「親切 (しんせつ)」 の由来
木の上に立って見る親心・・・「親」の字の成り立ちです。
わが子の安否を気づかう、切ないまでの親心が表現されています。
金八先生も熱入れて黒板に書いて生徒にうったえた・・・かどうかは分かりません。
それを踏まえて考えてみると首を捻ってしまいます。
それは「親切」です。
親を・・・切る??
最近ありがちな事件の一幕です。
ちなみに金八先生の中でもありました。
生徒が誤って母親を刺してしまいます。
でもこの話は全く関係ないので広げる必要もありません。
(さっき金八先生ファイナルみていたせい?)
生後数ヶ月の赤ちゃんを餓死させたり、車に置き去りにしたり連れ子の女児に乱暴したり、マンションから突き落としたり・・・
見守らなければならないはずの親がすることでしょうか?
信じられないニュースばかりです。
親切はやはり親を切ることに関係するのでしょうか?
■「親切」の由来
「親」の漢字には、立ち木に立って見るの他に「ぴったり合う」という意味もあるのだそうです。
その証拠に、「親近」という言葉は相互の息が「ぴったり合う」の意味を含み、「親和」という語は両者の相性が「ぴったり合う」の意味を持っています。
「親密」とかもありましたね。
中国語では「接吻」と同じ意味の「親吻」という語もあるそうで、二人の唇を「ぴったり合わせる」の意味で「親」を使っていると言います。
一方「切」には、刃物をじかに当てるように「身近である」「行き届く」といった意味があるのだそうです。
例えば「確切」、「切実」など・・・
よって「親切」は、「身近に寄り添い行き届くようにすること」の意味となり更に「相手の要望をできるだけ満足させるさま」となり、相手の願いとおりしてあげる、相手の要望とぴったり合うようにしてあげるという意味となるそうです。
なんだか難しい訳になってしまいましたが、要するに・・・親が寄り添ってくれると解釈すればこれ以上に心強いことはなく、頼りになるものはありませんね。
親子断絶でなくてよかったです。
「親切」にはグレードがあるってことを皆さんはご存知ですか?
より思い入れが深く切実であることを意味すれば「深切」。
さらに当て字としては「心切」という漢字もあるそうです。
知りませんでした。
すでに親切なのに、更に深く寄り添う、心から寄り添う。
日本語って深いですね。
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