ」、「あやめぐさ」の名で菖蒲を呼んでいたそうなので、もしかしたらこのとき「アヤメ」と「ショウブ」が混同されたと考えれば今のこのややこしい漢字についても説明がつきそうですね。
奈良朝廷は、前の時代の風習や信仰を否定し中国流の新制度を築こうとしました。
ちょうど旧暦の五月五日頃に美しく咲く「あやめ」が、以前から存在していたものでは具合が悪かったのでしょう。
確かに「アヤメ」と聞くと日本ぽく聞こえ、「ショウブ」と聞くとなんとなく馴染まないのはそういったことからかもしれませんね。
やはりその季節と、その独特の風貌はいつの時代も利用され翻弄されそれでも力強くそして可憐に咲き誇ってきたようです。
なんとなく、幻想と魅惑を思わせるその姿に知りえぬ古を重ねるこれから種類を判別することはできなくても、その姿に馳せる想いは変わっていきそうです。
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