「ピーマン」 の由来
親に褒められたのなんていつ以来だろう。
「お前のピーマンすごいなぁ。売りに出せるんじゃないか。」
褒められたのは・・・ピーマンなんですが(笑)
まぁ悪い気はしません。
全くの素人なのに、プロ級の素人である両親に褒められたのです。
「はははは そうだろう そうだろう。」
なんてことは言えません。
たまたま買った苗が当たりだったようです。
ビニールハウスの一角を占領して、更にビニールシートを引き草取りをしなくてもいいような段取りをつけて、所々に穴を開けて、買ってきた苗をただただ植える。
水は忘れなければ一日一回。
数日忘れるとものすごい暑さと熱気の室内。
成りが悪いと親の肥料小屋から勝手に栄養を補給して茎がしなるまで「手」は立てない。
そんな過酷な条件の下、よくがっばってくれています。
一本80円の苗たちが、300円以上の「収穫」と誉れを与えてくれたのです。
種を明かせばこれらの苗、実はたまたま研修で訪れた農業高校から購入したもので、市販の半値以下。元がかかっていない上に成りがいい。
まったくもう・・・高校生達に頭が上がらないですね。
■ピーマンの由来
ピーマンという名前はフランス語の「piment(ピマン)」に由来するのだそうです
英語ではベルペッパー、緑色のものはグリーンペッパー。
つまりピーマンはペッパー(とうがらし)の仲間なのです!(皆さんはご存知でした?)
ちなみに、とうがらしの辛みの成分はカプサイシンといいますが、ピーマンにはほとんど含まれていません。
そういえばピーマンの苗を買ったときに隣にあったとうがらしを一緒に一本だけ購入したのですが、後で見分けがつかなくて困りました。
また、別の場所で購入した日本のピーマンの苗を隣同士で育てたら、成りが違うんです。
細身でとうがらしみたいな貧弱ピーマンと、ふっくら青々ピーマン。
誰に聞いても曖昧な返事しかもらえませんでしたが、今日ははっきりと断言できます。
「ピーマン」と「とうがらし」は仲間ばい。
(ちなみに日本で言うピーマンはフランスではポワブロンと言うそうです。)
熱帯アメリカ原産のとうがらしがヨーロッパを経て日本へ渡来したのは、16世紀のころだといいます。
明治初期になって、ピーマンも含めてさまざまなとうがらしが欧米から導入されました。
辛味種が広く栽培されるようになったのに対し、ピーマンはさほど普及しなかったと言います。
なぜなのでしょうね。
一般家庭の食卓にものるようになったのは戦後のこと。
その歴史は以外と浅かったようです。
ただ豊作でありがたいのに大変申し訳ないけど、調理方法がそんなにないから食べ切れなくて・・・
辛くないからって生で食べる気にもならないし、やっぱりピーマンは脇役なのかな。
なぜ、子どもはピーマンが嫌いなのか?―まくうち流70点の食育講座 (西日本新聞ブックレット―シリーズ・食卓の向こう側)
グリーンマントのピーマンマン (えほん・ドリームランド 23)
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