Photo By Chocolates | Jonathan Reyes
「チョコレート(chocolate)」 の由来
バレンタインデー又はセントバレンタインズデー(英語: St. Valentine’s day)は、2月14日に祝われ、世界各地で男女の愛の誓いの日とされています。
269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌス(テルニのバレンタイン)に由来する記念日で、主に西方教会の広がる地域において伝えられてきました。
日本では、1958年ころから流行しだしたそうです。
ただし、その内容は日本独自のものであるといえます。
それは初期こそ、戦前に来日した外国人によって伝えられたものでしたが、戦後からは流通業界や製菓業界によって販売促進のために普及されたからです。
それでも最初は泣かず飛ばずでありましたが。
日本社会に定着したのは、1970年代後半(昭和50年代前半)の話。
「女性が男性に愛情の告白としてチョコレートを贈る」という「日本型バレンタインデー」の様式が成立したのもこの頃だったようです。
しかしその形態も長く続くことはなく、 2000年を超えた頃から「恋人やお世話になった人にチョコレートを贈る」という欧米型に変わってきています。
これは決してチョコレートに限定されているわけではなく(最近はクッキーやケーキ、マフラーなどを贈る人も多い)、またバレンタインデーに限ったことでもないそうで、女性から男性へ贈るのがほとんどという点と、贈る物の多くがチョコレートに限定されているという点は相変わらず日本独自のバレンタインデーの大きな特徴であるといえます。
「日本型バレンタインデー」の特徴は以下の3点とのこと。
- 女性から男性へ一方通行的贈答であること
- 贈答品にチョコレートが重視されること
- 女性からの愛情表明の機会だと認識されていること
もちろんクリスマス同様に、キリスト教との直接的関連はほとんど意識されていない点が一番の特徴であることは間違いありません。
チョコレートの由来
これほど日本でも定着している「チョコレート」という呼び名の由来について調べてみると、日本語での「チョコレート」は英語 chocolate からでであり、更に英語の chocolate はスペイン語 chocolate(チョコラテ)から、付随してフランス語 chocolat (ショコラ) もスペイン語からだそうです。
どうやらスペインが関係するようですね。
スペイン語 chocolate は、中央アメリカのアステカ諸語の一つであるナワトル語(Nahuatl)の xocolatl(ショコラートル)からきているそうで、この xocolatl は、ナワトル語の xocolli「苦い」+ atl「水」からできた言葉なのだそうです。
苦い水。
確かにカカオって最近売られてる100%なんてのを買うとビターすぎてとても食べることなんて出来ません。
チョコレート(ココア)は本来、砂糖は入れずに、むしろバニラやチリペパーをいれた苦く辛いスパイシードリンクであり、アステカでは豊壌の女神への供え物でありました。
そういった歴史からも苦い水には説得力がありますね。
ショコラとチョコの関係ですが、スペイン語には「xo ショ」音がないので「cho チョ」になったということ。(フランス語では cho が再び「ショ」音になったらしい)これは確かにサッカーの好きな私ではなおのこと、その選手名で理解するのが容易であります。
ちなみに、漢字ではどうなっているかというと、中国語では「巧克力」、昔の日本では「貯古齢糖」「猪口冷糖」などの当て字があったのだそうです。
日本に入ってきたのは1715年。最初は「チョコラーツ」と呼ばれ、明治に入ってからは先ほどの「貯古齢糖」の名で売られていました。
ただ、「牛の血が混ざっている」という噂話でほとんど売れなかったといいます。
人気菓子として認知されるようになったのは1918年、森永製菓が本格的に売り出してからでした。
そして終戦後、先人達は「ギブミーチョコレート」とアメリカへのジープを追いかけるのでした。
時は流れて21世紀。
我々はそんな異国の文化にドップリ浸かっています。
私は日本人なので、やはり正月のお餅や節句の柏餅を大切にしたいです。
もちろんチョコは好きですが。
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